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お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
学園編
29/58

半年後(地理説明回)

 お嬢様が入学してから半年がたった。

 いつものメンバーで勉強をし、課題をこなし、遊び、たまに宿題をサボり……お嬢様? ちょっと正座しましょうか?


 コホン。そしていまは図書館で勉強会をしている。いや施設の大きさがもう大図書館だけどね。


 この世界は広い、広いが人類の生存圏はとても狭く未開の地がとても広い。いわゆる『外の世界』と呼ばれるそこにはいまだに大型の魔物に交じって恐竜のような存在もいるのだとか。そしてお嬢様たちのようなこの世界の人間とは祖先を別とする龍から人に進化した存在である龍人が暮らしているとも言われている。


「お嬢様、地図をお持ちしましたよ」

「ありがと~」

「……勉強が進んでいないようですが?」


 ノートの余白が埋まってないのですが?


「だってわからないんだもん」

「簡単な概要なら教えますから。国ごとの特色は自分で調べてください」


 まずは世界地図を広げる。


「ここがいま私たちの暮らしている土地です。ほかはまだまだ未開の土地ですね」


世界地図(ピンク部分が人類の生存圏)

挿絵(By みてみん)


「すごく狭いんだね……」

「そうですね」


 そもそも、この世界は地球と違って人が蔓延しているわけではない。神龍という存在が神として存在して、複数の龍王という存在が力の循環を担っている世界だ。つまり()()()()()()()()と言っても過言ではない。


「こちらが人が住んでいる土地ですね。500年前の物になりますが」


作中の舞台となっている場所。雑ですみませんorz

挿絵(By みてみん)


「500年前と何か違うの?」

「現在、聖帝国は存在していません。500年前に龍たちの怒りを買って更地にされました」

「こわ!?」


 なにがあったのかは語られていない。ある日急に滅ぼされたという……そもそも亜人を虐げて人間こそ至上といい龍を崇めずに聖帝という存在を唯一の神として信仰していたと言われている国だ。コソコソと動いてどこかで龍の怒りを買ったと推測する歴史家も多い。


「現在、その場所には亜人……失礼、差別用語でしたね。人間以外を認めないと言っている少数の人が集まって小さな集落があるそうです。近づかないことをおすすめします」


 単眼少女が仲間にいるのにちょっと軽率でしたね。失敗失敗。


「……それで、ノートが埋まっていないようですが?」

「あっ」


 今日はおやつ抜きにしましょうかね。




「執事〜髪〜〜」

「はいはい、お嬢様」


 あれからと言うもの、個室だった寮から大部屋をみんなで借りて暮らしている。髪を乾かす仕事は増えたがお嬢様とお風呂に入ることがなくなったのでありがたい。とてもありがたい。本当に本当にありがたい。

 まあ食事を作る量は増えたんですけどね。あと女性特有の話題というか問題というか。まだ生理が来てる人がいないのでいいのだが下着を男の執事に洗わせて畳ませるのはいかがなものなんだろうか。過去にいた偉大な転移者たちよ。洗濯機の魔道具を作ってくれていてありがとうございます……おかしいな? ハイネさんとかいいとこのお嬢様みたいだし女性のお付きの人いないんて事ないとおもうんだが。


「あ、執事! 今度授業でダンジョン行くから!」

「聞いていませんが?」


 ニッコリ笑顔で少し威圧。なんで子供はこう、直前になって言うんですかねぇ!? 前世でも前日になってから牛乳パックいるとかさ!!


「コホン。まだ期間はあるみたいですし今度防具くらいは見繕いましょうね。ですからちょーーーーっとお話しましょうか?」

「あぅ……みんなタスケテ」


 チラリと他の皆さんを見ると布団に潜り始めていた。判断が早い。さて、お話ししましょうね~?

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