旅行満喫中
「しっかし面白いお爺さんだったね〜」大喜大爆笑中である。
「コッフィ〜」多網相当気に入った様でさっきから何度も真似をしている。
ブゥ~~ン朝食をすませ一旦泊まっている場所に戻ってきた。
「一旦休憩しよう」泊まってるところでくつろぐというのもまたたまらないのである。
「なんかもう自分の家みたいで帰ってくると落ち着くね」ニンマリ冬馬君。
子供達は2階の和室で遊んでいる。
実はスー、こんな事を考えていたのだ。今夜もサツキさんのいたバーに行きたい、なんとかしてみんなを説得したい、決してサツキさん狙いの為に行きたいと悟られずに。なんて言おうか?必死に考えるスー。
サーにこんな事を言い出す「昨日のバー良かったね、あそこの店の雰囲気ってあの場所に行かないと味わえないよね(当たり前である)」
「そうだね」寝っ転がりながらTVを観ているサー。
「なんか2日連続で行っても良い場所だよね〜」スーのその発言にサーは振り向き「まさかサツキさん?』
ビックリし顔を赤らめるスー「やだなぁ〜何言ってるの、そんな馬鹿な事あるわけ無いじゃん、サツキさんの事そんな深く考えてるわけ無いでしょ」「あははそうだよね」
話は終わってしまった。
くすぶるスーは続ける「昨日のお酒もそんじょそこらじゃ飲めないお酒だったよね?」「えっ?売ってたの普通のビールじゃなかった?」
「えっ、あっそうだっけ?」話は終わる。
なんか良い方法はないだろうか?必死に策をねっている。
(フッツーに行きたいと本音を言えばいいのに、何故隠すのだスーよ?)
「しかしサツキさん可愛い人だったね」
サーのその言葉に胸がドキンしちゃったスー。
「あっ、そっそう、まあね」一人緊張している。
「また会いたくなっちゃったんじゃないのスー?」
「まっ、まさかそんな向こうは僕の事ただの客としか見てないよ」「スー今日もサツキさんに会いに行きたいのかなって思っちゃった」
「アハハハまさか何を言ってるんだよサーは面白い事言うね」(何を言っとるんじゃ自分は。今日も店に行きたいんじゃ〜)
暖かい陽射しを浴びながら、TVを観て、うとうとしてきたサーは思う。
昼下がり、旅先で、うとうと出来るこの瞬間なんともたまらない、ああ時よ止まれこの瞬間がたまらんのじゃ!!
仕事や日常、更には自分の事すら考えないこの瞬間はなんとも解放された気持ちになる。うとうとしてる時にはこんな瞬間がある。
今この瞬間は仕事の事や、悩み、未来、自分も忘れて大の字で寝たいのじゃ〜
ああいつまでもこの瞬間よ永遠に。
男は旅先の昼下がり泊まっている場所でくつろぎながらこんな事を思っていた。
「それにしてもスー仕事辞めたんだ、なんか羨ましいよ」サーが言った。
「僕も辞めた瞬間はなんか肩の荷がおりた気はしたよ、人間関係の悩みやら、怒られる事もなくなってね、でもそれとは別の悩みも出てきたよ、これからどうしようとかさぁ」
「なるほど、また新しい仕事探すの?」
「そうだね、面接やら新しい職場に馴染めるか、人間関係もそうだし、仕事出来るかとか既に考えちゃうよ」
「確かに仕事は入ったばかりとか、慣れるまで結構神経使うもんね、でも慣れたら慣れたで飽きてきたりもしたり」
「あーこのまま何もしないでボケーッと好きな事だけして過ごして生きたいよ」スーは笑った。
「面白いもんだよね、せっかく旅行来てるのに僕も、もう新しい仕事始まった時の事考えて変なプレッシャーがあるよ」と苦笑いサー。色々な事を考える大人達であった。
その頃二階で多網はヘラヘラしてブッこいている、こっちにプッ、あっちにプッ
ゲラゲラ笑う子供達は今をエンジョイ中である。
「きみ子スラッシャー」ブリブーーーッ
「すっごい音」冬馬君と大喜爆笑中。
ゴローン、かーっ本当にたまらない、旅先でのくつろぎ時間
冬馬君は畳の上寝っ転がる、あ〜この畳の匂いがまた良いんだよなぁ〜。
窓から見える景色は木々に囲まれた風景、この日常との景色の違いが旅行に来た事を実感させる。空は快晴、畳の部屋で寝転びながら見上げる上空には青々とした海が広がっていた。
すると多網が突然「レムリア〜レムリア〜レムリア〜」と囁きながら追っかけてくるではないか、それを見て、みな大笑いしながら家中を駆けずり回る謎の鬼ごっこ開始である。
「多網なにそのレムリア〜って」ゲラゲラ笑いながら逃げ回るみんな。
サーとスーは子供達の楽しんでる姿を見て、子供達を連れて来てあげられて良かったと思った。
にしてもさっきから我が息子が叫んでるレムリアって何じゃ?
レムリア大陸の事か?意味不明な追っかけごっこに笑う二人。
「多網なにそのレムリアって?」と大喜
多網は首をかしげた、自分でもよ〜分かっとらん様だ。
「レムリア、レムリア〜」「ひゃあ〜〜」子供達の遊びは続く。
サーとスーは子供達が純粋に楽しんでる姿をみて思う「僕たちも明日や将来の事考えてないで、せっかく旅行に来てるんだし今を楽しもう」
「そうだね、僕たちは楽しみに来てるんだったね」
「うん、楽しみに来てるのに考えたくない事ばっか考えててもしょうがないよねアハハ」
えいやー遊ぼう〜〜、なんとサーとスーも鬼ごっこにまざる。
「レムリア〜レムリア〜」「ぎゃー鬼が三人になった」子供達は更に大笑いしながら駆けずり回っている。
後にこの意味不明な遊びはレムリア鬼ごっこと命名されたそうな。
「レムリアの人ですよ〜」再び、よ〜意味不明な言葉を発しながら多網が追っかけてくる、多網の遊んでる時のこ〜ゆう言葉や遊びはどっから出てくるのか本人も分かってないのがまた面白いのだ。多網はよく謎の遊びを思いつく。
追っかけても捕まえる事のない意味不明な鬼ごっこ、目の前に来て多網が「レムリア〜レムリア」と言って笑い、またみんな逃げるのだ、これが延々と続く。おっさん二人はすぐにバテた。
「子供達は元気だなぁ〜」
サーとスーはみんなの姿を見ていて思う、やった〜今日も一日ここで過ごせるんだ。
旅行楽しも〜〜。みんなの楽しい旅行の時は続く。




