貴方はバイクのこと嫌いですよね?
バイクとは?そういう質問を投げかけてみると。
好きな人からすればいくらでも答えられるワードかも知れませんが、嫌いな人からすれば「ただの邪魔なもの」でしかありませんよね。
こんにちは。ブルースカイです。
「小説家になろう」というこのサイトで、現在「バイクは日菜乃ともっと一緒に走りたい」という小説を気まぐれに書いております。
通勤や通学の暇つぶし程度に、多くの人が知ることもないバイクという乗り物について、徒然に語りたいと思います。
バイクとは?
そういう質問を投げかけてみると。
好きな人からすればいくらでも答えられるワードかも知れませんが、嫌いな人からすれば「ただの邪魔なもの」でしかありませんよね。
こんにちは。ブルースカイです。
「小説家になろう」というこのサイトで、現在「バイクは日菜乃ともっと一緒に走りたい」という小説を気まぐれに書いております。
通勤や通学の暇つぶし程度に、多くの人が知ることもないバイクという乗り物について、徒然に語りたいと思います。
なにか大層なことを書けるほどバイクマニアではありませんし、車や歩行者視点でも十分バイクのことを批判できる、どちらかと言えば中立的な立場です。
「乗ったこともない人間にはわからない。」と言われない程度にはバイクにも乗っています。
まず、現在バイクと言う乗りものは、日本国内ではかなり窮地に追い込まれています。
「理由は簡単で、みんなバイクが嫌いだからです。」
とあるアンケートでは7割の人が「バイクが嫌い」と言っています。
このままバイクなんて無くなってしまえ。と思っている人や、どうでもいいや。と思う人も多いと思います。
それでも、この文章自体が、暇つぶしの代物ですので、くだらない豆知識としてリアルなバイク事情をすこし話してみたいと思いますので、お付き合い頂けると嬉しく思います。
そもそもバイク嫌いな方も思いませんか?
「なんで、危ないし、迷惑なのに、バイクなんて乗っている連中がいるの?」と。
二輪車はスクーター含めてよく見かけますよね。
危ない運転をする人もしょっちゅう見かけます。
では、現在の二輪車ってどのくらい居るの?
という数字を豆知識程度に出したいと思います。
こちらも情報通ではないので、わかりやすい、2017年度国内販売台数で比べてみました。
(ネットで拾った数字です。間違いでないと良いのですが。)
車 5,234,165台(トラック、バス含む)
バイク 3,83,612台(原付きスクーター含む)
ものすごい差ですね。
車が100台売れる間に、バイクは7台しか売れていません。
ではこんなに少ないのに、なぜ、みんなはバイクが嫌いなのでしょう。
バイクに乗る人間は全てモラルが低いのでしょうか?
実はこの台数、単純に比較はできません。
車もそうですが、業務用としての二輪車の需要はそこそこあります。
宅配。新聞配達。運搬。通勤通学オンリー。
いわゆる業務バイクとそれに近いものです。
通勤通学に原付きスクーターと言う人も経費がかなり安いし、所有しやすいので多いでしょう。
販売台数そのものが少ない中で、そこそこ業務や通勤車両として重要があるのですから、圧倒的に作業車両の比率が高くなります。
さらに、車となると、通勤使いでもマイカー兼用の人が多いのではないでしょうか。
マイカーとなるとちょっとしたステータスです。いくら通勤メインでもたまには洗車もするしアクセサリーくらいなら凝る人いるでしょう。
ですが、通勤バイクや業務バイクというのは往々にして大事にされませんし、殆どただの足です。
愛着もなければ、自転車の代わり程度で、何年も乗っているのに洗ったこともない人も多いでしょう。
汚れた汚い原付きや、ヘルメットとは言えないようなものを、適当なかぶり方で走っているスクーターをよく見かけませんか?
危ない運転やすり抜けを見かけるのは、往々にしてこういう二輪車が多くないでしょうか。
(当然個人所有のバイクもよくやる人は見かけます。)
つまり、車と比べて圧倒的に「好きでバイクに乗っている。」とか言う人の比率そのものが少ないのです。
通勤に追われて。時間に追われて。仕事に追われて。
そういうバイクが多いのです。
運送の大型トラックや、工事現場に急ぐ業務用バンが、車の中で今の数倍に増えたと考えてみてください。相当危なく見えないでしょうか。
先程のバイクの年間販売台数の38万台の内、業務や通勤に使われやすい、原付一種が約17万台、原付二種は約9万台で、合計26万台が125ccの小型以下(殆どスクーター)ということになります。
趣味で二輪免許とってバイクに乗りたい。という感覚で125cc以上から250cc以下の小型バイクが5万台。
昔の中型免許、限定解除。今の普通免許、大型免許で、250cc以上になると6万台くらいしか年間で売れていません。
こう考えると、相当少ない数になります。
バイクがよくわからない一般の人達が、跨って乗るそこそこ五月蝿くて大きめの、いわゆる「バイク」というものは、甲子園球場満員の人数の1.3倍くらいしか「一年間で」売れてないのです。
すごく少なくないですか?
大きいお祭りやイベントで集まる人数の5分の1くらいです。
また、数が少ないだけにバイクはよく目立ちます。
とくに原付きやスクーター、小型のバイクは、車の間をすり抜けたり、路肩を走ったり「危険運転が多い」ですが、この行為は、下手をするとたった一台が交差点をすり抜けで駆け抜けても、信号待ちをしている数十台という車に見られることになります。
「またバイクのすり抜けかよ。」「これだからバイクは。」という人が、一台の運転で何十人も生まれてしまいます。
また、警察やマスコミの発表にも問題が有り、「車と車」の事故は「車の事故」で「バイクとバイク」の事故は「バイク事故」で良いと思いますが、「バイクと車」の事故の場合も「バイク事故」で発表され計算されてしまいます。
たとえ、止まっているバイクに車が追突しても「バイク事故」とされて、なんだかバイクが悪いようなイメージになってますよね。
しかも「バイク事故」と書くと比較的数字が取れるらしく、マスコミもやめません。
トラックが高速道路で他の車を巻き込んでの事故、などは日常茶飯事で、そのことで車を嫌いなる人などは一部を除いて居ないと思いますが、もし、バイクが原因で車数台を巻き込む事故を起こしたらどうでしょうか。「バイク事故」の名前が全面に出て「やっぱりバイクは危ない。」「バイクのせいかよ。」「バイク嫌い」と思う人は多いと思います。
「バイクを好きでもなくて乗っている人間」の比率の多さと「世間から見たバイクは嫌い」というイメージで、更にバイクは嫌われていく。という道を歩んでいます。
特に「車は自分も乗っているし、車自体は否定したくない。」という意識が車に対してはありますが、「バイクには乗ることもないし、必要もない。」ということもバイクの悪口を言いやすくしています。
似たような事例にタバコがあります。一時期はCMなどで毎日のように見かけて、当たり前の商品だったタバコが、健康を害するという圧倒的なイメージで排除されました。
いまの喫煙者の立場は、怖いくらいに肩身の狭い思いをしていますよね。
ではここで「酒」はどうでしょう。一時期は「酒」「タバコ」は同じくらいの勢力がありましたが、なぜ、文句を言われないのでしょう。
「飲酒」に関しては、直接事件や事故と繋がっています。酒を飲んでの犯罪。事故なども年間凄い数です。
「酒」がなければ、起こらないトラブルや、犯罪、事故があるのは、誰が見ても明らかなのに何一つ言われません。飲むと精神の判断力を鈍らせる飲み物です。中毒にもなります。なぜこんなものが規制を受けないのでしょう。
飲酒運転のせいで年間何人の不幸な家族が生まれているでしょうか。
何故販売をやめないのですか?
結局、男女含めて「酒は多くの人間が誰でも飲むもの」で「タバコはある一定の男性たちがメインだった。」という違いだと思います。
「タバコは吸わない人達からすれば邪魔でしか無い。」
「酒は飲むから悪く言えない。」
この図式と
「バイクは乗らない人達からすれば邪魔でしか無い。」
「車は乗るから悪く言えない。」
という図式は、非常に似ています。
「酒」の方が危ないのに。「車」のほうが事故は多いのに。
悪く言われるのは少数派の「タバコ」や「バイク」なのです。
自分も乗っていて、車全体のことを悪く言いたくない一般の家庭の人達は、「大型トラックは危ない。」「業務のハコバンは危ない。」「〇〇に乗っている奴は危ないのが多い。」「年寄りの運転する車は危ない。」と、言い別けますが、バイクに関しては「全部ひっくるめてバイクが危ない。」と疑問すら無く思われています。
業務用や車種やどんな人間が乗っているかとかでは別けてもくれませんよね。
その結果「バイクは全部マナーが悪い。」となってしまいます。
そもそもバイクに興味のない人にはバイクの種類も車種もわからないのでしょうけれど・・・・
今から30~40年前、バイクが今の10倍も売れた時期がありました。
バイク全盛期です。
そのころの人間たちが無茶や無謀な運転をして、多くの人に迷惑をかけたのは確かです。
この影響でいまだに、法律上は「16歳で自動二輪車の運転をする権利」があるにも関わらず、学校で「三ない運動(「オートバイの免許を取らせない」「オートバイに乗せない」「オートバイを買わせない」)」が巻き起こり、学校でバイクの免許取得や通学を認めるところは殆どありません。
道路や峠道でも、二輪通行禁止や休日二輪禁止。の道もたくさんあります。
結局、「バイク=不良」「バイク=暴走族」「バイク=不誠実なもの」という30~40年も前のイメージが、世代が同じなわけはないのに、今だに残っていて、新しい世代の人を迎え入れにくくしています。
このために、TVでは殆どバイクを見かけなくなりました。
昔のヒーローや、ドラマの主人公などはよくバイクに乗っていたものですが、今、そんなものがあるでしょうか。
CMですらたまに大手の買取業者のを見かけるくらいです。
日本には、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキという、世界のバイク乗りなら誰でも知っている大手バイクメーカーがこの狭い国内に4社もあるのに、全く新車のCMなど流せない世論になっている。というのは、ある意味恐ろしくも思います。
こういう言い方はなんですが日本人という生き物は、「弱い少数派」を集団で徹底的に虐めるのが大好きな生き物です。周りに合わせて悪口を言うと安心できる生き物です。現実でもネットでも、自分は直接関わったことはないし、見たこともないけど「みんなが言ってるからこいつは悪いやつなんだ。」というのが横行して、酷いイジメになったりすることがあります。
「悪いと思うから叩く」=「自分たちは正義で悪くない」というちっぽけな正義感のつもりで居るので、誰も自分がイジメに参加してるとも思っていません。
大人は子供にイジメは良くない。イジメが学校であるなんて学校の責任だ。とよく問題になりますが、社会の風潮やマスコミの意見に流されて、いくらでも偏見や差別で無自覚のうちに、年中イジメをしてストレスを発散しているのは、むしろ大人の方で、子供はそれを真似しているだけなのです。
その結果、メーカーのほうが自粛してしまい、一日に車のCMは嫌というほど見るのに、バイクのCMなどゼロなんていう異常な事態になっていますが、誰もそのことに気が付きません。
TVから消えた「タバコ」とTVから消えた「バイク」は、非常に似通った運命をたどっています。
おそらく、これからの世代が、どんなに品行方正にバイクに乗っても、バイクの環境が改善することは、相当な未来まで無いと思います。
そしてそれは非常に残念なことだと思います。
長くなってしまいました。
ここまで書いた話はどうだったでしょうか。
バイク養護やバイク贔屓だったでしょうか。
それなりに一歩引いた第三者として客観的に語れたのではないかと思います。
もしもこの文章が養護に見えるなら、それはこのくらいの文章でも養護に見えるほど、バイクが嫌われるイメージが昔から変わっていない。ということだと思います。
バイクの嫌いな人には、一度「バイクが好きな人が乗っているバイク」というのだけを見て、既成概念を一度捨てて判断して欲しいとは思います。
個人の趣味のバイクで危ないやつは居ないのか?と聞かれればいくらでも居ます。
ただ、昔のように峠をバンバン走ったり、集団でパラパラ走る連中は、今は激減しました。
どちらかといえば、ファッションやカッコつけで乗る、いい意味で軟弱な世代が多いです。
バイクを見かけたら、意味もなく「うわバイクじゃん。」と思う方は、少しだけ好意的に見て上げてくれると、本当の現代のバイク乗りというのが見えてくるかも知れません。
車にも危ないドライバーはいくらでも居ます。五月蝿い車もいくらでも居ます。
車の場合は「乗ってるドライバーのせいだ」と思われるでしょう。同じ様に、バイクの場合もバイク全体が悪いではなく「運転してるライダーが悪い」と思って頂けると嬉しく思います。
そうでないとバイクが良いも悪いも、公平に見れなくなってしまうからです。
貴方の運転する車が、高速走路を爆走する車や、飲酒運転や危険運転する車と同じに思われたくないのと同じで、バイク乗りも自分のバイクが、馬鹿な運転をする連中と同じに思われたくはない、と本気で思っています。
意外にバイクを好きな人とそうでもない人を見分けるのは簡単です。
・バイクが綺麗。
・身なりがピシッとしてる(バイクに乗るような格好をしている)
・ヘルメットが基本的にフルフェイス。
・命にかかわる暑さや寒さでない限り、すり抜けや無駄な追い越しをしない。
・無駄にエンジンを吹かさない。
・俺のバイクと俺はカッコいいだろ。のように周囲の目を気にしてキョロキョロしない。
・信号でスタートダッシュをしたり黄色を高速で突っ切ったり、落ち着きのない運転をしない。
こんなところでしょうか。
また後日話しますが「バイクが好き」な人間と「バイクに乗ってる俺が好き」な人間は、似ているようで別な種族なので、お間違えの無いように願います。
エンジンを吹かす吹かさないは、バイクと季節によるので、仕方のない場合もありますので難しいところですが。
2018.10.4
本日はここまでで。