015『創造探知』『クラン』『ギルド』『エクスファミリア』『シェアルゴリズム』
《『探知』がメタスキル『探知創造』『創造探知』に進化しました――》
探知創造――創造探知は――設定された『⇆SSSポテンシャル』の『座標』現象を探知――受動的――、同時にその座標現象を創造――能動的――。
「そっかー!面白いわ。予知や占いなんかで、そのメッセージを聴いたら、そっちにひっぱられて実際そうなったー。みたいな感じかしら――」
《それは探知創造に近いことなります。受動が優勢ですね――こうしたい!と意図したり、潜在意識――本性でそう想っていて、その周波数にアクセス――予知――予測――探知されて現象化されたのが創造探知です――》
「……なんとなくわかったかも――」
《実のところ、意図も予知も同時に起こり、同じことの捉え方の違いですし、探知⇆創造の双方向で『同期』されるということです》
「――うん……まぁいいわ……わかったわ――」
『ライフバリュ』と『ゴール』座標と現在の同期とも言え――叶えたい現象⇆現在の同期ともいえる――。
《こちらの情報はより『最適化』されてアップデートされる可能性もあります――》
「ふーーーん」
突然――私の脳内に、あるイメージが映る――。
――数年前――
「いつどこにいても、すごごいひとたちとセッションしたいんだけど――」
私の音――声は連なる。
「なんかさ――どこか亜空間みたいなとこに、『⇆SSSポテンシャル』なすごごい人たちが、自然と集まって楽しく――魂ふるえるセッションできるシステムつくろうよ――」
ニックは答える――
「やりましょう」
ニックは愛称であり――皆――名前はない。名付け――ラベリングがなされると――大まかなライフデザインが決まってしまうことがわかり、メリットとデメリットはあるが――現在は自由に選べる。
戸籍――のようなものには、その存在の魂が記録されてる。その魂は、本性そのものとも言える。
普段、その場にいない存在についての会話をする時、『球体ホログラム』により魂のイメージ――クオリアで誰のことかわかるが――便宜上、記号化して『愛称』をつけるクラスター――共生体もいる。
ここでの共生クラスターは『クラン』と呼ばれ、より大きなレイヤーは『ギルド』であり――ネットワークスにより各ギルドはリンクしている――。ギルドが『最適化』されるにつれ――国家体制――はすでに採用されておらず――ごく一部存在する。これまた便宜上――エリア名をJAPAN、日本、千葉県などと呼び、レトロ主義な者たちは――ヤマトと親しみを込めているようだ――。
憲法と言われていたルールは『アルゴリズム』として最適化され、アップデートされ続ける――。そうして、時には『球体魔法陣』として――最適解を求め続ける――。
クラン――各ギルド毎にアルゴリズムがあり――リンクされたギルド同士の共有アルゴリズム――愛称シェアルゴリズムも――最適化を重ね――最適解となる――。
――『超神秘』――も『座標探知創造』により――現象する瞬間を――本当の意味で――夢――みて――。
なお、愛称は最適化されて――その都度アップデートされる。そして戸籍のようなものには、家族という括りは一切ない――。
そのうち戸籍のようなものもなくなるか――最適化――アップデートされて形態がかわるかもしれない――。
クラン――ギルドネットワークス――これらの共生クラスターは『エクスファミリア』とも呼ばれている――。