まさかのリスタート
どーーーん
別角度の小説も書き出しました。
相変わらず更新はマイペースでいきまする
秋。
1つの命が終わろうとしていた。
ま、ワシのことなんじゃが。
思えば83年とはよく生きた。
ごく平凡な家庭に生まれ、ごく平凡に生き、ごく平凡に結婚。
そして、子供、孫、曾孫。
普通に生きて、寿命で死ぬ。
生活に不十分はなかったし、むしろ幸せじゃった。
趣味の野球も社会人まで出来て、引退後は野球観戦に浸る。
うむ、素晴らしい日々じゃったよ。
こうして最後も婆さんや子供、孫たちに囲まれ、幸せ者だ。
食いはない。
どれ、最後に最愛の婆さんの顔でも見るかな。
「老いたの、ワシら。婆さん、先に逝っとるよ。愛してる」
こうして、老人は息をひきとった。
――――――――――――
んん?
どこだここは。天国か?
にしても真っ暗じゃの。
もしかして地獄か!?
そんなに悪いこともしてらんのに。
うっ。
ふむむ、なんだ?眩しいの。
んん?誰だ、お前は。
すっごい涙、しかし笑顔。感情がおかしい顔になってるぞ。
んんん?待て、ワシはこの顔を知ってる。
確かワシも子供が生まれた時にそんな顔だったわ。
闇から抜けたと思ったら、この遭遇。
いったいどうゆう………んんん?体がうまく動かせん。どうなっておるんだ?
手もやけに小さいし、お前さんらもやけに大きいの。
ん?
え、ええ、えええ。
赤ん坊になっとる。
そういえば昔に、魂はリサイクルされ、稀に記憶が少し残る場合があるとか何かのオカルトテレビでやっておったな。
ああゆうのは一切信用しておらんかったし、なにより普通に生きてるワシには興味すらなかったよ。
野球命。
にしても、悔いはないって言ったのにの。
婆さんにも先に逝っとる宣言しゃったし、どうしよう。
あれで婆さん、怒ったらかなり怖いんだよなぁ。
前に孫が可愛すぎで高い高いをしまくったとき。
あまりの可愛さに我を忘れてしまい、かなりの高さに投げてしまって……その時の婆さんときたら。
あれは今思い出しても恐怖。
おしっこも少しチビっちゃったのは内緒じゃ。
すまぬ、婆さん。これはワシのせいではない!
ま、なんであれ。ともかく状況は飲み込んだ。
何故だが記憶も残ったままだし、2度目の人生はちと派手に楽しむとするかの。
やはり野球じゃ。
誤字脱字あればすいませぬ。。