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お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
学園編
31/58

ダンジョンと管理神さま

そんなこんなでダンジョン探索当日。


 お嬢様たちを集めて軽くおさらいです。

 まず、この世界のダンジョンというものついて説明しようかとおもいます。

 元々ダンジョンとは洞窟や洞穴に魔力が溜まって魔物化したものを指しました。その性質は内部にいる生物から少しずつ魔力を吸収すること。そして魔力を溜め込むこと。

 魔力が溜まるので魔力を必要とする植物が発生しやすく、その植物を狙って小さい魔物が集まり、その小さい魔物を狙って大きい魔物が周囲によってくる。このサイクルがあるので早期に内部にある魔石(魔物化しているのでどこかに存在している)を破壊することが推奨されていました。

 ですがそれも500年前までのこと。その時代……この辺は今後授業で習っていく範囲だそうですが、一人の少女が人から神になりました。正確にはこの世界を管理する管理神というものに。

 そこでなにがあったかはわかりませんが……ひとつのダンジョンを今の【ゲーム・ダンジョン】と言う名前にして作り変えました。

 その最初に作られた【ゲーム・ダンジョン】は『財』を国に与えました。その後も各国にいくつか作られて、同じ物を何十年か前にこの国の王が管理神様に勉学のためにと頼んで作って貰ったのがこれから行くダンジョンになります…………ん?


 コホン。さてと、グースカと体育座りで寝ているお嬢様の首元にちょっと冷たいポーション瓶を当てて『うひゃああぁぁぁ!?!?』優しく起こしてから出発の準備を始めましょうか。



=========



 うぅ、まだ首がゾクゾクするぅ。執事め、最近厳しすぎないかな?

 でもでも〜今日は楽しみにしてたダンジョン探索の日! 先生達からもダンジョンに入ったらお付きの人に手伝ってもらったらダメって言われてるからね! ん?


「しつじ〜、何やってるの?」

「ポーションの小分けですよ」


 先生から支給されたポーションは3本。それを細いガラスに入れてる??


「ポーションはだいたいが約500mlで統一されています。なので100mlの試験管を5本でちょうどよく小分け出来るんですよ」


 へー、でもそれって


「意味あるの?」

「ありますよ? ちょっとした傷だと大きい容器だと掛けにくいんですよ。それに飲むときもポーション瓶を回し飲みするのが嫌な人もいますからね。何故かポーションは一回の使い切りだと思われてますがこうやって小分けして適量を使うのも冒険者の知恵ですよ」


 そういえば執事って元冒険者だったけ?


「あとポーションはヨツバ……コホン。えーっと、妖精の薬屋というとこで買うのがオススメですね。値段は1割増しですが効能は2割増しで店主も信頼出来る人です」


 むむ、何やら怪しい予感がする。微妙に顔の表情が柔らかくなった……あれ? なんか胸がチクリってした。あれれ??


「……?」

「試験管の等級は1でも大丈夫ですが(※1)収納するときは収納袋か中で割れないように工夫されたポーチがあるのでそれを使うといいです……お嬢様?」

「な、なんでもないよ!?」

「……そうですか? ほら、先生が集合するように言ってますよ」

「あ、うん。()()()()()! 行ってくるね!!」

「いえ、ついては行きますよ? 手伝うのがダメなだけです。そうでもしないと貴族の子供もいるのにダンジョンに入るなんてしないでしょう」

「あ、あはははー」


 む、むぅ……なんか調子狂うなぁ!!


「そ、そうだ。管理神様ってどんな人? なのかな?」


 誤魔化すために夢うつつの中でも執事が言ってたことを聞いてみる。


「そうですね……王都の礼拝堂には行ったことがありますね?」


 確かでっかい龍の像がいくつも飾ってあるところだったかな? そこに他の像なんてあったっけ?? えーっと……あ、おもいだした。


「うん、でも背中しか見えないよね?」


 礼拝堂の奥には6体の龍王の像があり、その前に両膝をついて祈りを捧げる少女らしき像がある。

 『らしき』というのはそれが祭壇の上なのでよく見えないということと全身フードを被っている姿で彫刻されているからだ。


「一説には神界から現世に遊びに来るのに髪色や姿がわからないようにされていると言う話もありますよ?」

「まっさかー」


 流石にそれはないでしょー!


「ああ、それと。噂ですが王都のどこかの地下礼拝堂があってそこには当時まだ『人』だったころのちゃんとした像があると聞きますね」



 人から神さまになった女の子。名前も伝わっていないけど今もこの世界を、この『人』の世界を見守っているらしい少女。いったいどんな女の子なんだろう?

 そういえば今から行くダンジョンも()()()()()()()()()って執事は言ってたっけ。それなら、もしかして偉い人たちは本当に神さまに会えるんだろうか??


 今度、実家に帰ったらお父さんに聞いてみよーーっと!

久々の設定公開コーナー


この世界の単位は迷い人(日本人)が主に定めました。その過程でヤードやポンドは広めないようにしています。ヤードポンド法は滅べ。

今後どこかで書く予定ですが立場的には管理神>龍王です。ですが対外的には同じ立場、もしくは管理神がちょっと下くらいになってます。

理由としてはあくまでもこの世界は龍の支配する世界だということ、人の支配する地球は……ほら、あんまりよくないというかなんというか(ゴニョゴニ)。つまり管理神さまは元迷い人です。



※1

この世界のモノづくりは大別して3つ

・手作業

ドワーフとか異世界ファンタジーでおなじみのやつ

・魔法陣による設計

磁器や陶器の焼く前の物、まだ熱い状態のガラスなどのやわらかいものを対象に魔法陣で形を作る方法。

簡単な形しか作れないが魔法陣そのものに設計図が組み込まれているので誰でも作ることが出来る。


・コピーの魔法陣

二つの魔法陣が一本の線でつながったモノの片方にコピーしたいモノを置く。

もう片方に同じ素材を置けば同じものを99%の精度で再現する。(ガラス瓶なら砂を置くだけで可能。不純物は魔法陣の外に排出される)

例えるなら印刷したものをコピーを繰り返すと像がぼやけてくるように、完全にはコピーできない。それに形成組織も弱くなるので等級5より等級1のほうが脆くなる。


なので魔法陣が描かれているモノは機能しなくなるレベルでぼやける場合もある。

本文の等級はこのコピーの魔法陣で作られるモノに関してで

等級5 オリジナル

等級4 オリジナルからのコピー

等級3 〃のコピー

等級2 〃のコピー

等級1 〃のコピー


等級1のガラス製品は成人女性でも握り潰せるくらいの強度まで落ちるが冒険者にとっては咄嗟に使う分には便利。

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