週末のムスメ
最近、天気があまり好ましくない。
そんな日は、
そんな週末は、ムスメをプールへ連れていくことが増えた気がする。
プールといっても、町営のプールで
行楽目的の利用者が少ない感じの 少し落ち着いたプールだ。
ここ何日間かは
ムスメは 夏の水泳同好会のクラブ活動に向けて
自主練習的な意味合いで 通うことが増え始めた。
水泳を始めた頃は 水が大嫌いで
『 明日で辞める 』 が、口癖だったが
今では自分から進んで 準備をし
プールバッグを勢いよく回しながら、
私に催促することが多くなった。
クロール 25m、
ターンを覚えて50m と
小さな体が 静かに静かに進んでいく。
水しぶきが少ない
ホントに静かな泳ぎだ。
わたしは プールが一望できる観覧席で
ムスメの小さな泳ぎに目を凝らす。
120cmの小さく透明な影が、
まるで金魚のように、
ゆっくりゆっくり進んでいく。
本人には悪いが、
少し滑稽に思え 笑いが込みあげてくることがある。
『 身長や体力を補うには 手のひらを意識的に掻くように泳ぐこと 』
先生に教えてもらった秘訣を、
本人なりに
実践しているように みえる。
『 ちゃんと、見てた? 』
『 見てたよ。 』
『 ほんと? 』
『 よくできてたよ。 その調子で、がんばって! 』
『 へへへ。 』
ムスメは 小さく笑うと
ちょこちょこ と、音が鳴りそうな足取りで
わたしに纏わりつき
『 じゃあ、アイス買って帰ろう! 』
と、無邪気に宣言した。
わたしは、ムスメと共に右手を冷たくしながら
施設を出て 駐車場へと向かう。
そして
まだ虹も架かっていない 薄暗い曇り空を見上げた。
( 明日から、仕事かぁ・・・。 )
そんな1年に51回は考えることを、
毎度のこと考え始めたとき
急に右手が、
温かさに包まれた。
『 いつも、ありがと。 あと、アイスも。 』
( ムスメがいてよかったな )
そう思う瞬間って、何度経験しても飽くことのない気がする。
でも、ね。
これが 『 甘え 』 を助長させる要因にもなり、
あとで後悔することに・・・
『 ねぇ、帰りにゲーセンでプリ☆チャンやりたいんだけど・・・。 』
なるんだよね。
楽しいけど、難しさを考えさせられる週末。
そんな、ある日曜のことでした。




