自慢したくなる人/糸香さんへのクリスマスプレゼント
ボクも彼女も九州出身。
お互い家庭がある身なのだけれど、とても気が合うんだ。
「昨日、ご主人と飲んだよ」
「彼、何も言ってないわよ」
「糸香さんのこと、めちゃくちゃ自慢してた」
「日下部さんはどうなの?」
「僕も自慢してやったよ」
「日下部さんの奥さんは可愛いものね」
「違うよ!僕も糸香さんのことを自慢したんだ」
「誰に?」
「ご主人に」
「イヤだ…。誤解されたらどうするのよ!」
「さすが、俺の惚れた女だって喜んでたよ」