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準備を始める桜

今回は3000文字を超えましたね。


初めてサイドに分けましたが難しいです。


それでは楽しめないかもしれませんが、お楽しみください。

 自分が永琳さんと暮らし始めて早5年、この頃は八意さんも月への移住計画が大詰めになってきていて家にいることが少ないのだが、3食の時間だけは絶対に帰ってきている。どうせ自分は妖怪だから地球に残る側だし、八意さんに色々と聞いてみようかと思い、永琳さんに質問してみた。


心也「永琳さん、月への移住についてはどれくらい終わってるんですか?」

永琳「残りも後少しね。出発は一週間後になるから、妖怪が攻めてきたときは守護をお願いね」

心也「勿論分かってますが、妖怪が攻めてくる理由って何ですか?」

永琳「そういえばあなたには教えていなかったわね。妖怪が人間の恐れで出来ているのは知ってるわよね?」

心也「そりゃ自分は妖怪ですし、分かっていない方がおかしいですよ」

永琳「それもそうね。そして人間がいなくなると恐れが消え、妖怪が存在できなくなるってことよ」

心也「で、それを阻止するために出発の日に攻めてくるわけですね」

永琳「そういうこと。でもそれじゃあなたが消える心配は無いの?」

心也「自分は桜の妖怪ですし、妖精が力を持ちすぎて知能が付いたようなものですよ」


だから別に消える心配もないし、ただ話し相手がいなくなるってだけですね…などと考えながら食後のデザートを作っている心也。今日は果物だ。急いで切って永琳さんに持っていこう。




永琳サイド


心也「自分は桜の妖怪ですし、妖精が力を持ちすぎて知能が付いたようなものですよ」


 妖精が力を持ちすぎた、ねぇ。全く信じられないわ。最初はただ力が大きいだけの妖怪かと思っていたけど、槍の腕は街の兵隊くらいじゃ相手にならないくらいだし、おまけに魔力もかなりある。天は人に二物を与えずとは言うけど、彼には二物では済まされないわね。妖力に槍の腕、魔力に魔法の応用力。さらには料理の腕に顔立ちも端正。彼はまだ隠し持っていてもおかしくは無いと思えるほどの才能だわ。本人は才能なんて無いって言ってたし、元人間なんて言われても笑えるくらいよ。


心也「どうしたんですか、永琳さん?」

永琳「いや、ちょっと考え事をね。そういえば心也、あなたの能力って何なの?」

心也「【物を出し入れする程度の能力】ですね。他にもありますけど、秘密主義ですから」

永琳「良いじゃない、能力くらい」


 そう言うと苦笑いで返してくれる心也。意外とケチなのね、彼。




心也サイド


永琳「良いじゃない、能力くらい」


 能力は色々と駄目なんです。いくら5年も御世話になっている永琳さんでも駄目なものは駄目なんです。知られると危険な目に遭うかもしれない能力だってあるんですから。


永琳「そういえば心也、あなたに一つだけ言っておくことがあったわ」

心也「何ですか?また自分に勝手に薬を飲ませたとかそんな感じですか?」


 ときどき永琳さんは、就寝中に開発した薬を自分に飲ませてくることがある。大体は害の無いものなのだが、ときどき意識が飛んだり、激痛が走ったり、さらには激辛だったり、最悪首から下の感覚が無くなったりと、かなり危ないものまで開発することがあるのだ。


永琳「別にそんなものじゃないわ。ただ耳に妖力を抑えられるピアスを付けておいたから、その話をね。妖力を流せば反応して妖力を霊力に変換させることができるわ。逆に霊力を流せば妖力に変換することもできるわよ」

心也「ありがとうございます。これで買い物なども行けますね」


 自分は妖力を発している為、基本的に外にはでない。基本的にと言うのは、ときどき永琳さんの知り合いの所で手伝いをするときに外に出るくらいだった。一応効果を確認するため、妖力を少しだけ流してみる。すると体の中に妖力でも魔力でもない感覚ができ、それが妖力と入れ替わって行くのが分かった。


心也「これは凄いですね…ちなみに効力はどれくらいですか?」

永琳「妖力、または霊力が尽きるまでだから半永久的に続くわよ?それより買い物に行きましょうか」

心也「移住計画のほうは大丈夫なんですか?」

永琳「後はロケットの最終点検だけだから私は不要なのよ、荷物ももうほとんど運び込んだし」


 なら大丈夫ですね、と言って外へ出る。外へ出てみると、色々な物が目に飛び込んできた。空を飛ぶ車や、地下に続く階段、街路樹のようなものなのだが、金銀瑠璃色の木。自分はそれが一番気になり、永琳さんに聞いてみた。


心也「永琳さん、あの木はなんというんですか?」

永琳「蓬莱の木ね。と言ってもあれは綺麗なだけで特に需要は無いのだけど」


 へぇ…ここには自分の記録に無いものが多いな…でも記録だと、元々自分がいた時代より過去なんて信じられないな…おっと、いろいろ見てて永琳さんを見失うところだった。


永琳「それじゃ、まずは依姫の所に行きましょうか」


 依姫さんは、自分がお世話になっている人の一人で、永琳さんの教え子だ。あの人は剣が上手で、よく鍛錬の相手になってもらっている。でも、あの人の家って店じゃ無かった気がするけど…


永琳「依姫のところは買い物じゃないわ。ただ単に心也が世話になっていることの礼に行くだけよ」

心也「そうですか、なら急ぎましょう。依姫さん今日用事があるって言ってましたから」

永琳「それを早く言ってちょうだい…急ぐわよ」


 そう言って永琳さんが飛び上がる。自分も飛び上がるが、やはり飛びなれている永琳さんのほうが早く、追いかけるのがやっとだった。

 依姫さんの家に着いたのだが、永琳さんは息を全く乱しておらず、対して自分は肩で息をするほど疲れている。この状態では依姫さんに失礼だと思い、どうにか息を整える。


心也「急がないと出かける心配もありますが、永琳さん早すぎです…」

永琳「別に良いじゃない。音速に到達している奴を追いかけるよりかはましでしょう?」


 やっと呼吸が整った自分を見て、永琳さんがインターホンを鳴らす。すると間が開いて中からパタパタと歩いてくる音が聞こえ安堵する。よかった、出かけてたらここまで全力で飛んできた自分が悲しくなる。


??? 「は~い」


 中から聞こえてきた声に疑問を抱く。依姫さんってこんなに柔らかな声だったっけ?

 するとドアが開き、依姫さんとは違う、心也の見知った人が出てきた。


心也「豊姫さん、何やってるんですか…」


 中から出てきた人は、豊姫さん。依姫さんの姉で、扇子からビームを放てる規格外の人だ。


豊姫「心也君久しぶりね~」

心也「お久しぶりです、豊姫さん」

永琳「豊姫、依姫は?」

豊姫「あら、依姫ならついさっき出て行ったわよ?依姫に何か用があったのかしら?」

永琳「いないならいいわ。ついでに豊姫にもお礼するつもりだったし」


 永琳さん、あなた思いっきりついでって言っちゃってますよ…良いんですかそれで、先生として。


豊姫「お礼?何かしら」

永琳「心也がお世話になっていたみたいでね、そのお礼に桃を持ってきたわ」

豊姫「あら、ありがとう」


 そう言って嬉しそうに受け取る豊姫。いや、まず下手したら死人が出る訓練していてお礼が桃で済んでることに驚きですよ。それより豊姫さん、あなたの家はここではないでしょう?依姫さんの家で何をしてるんですか?記録上には不法侵入罪っていう罪がありましたけど、この世界には無いんですか?


永琳「それよりあなた、依姫の家で何やってたの?」

豊姫「ちょっと家の中にいたずらを仕掛けてたところよ。今回は触覚系で攻めて行くつもりよ」

永琳「ほどほどにしなさいね…そのストレスが全部心也に行ってるんだから」

豊姫「それじゃもう少しレベルを下げるわ」


 そうしてもらえると助かります。何かキレ気味の時の依姫さんの相手していると能力使わないと止められませんし、それに依姫さんのストレスも無くなりますし。


永琳「それじゃ心也、買い物に急ぐわよ」

心也「それでは豊姫さん、さようなら」

豊姫「またいつでも来て良いわよ~」


 その後自分と永琳さんは買い物に行き、蓬莱の木の枝を買って帰り、永琳さんの家の庭へ植えることにした。


作「やっと2話ですね…」


心「情景描写が相変わらずひどいですね…」


作「それに関しては何も言えませぬ。いくら書いても上達しませんもん」


心「それなら仕方ないですね。それより展開が速すぎる気がしますが」


作「原作に早く取り掛かるためだ。仕方ない」


心「それならいいんですかね?それじゃ次は永琳の移住ですか?」


作「その予定だ。思う存分チートっぷりを出してくれ」


心「明らかなチートでも嫌われますよ?どうせ作者のことだから別作品のあの人見たくチートでしょうけど」


作「それがわかってるならいいじゃない。それじゃ、また次回~」

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