表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/17

紅白戦-3

更新更新ー。

なかなか1日1話の更新が出来ないなーー


■第3試合

Aチーム 対 Cチーム



ついにリーグ決勝戦だ。

互いにホームベースで整列し、火花を散らしていた。


お?茹で蛸先輩、もとい北沢先輩が熱い視線を送ってきてるねー。


「よぉ、チビ。せいぜいセコいリードでひ弱なピッチャーを引っ張っとくんだな!お前のいるチームには死んでも負けねーよ!」


うっわ。

敵対心剥き出しだなー。

いくら山もっちゃん先輩が同級生だからといって、酷い言いぐさですな。


「ソウデスカー。胸を貸してもらうつもりでガンバリマス」


建前建前。

大丈夫、顔には出てない。


しかしホント、人をイラつかせるの得意な人だなー。

人をイラつかせるグランプリがあったら、アンタがチャンピオンっす。


「けっ、心にもねーこと言いやがって。相手にしてらんね」


こっちの台詞ですわ。

ま、試合に集中しよう。




1位を決める試合ということもあり、今回は5イニングだ。

初戦を見る感じ、ピンチに弱い山もっちゃん先輩はどれだけランナーを出さないかが肝になる。


逆に攻撃は、あの茹で蛸先輩をどう打ち崩すか。

ピンチになればギアを上げてくるから、その前に長打で一気に得点を狙う!!恐らくこれだ。

ギアを上げた蛸は、打てない訳ではなさそうだが打ち崩すのは容易ではないかも。


俺は今回も9番キャッチャー。

とりあえず、ホームは踏まさない!最優先事項だ。








なんだかんだで、試合は3回まで進んだ。



■3回裏


Aチーム 0-0 Cチーム


試合はみんなの予想とは逆の投手戦となった。

山もっちゃん先輩が1試合目を得てか、俺への信頼が厚くなり指示に従いテンポよく投げ込み、打たせて取るピッチングで0点。

北沢先輩は観戦メンバーの下馬評通り、スコアボードに0を並べていた。


さぁ、現状。

3回裏の俺達の攻撃。

1アウトランナー1塁で9番の俺に回り、右バッターボックスに入る。


恐らくここでバントでランナーを送っても、茹で蛸先輩はギアを上げて抑えてくるだろうなー。

ここしかないな。ここで点を取りにいく。

一巡目を見ても、以降ランナーを出せるかも怪しいし。

1年のこの体で狙いどおりいけるかが問題だなー…


左肩越しに1度ランナーを確認して、第一球を投げてきた。


「ストライーック!」


ちっ、インコース低めの良いところ。

しかしホント、良いとこ投げるなー。

マウンド上でニヤニヤとした顔がいちいちムカつくけどな。

見とけよこら!


狙いはアウトコースの低いところ1本。追い込まれるまではそれ以外は手を出さないぞ。


茹で蛸先輩が、第二球目。



(キタ!ドンピシャ、アウトローっと!!)



カキーーーーーーン!!!



(どだーーーっ!非力の場合はこれが1番。ライト線へ流し打ちだい!)



一塁ランナーが二塁を蹴って、三塁へ向かう。

俺も一塁を蹴り、横目で打球の行方を確認しながら二塁へ回る。


あ、やべ。ちょっと打球の勢いが弱いか?

回れるかランナー!?回してしまえ、三塁コーチャー!


ボールはっと。ちょうどライトがボールに追い付いたところか。

正直ギリか。

ただ、これは少年野球だ!



「まっわせーーーーー!!」

「回れ回せーー!!」


俺の声が聞こえてからなのか分からないが、コーチャーも同じ判断か。

でかしたコーチャー!ナイス判断!


あ、敵ながらライト。そこはバックホームじゃなくて内野へ中継がいいよ。



「セーーーーーーフッ!!」


(どっらぁぁぁぁあ!!先制!!!…にしても非力だった…あぶねいな)



キャプテン達が打った俺へ歓声をくれてたんで、一丁前にガッツポーズしてみた。

ちょっと照れるな。

あ。あぶね、忘れてた。


「せ~んぱいっ!!」


茹で蛸先輩へドヤ顔しとかなきゃな。

うお、茹で蛸再発だ!!




■第3試合

Aチーム 0-1 Cチーム



そのまま、この1点が決勝点となり山もっちゃん先輩が完封。

俺達Cチームが紅白戦優勝となった。




紅白戦が終了です!!

なんだかんだで2試合とも完封しちゃった、山もっちゃん先輩…


本試合編だと長くなりそうだから、考えながら書こう_φ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ