表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/92

SS生きた証ヴァイオレット・エヴァーガーデン永遠

 私たち一行は映画館に足を運んでいた。


 再度、ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝というアニメーターの『生きた証』を観る為に――。


 今やVRレンズなりコンタクトレンズなり、球体ホログラムによって、自宅でもとこでも、臨場感あり大迫力な映画鑑賞が可能ではあるが、特別上映される劇場で私たちは観たくなったのだ。


「生きた証……」


 当時の情報を球体ホログラムで共有することに。


 K……、映画で全スタッフ名を掲載。「制作に参加した全員の生きた証」犠牲者の特掲はなし。


 以下、K……発表文。個人名、会社名は割愛。


――


『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝―永遠と自動手記人形―』は、奇しくも七月一七日(※事件前日)に編集を終え、完成した作品です。通常、K……では、スタッフとしてクレジットされるのは一年以上の経験を有する者としています。


しかし、本作では……監督たっての願いで、制作に参加した全てのスタッフをクレジットすることとしました。本作もまた、災禍に見舞われたスタッフを含め、制作に参加した全員の生きた証です。是非、劇場でご鑑賞いただき、末永くお楽しみいただけましたら幸いです。



――――



 ギリギリで到着した為、グッズは初回にも関わらず目の前で完売していた。欲しい気持ちもあったが、外見が女性の方が最後に手に入れていた。それでも良かったし、そういうものなのだと思う。私が少し早ければその女性は手に入れられない。


 昔横行していた悪質な転売ヤーは、既に規制されている。


 私たちは終始無言で、映画の始まり暗くなる直前まで、天に召された、と言ってもいいのだろうか。制作スタッフのご芳名を記憶しようとしていた。


 作品自体もそうではあるが、クレジット表記されている『生きた証』をできるだけエンドロールで確認する為に。



 とはいえパンフレットも手に入れたので、観逃すことはないので、安心だ。



 以下あらすじ、パンフレット(プログラム)より。


――――


 ヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女との出会いが、”ほどけて”しまうはずだった二人の未来を結び合わせていく。


――お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。


 生きることに絶望していた少女が『永遠』を見つける物語。



 妹を守るため、過去も未来も、名前さえも売り渡したイザベラ・ヨーク。


 美しい花が咲き誇る牢獄の中で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと過ごす日々は彼女にとって泡沫の夢だった。


 ヴァイオレットは仕事を終え、二人に別れが近づく。イザベラはかつて売り渡したエイミーバートレットとして、妹のために魔法の言葉を書き記した手紙をヴァイオレットに託す……。


 そして月日は流れ、テイラー・バートレットがC.H郵便社を訪れる。姉、エイミーからの手紙を携えて。


 ヴァイオレットに助けられながら、テイラーが姉に宛てた手紙に書かれていたのは、姉妹を結ぶ『魔法の言葉』


――――


 映画が始まった瞬間、涙が浮かぶかもしれないと思っていた私たち。でも誰もそうならなかった様子。


 ユニークスキルによって、どのシーンを描いたのが誰かわかることもできたけれど、そこまてしなかった。そして、純粋に映画を、作品を楽しもうと、決めた。



 前半と後半は主役がチェンジ。演出家もそれぞれで二人。前半は淡々としている。ダンスシーンもあった。


 月日が経った後半に、テイラーがメインで物語は進み一気に惹き込まれる。


 トップクラスに好きな声優さんの泣き声に泣かされつつ、聴けて至福。


 ラストにかけて大涙。素敵な物語。エンドロールのクレジットでお名前の『生きた証』を確認し、爆涙。ハンカチが下げられない。


 

 永遠はみつかりましたか?



 

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪



 私たちは帰宅し、球体ホログラムでパンフレットを読みつつ、クレジット生きた証の再確認。ダンスシーンもコマ録りで掲載されており、小粋なオシャレさを感じさせた。


 お一人クレジットされてない大ベテラン以外は、全員、サポートを含め、制作者としてクレジットされていた。


 お名前を確認する度に涙と感情が浮かぶけれど、なぜだか悲しくはなかった。見つけたよ、そんな感覚もありました。


 原画、動画と同じ部門でお名前が二つに別れてるのは、下段がきっと経験が一年未満のスタッフさんと推測されたが、第二原画、第二動画かもしれない。



 二十二歳の方が三人。入社して数カ月の方もいたであろう。あくまで個人的感覚ではあるが……もう少し描かせてあげたかった……。あくまで個人的感覚で……もっと好きなことをさせてあげたかった……。


 作画監督はチーフを含めて八人で、うち三人が天に召された方。近い未来の監督候補だったのかもしれないと想うと、残念過ぎてならない……。


 制作チーフと美術監督のお名前も確認された。



 新春に放映予定されていたヴァイオレット・エヴァーガーデンの映画は延期が発表された。致し方ない。



 Kアニ作品のFreeは以前少し観て面白かったのと、ツルネは全く観てないので視聴しようと思っている。


 きっと同様にクレジットの生きた証を確認するのだ。


 


 さて、どこまで書いて正解なのかわからないので、ここまでにしておこう……。






 永遠は……みつかりましたか……?





♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪



 余談――ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝後、転移クリスタルで別劇場へ。


 こちらも特別上映で『かぐや様は告らせたい』


 原作を読んだりアニメで観た実写は大抵観ないが、ヒロインヒーロー役者が共に好きなので観ないわけにはいかない。いや、観たい。



 アニメで観た作品ではあるが、面白かった!


 前半はアニメ風につくられていた。


 アニメのヒロインの中の人は好きな声優さんの一人で、映画館のスタッフ役をしていたことに後で気づく。見覚えはあった。


 おそらくお台場のユナイテッド・シネマが劇中に登場。私たちは豊洲かお台場で今回少し迷ったので、もし私たちがお台場で映画鑑賞していたら、さも不思議な感覚を味わったに違いない。


 お台場で映画のヒロインヒーローが座った座席に、実際に座って映画鑑賞してた人も驚いたかもしれない。そう想うと面白い。




 お可愛いこと。


 




(※後にクレジットは別名義で全員確認できました)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ