表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冬馬君の秋と冬  作者: だかずお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/72

スー大ピンチ


脳みそ真っ白けっけの二人を他所に、クリスマス遊園地デートは続く。


「かはーっ気持ち良かったなぁ処刑台 あっ、じゃなかったジェットコースター」スーは笑った。


「おじちゃん達、まさか怖くてあんなになっちゃったんじゃないかってビックリしちゃった」きみ子が大口を開け、笑いながら言う。


「きみちゃん、そんなまさか、そりゃないから」苦笑いのサーとスーは自身の自画像が汚れない様、良く見られる為に必死に隠す。


その時、彼らは前方に異様な気配を感じ即座にピタリと立ち止まる。

くるっとコンマ1秒のズレもなく、軒並み揃え方向転換「あっちの方行こうか」スーの指差す方向は、もと来た道。


すると「あっ」何かを見つけて叫んだのは多網


冬馬君は見た


サーとスーが目ん玉飛び出させてギョッとしてる顔を。何だ? あっちに何があるんだ チラッ


「あっ」


なんと、目の前にあったのはお化け屋敷

多網が言う「行こう」


それはまさに死刑宣告。二人の顔は悪霊に取り憑かれた様に引きつっていく


「楽しみ〜〜前にみんなで行った以来」既にアミも行く気満々である。


テンパリ出す、サースーコンビは、なんとか死刑宣告を避ける為にこんな事を言う。

「でも小夜さん苦手だよね、お化け屋敷なんて」


小夜は言う「全然大丈夫行きましょう」


ズクシュ


死刑決行


オーマイキンタマ〜〜(大丈夫か?)著者はこんな事を思う。サーとスーにとって遊園地は絶対に足を踏み入れてはならない禁断の地だったのではないかと。


時すでに遅し、奴らは禁断の地に自ら足を踏み入れてまっていたのだ。


まっ、まずい もし小夜さんの前でお漏らししてしまったら嫌われてしまう。

それにお化け屋敷に怖くて入れないなんて言ったら、きっと小夜さんは僕の事なんか・・・(つくづく君は臆病者は嫌われると思ってるんだね)。

男は決断する。


「でっ では行きましょうか、あんなの全然子供騙しですから」


その時だった、必死に死刑宣告から免れようと最後に抵抗する男一人、その名もサー


「僕は本当にお化け屋敷なんか全然怖くないんだけど、外の空気吸ってたいからここに居るよ」(分かり易い男、で分かりにくい理由)


ピクッ それだけは絶対にさせまい、もしサーが居なかったら僕は失禁に糞まで漏らすだろう。

男はそう確信に至る。1人逃がさない!!

「みんなで行こうよ大丈夫、怖いのは分かるけど全然子供でも入れるものだから」奴はサーのプライドをくすぐる術を熟知していた。


「アッハッハやだな、僕が怖がってる訳ないよ」


「おじちゃん、それならみんなで行こうよ、怖くないならさ」意図せぬ、きみ子の快心の一撃


これにて死刑宣告免除ならず


決行


みんなでお化け屋敷に入る事となる


もし、清香が居なかったらこんなにたくましい気持ちにはならなかっただろう。

好きな子の前、普段なら絶対に怖いお化け屋敷も怖くなくなっていた。

勇者冬馬参上である!!


清香が言う「怖そうだな」


ピカーン 勇者冬馬が絶妙なタイミングで剣を抜く

「大丈夫だよ、僕が前歩いてあげるから」ニカッ


「ありがとう」


後ろで見ていた、きみ子は思う。

冬馬君、気合い入っちゃって、やるね。


その背後で見ていたスーは思う、僕も冬馬君の真似をしようと。

賢者スーは杖を振りかざす。

「小夜さん、大丈夫怖くないよ、僕の後ろについて来て」


小夜は言った「うん知ってる、私全然こう言うの大丈夫なんだ」


杖は木っ端微塵にボキボキに折れてしまった。


もう一人戦う男が居た、サーである。


「サー 怖いから前歩いてよ」大喜の一言に、自身の自画像を輝かせるのは今と男は奮い立つ。

武道家は拳を天にかざす。


「大丈夫、幽霊なんて怖くないから」ニカッ

決まった、決まりすぎた、僕って今格好良いと思われてる。


すると「チケット何人ぶんですか?」突然、白い着物に身を包む幽霊が話かけてきた。


「ぎゃあああああっ 出たぁ〜〜〜っ 幽霊」


武道家の拳は、逆向きに軽くへし折られた。


「サー大丈夫だよ、入り口の受付の人だから」冷静にそう伝えるアミ。


「アッハッハ やだな ビックリしたふりだよ」半分破かれた自画像を必死にテープで補修する男の名はサー


みんなの目の前に広がる、真っ暗な道。

天井から垂れている木々が、いっそう不気味な雰囲気を醸し出す。


本当に人が入って良い場所なのか?サー、スーはこんな事を思ったと言われている。

さすがに入り口を間近に覗いた勇者冬馬君も少したじろいだ、こっ怖い。

清香が居なかったら入る事は無かったかもしれない。

とりあえず一つ言える事・・


いっとー後ろにサーとスーは並んで居た。

女、子供の背後に身を潜め隠れていたのだ。

先ほどまでの賢者と武道家は何処へ。


全然誰も前に進もうとしないので、最初に歩き出したのは小夜だった「じゃあ行きましょう」

すると「小夜さん頼れて格好良い」清香とアミの言葉である。

「一番頼もしいのは小夜さんだね」きみ子の一言に男達に火がついた。


格好良い、頼もしい、頼れる


ズキュウ〜〜〜〜ンッ 僕らもそう思われたい!!


暗闇の中、ポーズを決め立っている四人の男のシルエットがぼんやり浮かぶ


左から順に、腰に手をやり、左足を逆、くの字に曲げて立つ勇者冬馬


両手をクロスさせ、上を向くジョセフィーヌ大喜(誰だよ)


右手でパンチをかまし、拳を力強く前に突き出し、歯をくいしばる武道家サー


両手を天にかざし、元気玉をぶっ放そうとしてるスー


だから、誰だよこいつら。


男達はいきり立っている


そんな彼らを尻目に鼻くそをほじっていたのは多網。


4人はヒョイっと先頭に立つ


「僕らに任せて」ニカッ

幽霊より、何より怖いのはコヤツらかも知れない。


真っ暗な道を突き進む一同

辺りに何かが潜んでいるかも知れない気配がヤバかった。

もしここで何者かが驚かそうものなら、サースーはショック死するのではなかろうか?

ちなみに彼らは目をつむりながら歩いていた。

怖いよ マッマ。


風の音が廃屋の舞台を駆け巡る

ビュウウッ ビュウウッ〜〜〜〜


その瞬間、異様なポーズで同時にピクリとも動かなくなる4人

奴らは構えた、なにかが来る!!


白いカーテンがなびいたその瞬間

「アガアー」顔から血を流した女性がカーテンの後ろから出現


「マッマ〜〜〜〜〜〜」 「うわぁーーー」

パーティ即全滅である。


サーとスーはひっくり返り、冬馬君と大喜は小夜さんの後ろに。

「あっちゃー」きみ子がみんなの様子にアタマを抱える。

実は多網も驚き、大口を開けていたのだが、誰にも気づかれてはいなかった。


小夜さんを筆頭にようやく一味は再度出発を試みる。


触れるあなたの腕


なんてたくましい


どんな状況にも前に踏み出す勇気ある姿勢


なんと頼もしい


どこまでもあなたについて行きたい


小夜さん


なんとスーの主観であった。

本当は逆の位置にいるはずだったのに一瞬にして天と地がひっくり返ってしまった様に逆転スーる。


小夜さんの後ろに居ながらも、怖がる清香を必死に守ろうとする冬馬君

「清香大丈夫」


「うん」


脚色された冬馬君の世界にしばし入ってみよう。


キャワイイ 君はなんて可愛いんだろう 僕の天使

ああ ああっ どうしたら良い?

僕は自分のこの気持ちをどうしたら良いのだ?

伝えれば良いのだろうか?

もし君が僕の事を好いてくれたら僕はどんなに嬉しいだろうか。


どうして君が近くにいると、僕の胸はこんなにも高まるのだろうか?

君の小さな仕草一つ、僕の気持ちは上がったり下がったり、まるで大海に浮かぶ小さな小舟の如し簡単に揺れ動く。

僕は君の前では、自分自身を保てなくなる

まるで君は僕の舵を握る船長の様

いや違う、漂う舟を浮かばせる大海の様

僕は君が好きだ、会った時から

この気持ちをどうしたら良い


ポワワわわわんっ


大喜の気持ちはどうかな?


ああ アミ 君って子は


本当にお化け屋敷に強いんだね


たくましすぎるよ


ズッチーナ(某番組のパクリ)


サーはいっか、まぁ一応載せると。


マッマ


さて、小夜率いるパーティは進む


途中何度も挫折し、気絶しかけるサーとスーを叩き起こし。


そして、ようやく小さな光が

「あっ、もしかしたら出口かも」先陣をきって向かうパーティの切り込み隊長きみ子が走る。


「あっ、やっぱり出口」


「バァー」(驚かし方 バァーって凄い)

出口で身を潜めていた幽霊がきみ子を驚かす。

不意打ちにきみ子は驚き叫んだ「ぬおおおおーぎゃあおえっーーーシュコオオーーッ」

その顔はまさに怪物、婆ちゃん家以来のきみ夜叉出現である。

そのきみ子の表情に仰天し、また腰を抜かすサースー

「あなやはねひやゆにさなやをまにやゆなやはほゆまかはらにらゆなならやなねらゆななたのやふかなはやたなゆなならやりひなゆなさはらやぬたや」


このきみ子表情には、さすがの小夜さん、アミも驚く。多網もプップこきながら驚いていた。


ようやくお化け屋敷を後にした一同。


小夜がスーに聞く「結構怖がってたけど大丈夫?」


するとスーが言う「やだなぁー全然怖くなかったよ、子供騙しもいいとこだね」


そのスーの発言に「なんか全然建前ばっかり、なんだか、とけたみさんとはコミュニケーションとってる気がしない」少し怒り気味の発言に誰もが思った、マズイと。


だが、誰よりも慌てふためいていたのはスー、テンパリあたふたしていた「あっ、えっ、あっ、そのっ」

その後の落ち込み様は誰が見ても分かり易いくらいに明らかだった。


スー 心配になる冬馬君達


もちろんそんなスーも、小夜さんは気づいている様だった。

口数は減り、笑顔は消える。


しっかりしなきゃスー、気持ちは分かるでも今落ち込んでたら。心の中、友を必死に励まそうとするサー。

が、声届かず。


そんな状況を変える為、動いてくれたのは清香とアミ

「ねぇ、みんなでプリクラ撮ろうよ」


すぐに冬馬君、大喜、きみ子、多網も便乗する。

「良いねー撮ろうよ」


プリクラ機の前、ここで機転を効かしたのが、きみ子

「大人数でいっぺんに撮れないからバラバラで撮ろう」


サーも連携をとり、子供達を連れて「じゃあ僕らはこっち」


「ナイスおじちゃん」


「ありがとう、きみちゃん」


落ち込むスーに「とけたみさん、プリクラ一緒に撮ろうか?」


ニカッ

「撮ろう 撮ろう」その言葉に小夜さんはまだ自分を思ってくれとると、一気にテンションが上がる男の名はスー。


子供達のプリクラ機の中では「あれでスーに元気が戻ってくれると良いんだけど」心配しているサー。


「なんか小夜さん、さっき少し怒ってたみたいだった」とアミ。


「この間にまた元通りになれば良いんだけど」冬馬君も心配そうだった。


「あとはスー次第」きみ子の発言にプッと屁で返事するのは多網


勢い無かったものの結構強力な毒ガスと化し、一同はプリクラ機から一斉に退散する。意外にこう言うすかしっぺが臭かったりする。


後は2人が出てくるのを待つだけ。


「スーがどんな様子で出てくるかで、状況が分かるね」大喜が言った。


「来たっ」


「ぬおおおおおおおおおおおおっ」一同は心の中叫ぶ


なんだあっ?スーの背後に真っ黒の死神が漂っている、と言うかスー自身が真っ黒に見える、こりゃ先ほどより一層落ち込んでいるぞ。


こりゃあ、絶対になにかがあった。一同は確信する。



スーの身に一体何が?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ