026ソファソファくんかくんかむにゅんもにゅん『露払い』
「ソファがほしい――」
私――いつものようにひとりごちた。
「私はあなたのものでもあるわよ」
ソファがほほ咲みながらそう応えた。
人間はもちろん物ではなく者――。
「そうよね――。……って座るソファだけれどね。あなたに座っていいの?ソファ?」
「してみる?」
ソファは椅子に腰掛けてソファの形を真似した――。メタスキル『身体解放』を使うことまではしなかった――。
おもむろに私――はソファの上に腰掛けた――。
「温かくてやわらかくて気持ちいいわ……やさしいソファだわ。ソファ」
「ええ、あなたのおしりもきもちいいし、いい香りがほのかにするわ」
ソファは私――おしりをぺろりと撫でつつむにゅんと揉んでいる――。
私――もソファのふとももをすーっと擦ってもにゅんと揉んでいる――。
同時にクラリセージの香りがカラダの機能、ホルモンを整えていた。
「ソファもいつも素敵な香りがするわ。今日も素敵よ」
私はくんかくんかした。
くんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんか……。
2人でくんかくんかする姿がそこにあった――。
その頃ニックはぼーーーっと何かを考えていた――。
珍しく不愉快なことがあったのだ。⇆SSSポテンシャルが機能してるのに関わらずだ――。フィルターは(ほぼ)完全――であったのだ――。完璧――ではないようだ。
⇆SSSポテンシャルD以下であれば、資源時間エネルギーの最適化として基本スルー推奨になることも多い為、どんな内容かは薄れてきている。しかし、粋ではなく、無粋だった感覚は覚えており、モヤモヤするのだ――。
「『露払い』しましょう」
私――は、ふとそう感じた。その言葉がしっくりきたのだった――。
「それ「いいわね」」
2人が同調した瞬間ガイダンスの声が聞こえた。
《ユニークスキル『露払い』体得しました》
露払いは直ぐ様発動された。
水戸黄門でさえ、知的コミュニケーションな水星に近い角さん、きらびやかで愛らしい金星の助さんの最強タッグな露払いがいる――。
最強の横綱にさえ、露払いがいるのだ。
すべてを赦しなさい受け入れなさい――というのは、すべてを赦して受け入れることはもちろんのこと――すべてを赦して受け入れられない自身をふくむ者も赦して受け入れる――ということ。
露払いは初めは竜を倒して姫を助けに冒険する、神話の元型モデルな国民的ゲーム――アイテムの聖水、その強力になった聖水を常時つかっているようなユニークスキルだった――。
これで⇆SSSポテンシャル一部のDとE以下に遭遇する可能性はぐーーーんと下がった。
三人は満足しながら……一人はもう一人に腰掛けつつ――たまに1くんかしつつ――もう一人もそれに寄り添いながら、球体ホログラムを見始めたのだった――。




