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幸せを見つける方法  作者: 瀧蕾野蛙
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温泉の効能と温泉の湯の中で・・・

 

 毎日の日課でもあるのだが、彼女は温泉の湯の中で自分の手足をゆっくりと揉みほぐし、自分の全身を優しくマッサージしてくれる。


 ただ問題は・・・


 なんと言うのか?・・・


 彼女の・・・とか・・・


 彼女の・・・が!・・・とか・・・


 自分の・・・とかが!・・・とか・・・


 まあ色々だ・・・


 そして今日も彼女は、自分の全身にマッサージを施すと、自分を抱き抱えて湯から出ると、今まで浸かっていた湯の側の泥溜まりに向かう。


 この泥溜まり、実は温泉が湧き出している場所から湯と一緒に湧き出した泥で、泥の粒子がかなり細かい事もあり、入り心地の良い泥湯でもあり、また泥に含まれる成分が怪我や傷に良く効くのだが・・・


 この泥を洗い流す際に・・・


 特に自分の体調が良くなって来た最近では・・・


 まあ色々あるのだ・・・


 初めは色々と戸惑っていた彼女も・・・最近では積極的になってきていた・・・


『本当に明日は一人で大丈夫かな〜? 』と、彼女は自分を後ろから抱き抱えながら零す。


 彼女の言動を見る限り、彼女は、かなり母性と言うのか?保護欲と言うのか?が強い様で、少し『過保護的』な所もあるが、基本的に彼女は優しい女性だ、で無ければどんな経緯で自分と彼女が出会ったのか?は解らないが、体も自由に動かす事も出来ない様な自分の面倒を見る事が出来るだろたか?食事の世話から下の世話までである・・・



 翌日、彼女は自分を温泉が湧き出している場所の入口付近にある『大きな石像』の様な物の横に生えている大樹の根本に座らせると、


『岩神様、この者の事をお願いします。』と言いながら手を合わせると、


「街へと行って来るから、大人しく待っていてくれ、いま岩神様にお前の事をお願いしたから危険な獣や人が近く事は無いとは思うが・・・」と言いながら、彼女は自分の数十倍もの大きさがある『木の樽』を背負うと、街へと向かって歩き出した。


 日の出とともに街へ行く支度を始めた彼女ではあったが、出発する迄に色々と時間が掛かっていた。


 無論、その大半は自分の世話をする時間に取られたのだが・・・『彼女の過保護さが増しているのが原因では?』と思ってしまう。


 何故なら、大きな樽に半分ほどの溜まった泥を汲み入れ、残り半分は温泉の湯で満たす作業には左程時間は掛かって無い、自分の身の回りの世話に時間を掛けていた。


 彼女の姿が見えなくなると、それはやって来た。





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