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プロローグ 『僕らは【見て】いた』



――やめろ……!僕を【見る】な……!



僕は得体の知れない視線に犯され叫んでいた。

【見え】ない何かに訴えつつ、必死に赦しを乞う。



――やめてくれ!なんなんだよ一体!



何もない暗闇の空間。僕は目を閉じていた。

目を開けていても閉じていても、視線は僕を犯してくるからだ。



――もう……赦してくれ…………っ!



一縷の望みを口にした瞬間、途端に視線が僕を犯すのを止めた。

すると誰かが僕の元へヒタヒタとゆっくり歩いてきた。

周りが暗闇だろうと分かる。分かってしまう。

それはまるで音楽をヘッドフォンで聴くように、耳の鼓膜を直接刺激してくる。

その足はちょうど、僕の目の前で止まった……はずだ。

だが僕の視線にその誰かはいない。

目からの情報を得るのは諦め、

耳に意識を向けると小さな息遣いが聞こえてくる。

どうやら目の前にいるのは女性らしい。

どんな女性なのかと頭の中で想像していると、女性は深く息を吸い、


そして、声を発した。



「――あなたを……赦さない……」



瞬間、僕の意識は途切れてしまい、その場で倒れる。





そんな様子を『俺』は【見て】いた。


次からがらっと変わります。

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