この道にキミがいる限り、僕は必死に手を掴む。
私の作品を読んで下さっている方はお久しぶりです。そして初めての方はこんにちは!来海です。
最近はすこし私生活が忙しくなかなか筆をとることができませんでした。すみません。
いつもは独りぼっちだったこの道に、ある日人を見つけた。
でも別にこの道を通る人は珍しくないから、僕はいつも通りにその人が僕の道からすぐに過ぎ去るのを待った。
でもその人はいつまでもその道にいた。
だから僕は少しだけ勇気を出して、その人の背中に向かって手を伸ばそうとした。
でも結局、その人も僕の手が届く前に道から跡形もなく消え去った。
すぐに僕は自分に言い聞かせた。
忘れようって。僕は何も見ていないって。
だって、自分のなかのこの小さな傷を広げたくなかったから。
でも、そうして僕のなかでやっと想いが落ち着こうとしたとき、その人はまた僕の道に現れた。
……今度は僕に向かって手を差しのべて。
思わず掴んでしまったその手を僕は信じきれなくて、何度も放したくないと手を強く握り返した。
…でも僕はふと今でも思う。
この手は本当は偽りの手なんじゃないかって。
本当のキミは僕に手を伸ばす気なんてなくて、でも僕はその僕だけに見える幻のキミの手を必死に掴んでいる、ただの滑稽な人間になっているんじゃないかって不安になる。
僕の中の汚い部分が君を疑ってかかるんだ。
僕はとっても弱い存在だから。
…それでも、そうだとしても、僕はキミを失いたくないから……
この道にキミがいる限り、僕は必死に手を掴む。………それがたとえ幻だったとしても…
この作品はフィクションです…なんちゃって(笑)
この作品はあらすじでも書いた通り、悲哀ものの小説をよんで書きましたので、フィクションもなにもありません(笑)
それでは、来海でした(´∀`)