表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/92

08はじめての異能スキル

♪ ♯ ♪ ♭ ♪ ♯ ♪ ♭ ♪ 


 はじめての異能スキルは『探知』と『鑑定』の初期段階のようでした。


 そのお話をする前に――あの無限宇宙に吸い込まれた衝撃体験から、これまで当たり前だった現実が、あたかも幻想虚構のように感じていました……。


(私が体験したことは、何だったんだろう?……)


 そう感じながら答えを探しに、色々調べて、これまでに出逢わなかった人たち、異能スキルのようなものを持つ人たち何人にも逢いました。


 たとえば、前世がわかる人、UFOがみえる人コンタクトとる人――リーディングといって、色んなビジョンがみえて、ヒントになるメッセージをくれる人――オーラ、ストーン、天使、リコネクト、ソース、宇宙、仏門、神職、シャーマン――など様々な人。


 その人の信条による主観世界ですね。基本、問題や不和を起こさず、生きていく上でプラスになれば良し――なのではないのでしょうか。


 ぶっ飛んだ変わった人もそこそこいましたが、割と一般的な人たちなのですよね。


――あの衝撃体験、1stインパクト直後の暗夜行路の数カ月――。そこから暗中模索し続けて4、5年経って、多様な体験から根源的な情報も得られつつあり、ある異能スキルのような能力をもった、巷で少し有名な人の主催する集まりに参加しました――。


 シンプルな方法を用いており、その女性は小柄で普段はPTAの活動されたりしていたので、信用できそうと感じたのです――。




♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪




――1stインパクトから4、5年後――




 ここは吉祥寺駅――。


(えっと。こっちの方向ね)


 イベント会場は2階。1階はお洒落なカフェ。階段を昇り会場に多少早く着いた私は、爽やかな受付の女性に話しかけられます。


「受付はこちらになります」


 しばらく時間が経ち、異能スキルの『回路』をひらくイベントが開始されました。


 はじめは座学。ホワイトボードによって仕組みと原理、秘儀の説明――。


 無意識、意識とか、宇宙、シリウスとか――。


 次は座りながら瞑想導入の後、エネルギーを高めたり、して、自身で回路をひらくハンドアクションをします。


(あら、額の奥がムォーとするわ……何か指で押されている感じ……)


 数人のグループになり、進行予定通り進みました。


 最後に全員で円陣を組み、主催の女性が中心となって、エネルギーを円陣にぐーーるぐーーる廻し続けます。

 

(わぁーー。あったかーい――。ハートもーーあったかーーーい)



「「「「「ありがとうございました」」」」」



 イベントも終わり自宅に戻ると、何やら手がチリチリしています。


 そうしてエネルギーの回路がひらいたのか、数日後にエンパスの異能スキル『チューニング』そして『ヒーリング』が会得されたのでした――。


《異能スキル『チューニング』及び『ヒーリング』会得しました》


 音声ガイドモードONの為、脳内に直接響き渡ります。


『チューニング』あらゆる周波数に同調できる。他者や動物、対象の感情エネルギー、潜在エネルギーを感じる。周波数の調整も可能。時空間、異次元、異世界間を超えた遠隔利用も可能。


『ヒーリング』対象の自然治癒力が上がる。痛みが少し和らぐ。感情やトラウマが癒やされる。場が浄化される。時空間、異次元、異世界間を超えた遠隔利用も可能。


 チューニングは訓練すれば『絶対音感』として楽器のチューニングができ、ラジオが聴こえたりテレビが脳内に映るかもしれません。


 このスキルは応用力が高く便利ですが、訓練しないと諸刃の剣になります。回路はひらかれたものの、オフにできなければ悪いエネルギーにも同調してしまうからです。例えば目に見えない何か――も。


 同調ですから『共感』能力も高まります。


 こうして、はじめての異能スキルが少し使えるようになりました。


 その後、チューニングの同調によって、『以心伝心』類似スキルのイメージ及び直感による『テレパシー』にも応用できました。


 先の未来のエネルギーに同調し『予測』として羅針盤のGPS座標探知精度も向上されます。


 目に見えない『球体魔法陣』も創造でき、やがてそれは様々な存在や物質によって『現象化』されるのでした――。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ