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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第3章 星の魔術師編
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第80話 心の探り合い

「一体どうしたんですか?いきなり会いたいなんて……もしかして!?」


「全然違う!!!変な勘違いしないでくれ!」


俺達は、二人が初めてであった住立駅で待ち合わせた。はたから見れば、デートをしに来た初々しい高校生カップルだが、実際は違う。


俺がここに来た目的は、彼女を知ること。デートらしきものを楽しみに来たわけではない。


彼女を知ると言っても、趣味みたいな、浅い話を聞きたいわけじゃない。


もっと底の底にある、心の内側だ。


(美空さんも無茶言ってくれるな……断ればよかったんだろうけど……この1日でそこまで心を開いてくれるのか?)


「どこに行きます?」


「あっ……それじゃあ……ここ行きましょ!!」


「……水族館?」


「そうです!行ってみたかったのです!」


マップアプリを指差して、星姫はそう言った。そこは平都市北部の海岸近くに位置する水族館だった。かなり近くに空港があることで有名な場所だ。


一昔前の小学生くらいなら、遠足で水族館くらいは行っていたと思う。知っての通り、境界事変が有ったので、俺は行っていないし、多分星姫も行ったことないのだと思う。


「それじゃあ行こうか。行き方はわかってるからさ」


◇◇◇


正直、もう一度彼から接触してくるとは思わなかった。時が経ったら私から接触する予定だったけど。


好都合だし、このまま彼の情報を得てしまおう。こないだ話した内容だけじゃ、まだまだ曖昧だし、情報は1つでも持っていた方がいい。


……私は、いま何を前提でこう考えているんだろう。


殺そうとしていたのだよね?何で?十分に個人情報はリークしたはずだよ?


「どこに行きます?」


そう声を掛けられて、私はやっと我に返った。


「あっ……それじゃあ……ここに行きましょ!」


私はとっさにマップアプリを開いて、平都市北部の水族館を指差した。


前から行きたいとは思っていたし、ここを選んでも問題はなかった。




「それじゃあ行こうか。行き方はわかっているからさ」


◇◇◇


もうこの区間を電車で移動するのも、直近で数えても3回目だ。


1回目は時雨を追いかけて藪子まで向かったとき、


2回目は4人でショッピングモールまで遊びに行ったとき、


そして今、3回目、


高層ビル群が横に流れていく光景も何度も見た。相変わらず建設途中のものもいくつかある。経済を回す必要がどうしても出てくるので、建設が終わらないまま使っているのだ。


「正治さん水族館行ったことあるのですか?」


「いや、一回もない。ずっと孤児院だったしなー、山間部には遠足で行ったことあるけど……まあ、いい思い出は無いな」


「何でですか?」


「……長くなるぞ……」


「1時間は掛かりますし、大丈夫ですよ」


そう言うので、俺は昔のことを思い浮かべながら、話し始めた。


「……5年前の話だ」




俺が魔法に触れた、きっかけの物語。

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