表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イノセント・ローカリー  作者: 焔夢
8/9

whitefriends

食堂に着いた私は、店内を見渡す。

人影は数人いる。

皆で談笑しているようだ。

みな、組織に配属されている、表の顔を持っている人達ばかり。

「マスター、水を一杯とトーストを頼むわ」

後ろの植え込みから不意に女のような、涼しげな声がする。

私はその声に聞き覚えがある。

見覚えのある顔で、確か、私の師匠のサンゴが生きていた頃、私のスタイリスト役だった、小坊主だ。

確か、ルールを破ったもの『組織の存在を外部に漏らしたもの罰則すべし』その掟を造ったのが、この青年だ。

名前をルーと言う。

私はトーストが運ばれて来るのを見届けると、背中越しにこう切り出す。

「双子はカードをボスに黙って使ってしまった…」

見届けると、背中越しにこう切り出す。

「双子はカードをボスに黙って使ってしまった…」

怒りに任せて私は言ってしまう。

「私があの男を罠にかけてしまったわ」

「鬼面仏心だな」

「しかし、あの男は自分の生徒を見殺しにしたのよ」

「お前、それを見て、何とも思わなかったのか?」

「私が決めているのは、強くなりたいことだけ」

「孤立無援だな。あのロングヘアー切ったのか?どうしたのだ?」

「ルー。あなたもね。その腕の傷はどうしたの?」

「ただの掠り傷だよ…」

そうは見えない、ルーの外見は暗殺者にはほど遠い。歌舞伎の紋様と白髪のまとめ髪。

「この傷、ボスに付けられたのだ。だが俺はね、掟を破ったあの双子が許せない」

「だから、なんなの?」

私は冷たい水を一気に飲むと、トーストを差し出す。

ルーはしかめっ面するとこう告げた。

「棺桶まで、ボスにもらった。このファーを大切に取っておくつもりだ」

「取りあえず、この『支配するインセント』を置いて置くわね…」

私はボスであるベリーの事を思い出す。

あの方にはサイドにクランとスイートが従えているはずだから難しい。

「奴に会うつもりか?そんな丸腰で?」

ジュニパーは大きな頷く。

「えぇ、そのとおりよ」怒りに任せて私は言ってしまう。

「私があの男を罠にかけてしまったわ」

「鬼面仏心だな」

「しかし、あの男は自分の生徒を見殺しにしたのよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ