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包帯の男は交通手段が選べないので、私の車の助手席に座る。
「あの二人とのゲームに勝った事があるの?」
「えぇ。ありますよ」
私は『支配するインセント』だけを持って車に乗り込む。
包帯の男はこう告げる。
「僕も組織の一員ですから、こういった物を持っています。あのお方の生徒でしたから…」
そう言って、黒檀を取り出す。
「ははは、それ、どこから出したの?」
少しだけ、混んでいる国道を走りながら私はとある建物に行き着く。
車から降りて、こう告げる。
「少し待っていてね」
私はゲームの戦略を考えてながら、白い建物の玄関前で足を止める。
私はラジエーターに仕込んでおいた、スイッチをオンにすると、車は爆発する。
これで、あの男の証拠は全て抹消出来た。
「黒檀で良く燃える事でしょうね」
ボスは外の爆発音に気付くと、顔を上げて、
「また、あいつか…敵の道具を盗んで来たようだな…」
「ねぇねぇ、ボス。ここの建物の間取りで今度は遊ぼうよ」