ありふれた実話……じゃないな。ww とんでもない実話です♪
いろいろな方に出会うと「なにか面白いお話はありませんか?」そう尋ねます。これは、とある方から聞いた実話です。
〇とあるシングルマザーのお話
美容師のトワコさん(仮名・20歳)は、ある男性と恋に落ちて授かり婚をしました。いわゆる「できちゃった婚」です。いつかウェディングドレスを着るのが夢でしたけれど、夫から結婚式は子どもが生まれてから……そう言われたので、子どもと一緒の結婚式も素敵♪ そう楽天的に考えていた。ところが旦那がクズ男で、結婚式どころかまともに働かない、家事も育児もやらない、よそで浮気を繰り返しているうちに、とうとう家に帰ってこなくなってしまった。トワコさんはウェディングドレスを着る夢をあきらめ、子どもを育てるため美容師なのに髪の毛を振り乱して働きました。若い頃は自分のサロンを開くのが夢でしたけれど、それも叶わない夢になってしまった。なんとか子どもを一人前に育てようと、ボロボロになって働いていました。
クズ旦那はずっとクズのままで、心を入れ替えるようすもない。あきらめたトワコさんは夫に離婚を申し入れ、クズ旦那はグズグズ言いながらも最終的に離婚を受けいれました。トワコさんは高校生になった息子と協力しながら、必死で日々の生活を切り盛りしていました。
そんな時、中学校時代の同窓会がありました。離婚で身も心もボロボロになっていたトワコさんは同窓会で情けない自分の姿を晒したくないから行かないつもりでしたけれど、同級生の女友達に熱心に誘われてイヤイヤ出席することにしました。美容師ですから髪型はキレイにできたけれど、お洋服を買うお金もない。お金持ちの友達が気の毒に思って、お洋服を貸してくれました。
同窓会の当日、たくさんの同窓生が集まりました。みんな幸せそうで、トワコさんは身の置き場がない。目立たないよう静かに座っていると、ケン君が隣に座りました。彼と同じクラスだったことはおぼえているのですけれど、話すことはほとんどなかった。ケン君はトワコさんの思い出をアレコレ話してくれるのですけれど、本人はぜんぜんおぼえていない。それでも明るいケン君と話すのは楽しく、あっという間に時間が過ぎました。
会がお開きになる時、ケン君が言いました。「また会えるかな?」 断る理由もなかったので、トワコさんはOKと返事をしました。この時から二人は食事に行ったり、ドライブをするようになりました。高校生の息子は「お母さんは苦労ばっかりしてたから、楽しんだほうがいいって!」そう言って、気持ちよく送り出してくれました。
ケン君は優しくて思いやりがあって、いっしょにいると楽しい気持ちになりました。何度か会ううちに離婚したことや可愛い息子のことも話せるようになって、二人の仲は深まってゆきました。けれどもトワコさんがケン君の生活について質問すると、曖昧な返事が返ってくることがある。仕事は忙しいようですけれど、どういう仕事かハッキリ言わない。なんとなく不安を感じたけれど誠実なケン君だから、言わない理由があるのだろうとトワコさんは考えていました。
そんなある日、ケン君が真面目な顔で言いました。「俺と結婚してほしい」トワコさんはビックリです。ケン君は初婚だし、トワコさんはバツ1で高校生の息子がいる。釣り合いというか世間の目というか、そういうのが気になる……トワコさんが答えると、ケン君は言いました。「トワコさんのことが中学生の頃からずっと好きだった。トワコさんの大事な息子なら、俺にとっても大事な人だ。俺はトワコさんと息子さんの、家族になりたい!」
そこまで考えてくれていたのかとトワコさんは感激して、彼のプロポーズをOKしました。彼は大喜びで結婚式や披露宴の準備をすすめ、トワコさんは生まれて初めてウェディングドレスを着ることになりました♪
やっと夢が叶う! でも40代を目前に控えたトワコさんは、若い頃に憧れたドレスよりもずっと地味なドレスを着ることにしました。それでも夢は叶った! 幸せ!!
そしてケン君はトワコさんと息子と一緒に住む家を建てることにしました。その頃にはケン君と息子は大の仲良しになっていたので、二人はああでもない、こうでもないと嬉しそうに言い合っています。トワコさんは幸せいっぱいな気持ちで、そんな二人を眺めるのでした。おうちは8LDK(!)の大豪邸です! ケン君じつは、会社の社長さんだったのです! 彼が仕事についてハッキリしたことを言わなかったのは、お金持ちなのを隠しておきたかったから。お金と関係ないところでトワコさんから好きになってほしかったからなのでした!
そして彼は言いました。
ケン:トワコさんに、プレゼントがあるんだ。
トワ:もう、たくさんもらってるわ! 夢だったウェディングドレスも着ることができたし、立派なおうちまで建ててもらえた! 息子も幸せそう! もう何にもいらないわ!
ケン:そんなこと言わないで! トワコさんが一番欲しがっていたものをプレゼントしたい!
トワ:もう、ないわ! わたし、十分幸せだもの!
ケン:あるよ! 俺がトワコさんに贈りたいんだ! プレゼントさせてほしい!
トワ:いったい何をくれるの?
ケン:サロンを。
トワ:え?
ケン:トワコさん、いつか自分のサロンを開きたいって言ってただろう? サロンを家の横に建てたらいいと思うんだ。そしたら行き来も楽にできるし、好きなように作ることができるから。
そしてトワコさんは自分の理想通りのサロンを作り、三人は幸せに暮らしたのでした☆
このお話、実話です! わたしの近所のお話です♪ まるでシンデレラストーリー! 生活に疲れたボロボロのシングルマザーが、幸せをつかむお話です♪♪ なんて素敵☆ 末永くお幸せに!!
ここまで読んでくださったあなた様にも、イイコトありますように☆