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お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
学園編
28/58

妖精族のヨツヴィアさん-③

前回に引き続き何故か料理回

「それで、なにか買いに来たんでしょ?」

「あー、バレてたか?」


 朝食を食べ終わって食器を洗いつつ話す。こういうとこだよ、ほんとそういうとこが好みなんだぞ。


「昨日仕事で貴族のお嬢様に仕えてるって話しただろ? 念のためエリクサーを手に入れたいんだ」


 エリクサーは物語に登場するポーションの一種だ。

 どんな傷や病でも癒し、魔力も一瞬で回復する。それこそ俺の魔力欠乏症だってエリクサーさえあればその場で治せていたレベルだ。

 まさにゲームみたいなアイテム。だがもちろん欠点はある。それは入手のしにくさだ。元々物語に出てくるような代物、実物を見たことのある人物がどれだけいるか……ヴィアさんなら妖精族としてなにか知ってるんじゃないかとおもって聞いてみたんだが


「ん~、手に入るっていうか。実は一個だけ持ってるんだよね」

「マジですか」


 マジ? え? マジ?? 伝説のポーションだよ? 転生前なら心臓とまるくらいびっくりしたよ今。


「んーとね?詳しくは言えないんだけど父さまが入手経路知ってるらしくてさ、おねだりするともらえるんだよね」

「お父さん何者だよ」

「ホントにね……基本的には私用なんだけどさ、もし売るなら信頼できる相手にしか売るなって。あ、値段はこのくらいね?」

「たっか……い、けどエリクサーの値段としてなら安いのか??」


 闇の龍王で得た資金がかなりとんだとだけ言っておく。二つ目は買えないなコレ。




============



「うぅぅ………」

「なんかあたまいたい」

「お~に~い~ちゃ~~」

「zzzz」


 お嬢様の部屋に戻ると死屍累々……いや生きてるけども。なにがあったんだろうか?

 ガサゴソッと。お。これか


「って、お嬢様。このチョコレートはお酒入りですよ? しかもこんなにたくさん……」

「たすけてぇ」


 子供だとコレでも酔うのか? 全員に解毒魔法をかけてから水を飲ませる。そのまま寝たせいか髪の毛グシャグシャになってるし服にジュースついてるし何歳児ですかあなたたちは!!

 とりあえずお風呂を沸かして脱衣所に放り込んでおく。


「おにいちゃんいっしょに」

「シャラップ!」


 流石に他に女の子がいるのに一緒に入るような真似はしません! 年頃の女の子の扱いはわからんからなぁ……孫とか普通に小学校高学年まで一緒に入りたがったが祖父と執事じゃ立ち位置が違いすぎるし。

 その間に味噌汁用意するかな。二日酔いには一番だし。


 むぅ、ヴィアさんのところで和食の材料使ったのはちょっとまずかったか。豆腐と昆布がない……なら豚ロースの味噌漬けだな。薄く切った豚ロースに味噌を塗って重ねて塗って重ねて、お風呂に入ってる間に魔法で氷を出して冷やしておく。

 お嬢様はお米もパンも好きだけど他の子はどうなんだろう? 無難にパンにするか。いや、朝だしお腹に溜まるもので二日酔いでも食べやすい物、加えてトマトも食べさせたい。トマトは二日酔いにいいからな。いまアイテムボックスにあるものだと……冷水パスタが出来そうだ。

 麺をゆでて冷水でシメてぱぱっとつくる。少し細かく切ったトマトを飾ってと。ふむ、これならさっきの豚ロースも上に乗せてみるのもおいしそうかな。味噌を軽くとってから焼いて一旦冷まして上に飾ってと。生ハムをあえることもあるんだしコレもいけるはず。

 モグモグ。うん、なかなかの味。こういうその場のおもいつきがあるから料理は楽しいんだよなぁ……お嬢さんたち遅いな。風呂場で寝ていたりしないでしょうね??



「執事~髪~~」

「はいはい」


 お嬢様の髪を乾かしてからブラッシング。んー、いつもよりゴワゴワしてるかな? お嬢様用に特注で作ったブラシに変更。お嬢様の髪は細くて柔らかい。だが豚毛のブラシを使えば!


「はい、サラサラになりましたよ~」

「ありがとう!」


 素直でよろしい。昨日の暴飲暴食は許してあげましょう。

 そしてなんですかね?なんで皆さんお嬢様の後ろに並んでるんですかね?


「……次の人、座って下さい」


 長い髪のルルさんは同じブラシで、金髪ドリルなハイネさんは髪のボリュームがあるので猪毛のブラシで梳いてあげる。


「あら、これいいわね」

「ふふーん、うちの執事は凄いんだから」


 お嬢様は椅子に座ってご飯でも待っててください。ドヤ顔しない。こういう動物性のヘアブラシは娘がこだわってたからなぁ……懐かしい。さて、


「お、お願いします」


 カンナさんはそもそもサラッサラな髪だしオカッパみたいな髪型だから軽くブラシかけるだけになっちゃうよなぁ……そうだ。


「少し前髪が長くなってきてますし、このヘアピンをあげますよ」

「あっ……」


 そう言って黒いヘアピンで前髪を留めてあげる。うむ、綺麗な単眼が目立つし黒髪に黒いヘアピンだから目立たなくていいな。

 ちなみに素材はメガネのフレームを作ったときの余り……つまり龍王の鱗だったりする。他の色に染められたらお嬢様にプレゼントする予定だったけど黒にしかならなかったのでお蔵入りした物だ。


「はい、これにあと5本入っているので使ってくださいね」

「ありがとうございます……」

「いえいえ、お嬢様と仲良くしてもらってますから」


 まあそのお嬢様はテーブルでご飯待機してますけどね! あーちょっと待ちなさい。行儀悪いからテーブル叩かないの!!

ヘアピンセット

スモールピンに玉付きストレートや玉なし波型など全6種類。

素材が素材なのでヘアピンサイズでも王都に小さい土地なら買えちゃうレベルのお値段。

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