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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第3章 星の魔術師編
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第86話 イレース・レコード

「……だぁーっ……何もわかんないよー!!あの少女が凶行に走った理由、黒幕はあのサキュバスで間違いはないけど……何かが引っかかる……」


護月美空は、亜紀に頼んで持ち込んだノートパソコンを用いて、怪しい情報をネットの海から抽出して、何とか繋がりを探そうとしていた。


私が気になっているのは、あの少女……星姫と名前不詳のあのサキュバスの関係性。


そのまま身体を乗っ取ってしまえばいいものを、わざわざ外部にバレるリスクを抱えてまで星姫の自意識を残している理由……


(弱みを握られている可能性が高いけど、少ない情報で断定するのは危険……グルである可能性だって少なくない)


私だって、正治くんが何とか頑張っている間、何もせずに待っているわけにはいかない。保険は大事だ。動機が分かれば、相手を説得させることも不可能ではない。


「こんな無差別的な大量殺人は、おそらく一個人への恨みどころの話じゃない……境界事変の死亡者数とそのリスト……あとはその後に起こった重大事件のリスト……フルネームは神野星姫、出身は私が調べた限り2060年8月20日に旧東京都練馬区、現関東地方東京市練馬区で生まれている……その後の時系列に絞ることが出来るからー……」


私はパソコンのキーボードを叩き、警視庁などのサイトに入る。


「……っ、あれ、何なのかしら、この空白は」


私が目を流して確認していくと事件の一覧が記載されている欄に、不自然な空白があった。


おそらく削除された跡だ。ガバガバ過ぎる。そこの後始末くらいちゃんとしておいてほしい。


「復元できるかしらねえー、亜紀に頼んでおこうかな」


削除されるなんて怪しすぎる。おそらく誰かがもみ消したいと思った記録なのだろう。今回とは一切関係ないかもしれないけど。


『分かった、やっておく』


「あら、案外あっさり」


とのことなので、あとは亜紀に任せておけばなんとかなるだろう。


◇◇◇


『復元出来たわ。そっちに送ったから確認して』


「ありがとー!じゃあ確認しとく」


1時間後、亜紀から復元データが送られてきたので、それを下にスクロールして怪しい点は無いかを確認する。


「場所が関東地方東京市練馬区……一致しているわね。内容は……惨い……」


私は唖然とした顔でそれを見ていた。場所は練馬区の、境界事変生き残りたちの小集落、そこの7割の人間が身元もわからないほど無惨に殺されていたらしい。残り3割も行方不明だった。


(警察は一体何でこんな事件を隠蔽している!?ニュースですら報道された覚えがないし、わけがわからない……)


警察が役に立たないのは昔から知っていたが、これは明らかにおかしい。


「身元がわかる被害者もいくつか出ているわね……」


私はそこの名前を確かめた。




東谷拓人

帯川周郎

月島夏美

月島開司


神野天姫




「っ!?名字が同じ!?まさか……ほんとにこれが動機、だったってこと!?」


神野……星姫と名字が一言一句完全に一致していた。それに下の名前も凄く似ている、姉妹である可能性が高くなってきた。


「だけど……ここまで分かったところで、なのよね。生い立ちが分かれば動機も何となく浮かんでくると思ったのだけど」




流石にそこまで甘くは無かった。結局サキュバスと星姫の関係は、分からず仕舞いで終わってしまった。


でもこれは貴重な情報だ。覚えておいて損は無い。

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