ハロウィンデー2
その女子は黄昏れていた。
バァブゥ〜〜、イクラ、我が愛しの大先輩イクラ、あなたは何て賢く、カリスマ性があるの。
多美は母の背に担がれながらこんな事を思ふ
バオバブ〜〜
私の編み出した必殺技がパクリと言われ、それ以来私は試行錯誤を繰り返し、この技を編み出した。
「水金ちかもくどってんかいめい」
多美は少しでもイクラに近づこうと必死だった。
どうしたらあの方に勝てるの?
ああーっ、イライラするっ。
多美は母の髪の毛を引っ張った。
お前も少しはタイコさんみたいにならんか!!
めちゃくちゃである。
「何するの多美」
こんな時、イクラ様なら身体全身でダダをこねて、バァブゥ〜〜と怒る。
だが、私にはかんじんなバァブゥ〜に負けじ劣らずの技がない。
水金ちかもくどってんかいめいじゃ、この場合長いっ。
どうすれば?
天にまします我らが神よ、私に必殺技を
多美はホッペを膨らませ叫ぶ
目を見開いた
カッ
「ブーーーーーーーーーーバァーーーーー」
母は笑う、多美ったらまたイクラちゃんの真似して
ブチ ブチ ブチ ブチッ
ママそれはないでしょ?私の技をまたイクラ様のパクリと?
なによーあんただってタイコさんみたいに歩くじゃないのよ。
めちゃくちゃや。
イクラ様、私頑張る。
イクラ様に少しでも近づける様に精進しますわ(どんな赤ん坊だ、多美はここんとこ暴走しているような)
私も技を極めねば。
家に帰るまでに。
その頃、多網家では。
落ちつかず、部屋の中を行ったり来たりのサー。
やっぱりさっきのチャイムはお化けだったのかなぁ。
まだ、心配していた。
それを見た多網ニヤリ「なんか窓に変な影が」
もちろん嘘である。
子供達のドッキリ企画開始。
顔が青ざめるサー。
「えっ、嘘っ?なんか見間違えじゃない?」
辺りをキョロキョロ見回すサー。
多網はこの時思う、昨日の夜の人形捨てなきゃ良かった。今こそ一番役にたつ時だったろうに。
だが、実は多網あの人形の妹バージョンも買っていた
名前はたけ子。年は43歳
(あの人形に妹が居たのか!!なんちゅー設定のオモチャ)
リモコンを押すと、ランダムにこう喋るそうな。
「生意気だぞ」 もう一つがこれ。
「グランドマザーーーーーーーー」
もう一度言おう、この人形を作った意図が分からん。
それにこの会社はすぐに潰れるだろう。
多網はそそくさと二階に人形を取りに行く。
サーは気分を変える為か、何故か電気をつけた。
そして思ふ、一人じゃなくて良かった。
テレビをつけて、観始めるサー。
「あはは面白いなぁ」無理やり気分を明るくしている。
すると、すぐに多網が部屋に戻って来る。無論人形は誰にも見られないように隠して。
座ったソファーの横にそうっと人形を置き。
ピッ スイッチオン
「グランドマザーーーーーーーーー」
多網は舌打ちする、こっちのセリフかっ。
ビクッ サーは確かに何かを聞いたが、気のせいさと無視する。
これには、冬馬君達も驚く
「今なんか聞こえなかった?」
きみ子も驚いている「うん間違いない」
多網は笑いをこらえるのに必死である。
「まさか、本物?」と大喜。
急にサーは掛け布団をタンスから取り出し。
「うー今日は冷えるね」とくるまった。
皆は思う、サーよっぽど怖いとみた。
しかし、今や冬馬君達も掛け布団が欲しい。
第二弾 ピッ
「グランドマザーーーーーーーー」
ちっ、またこっちか。
だが英語の分からない冬馬君が「なんか意味不明な事いってるよ」
だが、冷静に考えると意味が分かっても、いきなり「おばあさんーーーーーー」とは意味不明である。
もう一回 ピッ
「生意気だぞ」
えっ?これにはみんな戦慄した。
「生意気だって」怖がるきみ子
サーは頭から布団をかぶっている。
ニヤリ 今だっ 連呼!!
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
「生意気マザーーーーーーーー」
「マザーー生意気」
可哀想なマザーである。
ピッ ピッ ピッ ピッ
このパターンは昨夜の?
「しばくぞコルァーーーーーー」
「うぎゃあああああああっ」皆は驚く、リモコンを押していた多網すら。
またシークレットワードが出たよ。
だが、誰もそんなのがあるとは知らない。
すると、「ぬおおおおんおおおんおおおんおおおん」
震え指差す、サーの先には人形、たけ子さん。
「しゃっ、しゃべった、人形」男根からチッチがピュッと出そうになるサー。
冬馬君達は気づく「なんだぁ、また多網か」
しかし、またも、多網の顔が青ざめている。
まさか?
「喋るはずのない言葉喋った」
「ひぃぃぃぃぃーーっ」
皆サーの布団にもぐりブルブル震えている。
その時だった。
ガチャ
「バオバブーーーーアフリカ」
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんまいーーガーッ
振り返るとそこには多美
多美は驚く、凄い反応。意外に良かったの今の?
「みんな一体何してんの?」多網母。
父サーは突然走り風呂場に向かう。
「なんか暑いなー」と言いながら。
実は男根から、チッチがでてしまったのだ。
もちろん、このたけ子さんもこの日のうちにゴミ箱に捨てられる。
さて、その頃スーは?
パスタを食べている。
「あーっ、やっぱトマトパスタは本当に美味しい」
こちらは平和だった。
「あー幸せ」チュルチュル
「美味しい物食べてる時、幸せだよなぁ」
チュル チュル チュル 口のまわりはトマトソースで赤い。
「明日は明日考えよう、今考えてもしょうがない、なんとかなるさ」スーは気合いを入れる。
明日は小夜さんを楽しませるだけじゃなく、僕が楽しまないと。
「よしっ、いよいよ明日だ」
その夜、サーの携帯に電話が。
「もしもし、あっスー」
「もしもし、サー 明日は何だか悪いね」
「いやいや、友の為さ」
「子供たちも来るのかな?」
「行くって、今から楽しみにしてるよ」
「そしたら、小夜さんに言うからみんなで会おうか?」
「いや、それは悪いから、邪魔しないように影ながら応援するよ」
「良かったら、みんな三連休でしょ?」
「そうだけど」
「じゃあ明日みんなでうちに泊まりに来なよ」
「えっ、良いの?子供たちに後で聞いておくよ」
サーは明日の場所や時刻をスーから聞いた。
何の為に行くのか結構謎だが、一応スーの隠れ応援団である。
「じゃあまた」
サーはみんなに明日スーの家に泊まるかを聞いた。
もちろん子供たちは「ヒャッホーウもっちのろん」
多網母はスーの実家に泊まるのは、さすがに気まずいので行かないとの事。
つまり多美も留守番
この瞬間、多美は叫んだ
チャーーーーーーーーーーーーーー 以上。
子供たちは喜んで二階にかけあがって行く。
いよいよ明日、スーと小夜さんのデートが始まる。




