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週末のムスメ

作者: ろいろい
掲載日:2018/06/11




最近、天気があまり好ましくない。

そんな日は、

そんな週末は、ムスメをプールへ連れていくことが増えた気がする。


プールといっても、町営のプールで

行楽目的の利用者が少ない感じの 少し落ち着いたプールだ。


ここ何日間かは

ムスメは 夏の水泳同好会のクラブ活動に向けて

自主練習的な意味合いで 通うことが増え始めた。


水泳を始めた頃は 水が大嫌いで

『 明日で辞める 』 が、口癖だったが

今では自分から進んで 準備をし

プールバッグを勢いよく回しながら、

私に催促することが多くなった。



クロール 25m、

ターンを覚えて50m と

小さな体が 静かに静かに進んでいく。

水しぶきが少ない

ホントに静かな泳ぎだ。


わたしは プールが一望できる観覧席で

ムスメの小さな泳ぎに目を凝らす。


120cmの小さく透明な影が、

まるで金魚のように、

ゆっくりゆっくり進んでいく。


本人には悪いが、

少し滑稽に思え 笑いが込みあげてくることがある。


『 身長や体力を補うには 手のひらを意識的に掻くように泳ぐこと 』


先生に教えてもらった秘訣を、

本人なりに

実践しているように みえる。



『 ちゃんと、見てた? 』

『 見てたよ。 』

『 ほんと? 』

『 よくできてたよ。 その調子で、がんばって! 』

『 へへへ。 』


ムスメは 小さく笑うと

ちょこちょこ と、音が鳴りそうな足取りで

わたしに纏わりつき


『 じゃあ、アイス買って帰ろう! 』

と、無邪気に宣言した。



わたしは、ムスメと共に右手を冷たくしながら

施設を出て 駐車場へと向かう。

そして

まだ虹も架かっていない 薄暗い曇り空を見上げた。


( 明日から、仕事かぁ・・・。 )


そんな1年に51回は考えることを、

毎度のこと考え始めたとき


急に右手が、


温かさに包まれた。



『 いつも、ありがと。 あと、アイスも。 』




( ムスメがいてよかったな )



そう思う瞬間って、何度経験しても飽くことのない気がする。


でも、ね。


これが 『 甘え 』 を助長させる要因にもなり、


あとで後悔することに・・・


『 ねぇ、帰りにゲーセンでプリ☆チャンやりたいんだけど・・・。 』


なるんだよね。



楽しいけど、難しさを考えさせられる週末。



そんな、ある日曜のことでした。


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