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SS01節分と福豆『存在豊』

 

                                                                                                                                                                                                        



 ショートストーリー、現代のお話です。

 本編お待ちくださいね。


                                                                                                                                                                                                                                                                                                            


 私とソファとシェリーは由緒あるお寺―Buddhism Templeの豆まき祭に確か初めて参加した――。




 その帰りに専門店の唐揚げとスウィーツを食すのだ――。



 人手は多かった――。巻かれる福豆を取ろうとなるべく前の方で陣が張られていた。


 私とソファはこういったスポーツが苦手だったー。譲ってしまうのだ――。サッカーやバスケは豆とお菓子がその場で手に入るシステムではないので、また別の話である。


 ソフトボールでもしモンブランが富んで飛んで来たら百発万中で食べるよねー別のモンブランとスリーアウトチェンジよねーもちろんタッチアップモンブランするし、振り逃げオフサイドしてでもモンブラン食べるよねーと訳のわからないことをお話しつつ、私とソファはほほ咲みあいながら、じゅるりじゅるりとソファがよだよだした。


 



 どうせなら、上からばら撒く方にいたい――私はそう感じていた――。



(でもここなら『創造ナノ――ヨクトマシン』が濃いから大丈夫そうね)


 そう感じていた――。





 DJポリスのように主に治安を担当するギルドネットワークメンバーが配置されている――。しかし異能スキル『未来予測』により――大抵は未然に犯罪を防げるので人数は数人程度――。ただ、偽装アンチスキルも存在する為、イタチごっこになっていた――。それでも治安ギルドの力は絶大だった――。


 ⇆SSSポテンシャルのうち、ごく一部のD、またはE以下(ただしF以下はあまり認識さえしない)が犯罪者に概ね相当する為、たとえ同じ世界に住んでいたとしても、物理的にも精神的にも遠い存在だった。


 もちろん⇆SSSポテンシャル、C――一般的なD以上に転換しそうであれば、ごく一部のD、Eの中の犯罪者、予備軍も転換、昇華される――。その可能性が見られないのであれば基本的に私たちはスルーことにしている――。


 各資源時間エネルギーを浪費したくないのだ。その分、目的やゴール目標に注ぐことにしているし、『アルゴリズム』がそう『最適化』されていた――。



 開始時間が暫く経った頃――お堂の中からドラムの音がした――。近くのおこしゃまが、近くにあった消化器の囲いをポコポコ叩いた。


 治安ギルド員が近くにいたが気にしていないようだった――。


 すると櫓の上のDJギルドは突然パーカッション音を歌って踊りだした――。続いて3本を同時に吹けるリードのついた笛を吹きはじめる者もいる――。


 歌うこと踊ることはほとんどの者にとって身近なことになっていて、歩くことと変わらなかった――。


 皆想い思い音をリズムを楽しんでいたー。



 「へーーお寺でもこんなことあるのね」


 ソファが片手を腰につけてくねらせながら、歌とお喋りの間半分くらいで歌話った。


 ラップやミュージカルみたいなものだ。


 「酉の市か何かの法要、お坊さんたち太鼓と唱和でライブみたいだったことあるわよ」


 ニックは前後に歩くようなステップをしながらあわせてサイドに両腕を交互に振りながらそう歌話った――。ニックとはもちろんシェリーの別の愛称だ。 


 バーーーン!!とお堂の扉が開いて一斉に光る福豆が跳んだ――。


 光る福豆も創造マシンを利用し、今回の名称は、お坊スキル『最適マッチングご縁化』されていた――。


 食べたい者は口を開けてれば、自然と入ってくるのでモシャモシャ味わう。


 持って帰りたい者は袋かポケットを開けておけば、おなかのこわさないどころか健康的な数が入る――。耳に入れたいまたは入った方がいい者には耳に入る。鼻に一旦つめて、息とともに片方ずつ、勢いよく噴射したいものには鼻に。


 福豆ベッドで眠りたい者、飛びたい者、ベビメタとカラフィナの再復活――結成、マッサージ、お洗濯、掃除、お買い物、食事の仕度、親孝行、介護、楽な家計やりくり、事務処理、確定申告、会社経営、世界再構築、最適化、あらゆるセッションなど――。


 豆が最適に――繰り返すと、福豆が――最適化なマッチングしてくれるのだ――。さすが福耳、我らの福耳。まちがえた福豆――。





 大きな豆くらいの――ちっこいこどもがポケットをあけると――そこにはビスケットが入っていた。ビスケずきだったのだ――。


 たたいてみると、同じ大きさのビスケがふえる異能スキルがかけられていた――。それはサンタスキル、お坊スキル、聖職スキルのうちひとつだった――。


 自身の美しい髪を売って、誰かの為に懐中時計につけるチェーンのプレゼントを用意し、その誰かはその美しい髪の為の櫛を買うために時計を売った――そのような献身的な思いやりをもったある者がユニークスキル『数量解放』を体得し――叩いてみるたびビスケは同じ分増えていくのだった――。


 それは根源系異能メタスキルと言ってもいい程かもしれない――。しかし、それは食べ物飲み物のみが対象だったのでユニークスキルになった――。それは食べ物版のメタスキル『存在豊』みたいなものだった――。


 やがてそのユニークスキルは共有され続け、お坊さんスキル、サンタスキル、神聖職スキルに組み込まれて行った――。ある意味――というか聖職者そのものであるNPOなようなギルドネットワークにも共有された――。


 これによりすぐさま餓死者は圧倒的に減り、逆に人口も不自然に増えることはなくなったのだった――。人類は食料サバイバルゲームをクリアしてメタゲームすることができた。見事なミッションコンプリートだった。


 福豆はビスケによりそうように、ポケットに入っていた。


 おなかかかすいたのか、コツリ、とちっこくたたく音がすると、福豆もなかよくふえていたのだった――。


 

 

 


 




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