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018天地開闢と仮想空間


 私たちは瞬時に仮想空間へと到着――リンクされた。

                 

 現実世界でも活動できるように――意識を配分しているが仮想空間でも影響はない。

                 

 ここの仮想空間は始めてなので――まずは呼吸。デフォルトで空気があることが確認される。続いて安全性の確認。――問題ないようだ。匂いは――何もしない。音は――呼吸音と血液が流れるせせらぎ音。温度――は快適だ。

                 

 あたりを見渡す――伽藍堂――空っぽな空間だ。果てしなく透明で何もない――。

                 

 時間は流れていて――手で自分の身体に触れる。問題ない。

                 

 重力はなく、私たちは浮かんでいる。

                 

 現実世界でも根源系異能のひとつ、メタスキル『重力』《グラビティ》によって、重力のある空間とない空間にわかれている。他にも色んなパターンはあるがここでは割愛したい。

                 

 とりあえず郊外の――小学校くらいの校庭くらいの地面を私たちは創造した。

                 

 色んな方法があるが、脳内そしてハートの中心あたりで球体ホログラムを作成し、ぼんやりと想像されたイメージが『カ』『タ』『チ』になって――確定すると――創造されていく。

                 

 天地開闢――天地創造のはじまりである――。

                 


                 

 ――『光あれ』――言葉より先に『超言語』――純粋なポテンシャルイメージ――それは光を超えているともいえ――純粋な愛――慈しみ――のような――さらには安心――一種の信頼――忠誠のような――何か。

                 

 『美』はすでに存在してるかは――わからない――ただ、ほんの少し――ひらめき――好奇心のような何か――も混ざっているのかもしれない――。

                 

 ユーモアも混ざっていたらいいな――と私たちは感じるのだった――。

                 

 私たちは『最適化』を混ぜるのも忘れない――。さらには『自動化』も混ざって『最適自動化』に最適化されるのだ。ほぼほぼ『他力本願』とも言える。

                 

 こうやって最デフォルト設定『無』は、『有』の何かをミックス――かけあわせながら――時には虚無の甘い誘惑に惑わされながらも――その都度アップデートされてきた。そしてこれからも。

                 

 時空間がメタされると――はじまりもおわりもない――ともいえ――永遠とも呼ばれる――。

                 

 そして『今この瞬間』に物語は…………

                 

               

                 

                

『さぁ――すでに最適自動化がはじまってるわね。まずはOを呼びましょう』

                 

 私はそう声帯をほのかに――やさしくリードのようにふるわせつつも――ふくよかに――ぽっちゃりした――グラマラスな姿を想い出した。

                 

 実は私たちはあるメタスキルによって――肌の色――瞳の色――髪の色は元より姿形も変えられる。誰――というのは――本性ポテンシャルで認識できるのだ。普段は最適自動化された姿――デザインになっている。身長、体重も、肌、瞳、髪、顔、骨格、など――。

                 

                 

『そうね』

                 

 ニックことシェリーは答えた。

                 

 私は『同調』スキルによって遠隔会話が始まった。

                 

 『ねぇソファ。今すぐ来て』

                 

 私はOという愛称の他に、ソファと呼んでいる。とてもくつろげるという意味で――。

                 

 ソファに仮想空間の座標が確認された。

                 

 その座標は位置だけでなく目的や目標、状況なども伝達、共有、同期、確認することができる。ツーカーというよりツカであり。もう一文字だったりするのだ――。「っ」が近いかもしれないし――「 」――かもしれない。

                 

「ええ――いいわよ」

                 

 ソファ――Oは――瞬間に現れた――。


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

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