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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第3章 星の魔術師編
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第78話 星姫の裏ともう一つの異変

「正治と話があるって?一体何を話すんだよ」


「終わったら、後で私にも聞かせてくださいね」


東京での出来事を、周囲から(主に衝から)の横槍を入れられながらも、話し終える事ができた。ただ、それが終わったあとに、美空さんが俺と少し話したいと言ってきた。


何か問題でもあっただろうか?


『――――その、神野さんって子が案内してくれて―――』


『えっ……あ、そ、そうなんだぁ〜』


……………!


そういえば、さっき星姫のこと話したとき、知っていそうな反応していたから、その話かもしれない。




「……さて、正治くん、ド直球に聞くわ。何でその名前を知っているの!?あと一緒に居たってどういうこと!?」


ほんとにそうだった。


「やっぱりその話ですか……知り合いですか?」


「知り合いも何も、私その子に殺されかけたの!!……いや、まぁ、その中のサキュバス?だっけ、が、操っていただけなんだけど」


「…………………――――――――――そんなまさか」


「信じてないねー!」


それを聞いたとき、俺は自分の脳内にある彼女のイメージと、今聞いたイメージを照合して、そう結論付けた。


「信じろって言われる方が無理な話なのだが?」


「でも実際そうなのーっ!!ちゃんと戸籍とも照合してッ↑!?いただただ!傷がぁ!」


「落ち着いてください……ちゃんと信じますし、待ちますから……」


美空さんはいきなり激しく動いたせいで、まだ全然治っていない全身の傷にとんでもない痛みが走ったようだった。



「ふう……そ、それで……お願いがあるのだけど……その子の連絡先って知っていたりする?」


「知っていますけど……それ聞いてどうするんですか?」


「その子に連絡して、出来ることなら一緒にあって、色々聞き出してほしいの。可能性は低いけど、動機らしきものを聞き出せるかも知れないじゃない」


確かに連絡先は交換して、彼女とは親身な関係にはなったとは思っている、思っているが、今の話を聞かされた後にそれは、かなりプレッシャーが高い。


具体的に言えば、どんな顔をして星姫に向き合えば良いのか分からなくなる。


「怖かったり辛かったりで、出来ないなら大丈夫。正治くんはあくまで、咲ちゃんと同じで私達の手伝いを好きでしてくれているだけだしね。捕まえてからでもそれは何とかなるからさ」


「……少しだけ考えさせてください」


俺はそう言って、病室から出た。美空さんは分かった、とだけ言って、痛む傷をさすりながらベッドにもぐっていった。


◇◇◇


「さて……どうするかなぁ……」


病院から帰る道中、俺は大きくため息をついた。


最近はなにかおかしい。次から次へと面倒事が舞い込んでくる。普通の人なら、人を何人も殺している人と一緒にいた何て事実を聞かされたら、腰を抜かして、もう金輪際関わらないようにするだろうが、


何故か最近の俺は、それをさも当たり前のように受け入れ、いつものことだと思っている節がある。


何が何だかわからないが、とりあえずわからないことは何とか解決したい!理解しておきたい!じゃないと不安で仕方ない!


「陰謀論には興味はないが……やっぱり見えないナニカが世界をいじくっているんだろ!因果?みたいなものを操作して!こんな世界だからな、ありえない話じゃねえだろ」


そこまで言ったところで、俺は周囲にたくさんの人がいることを思い出した。


急に恥ずかしい感じがして、俺はそそくさと大通りを進んでいく。




(ここの最寄りは首都環状線線反戸(そりと)駅……ま、徒歩で行ける距離なだけ良かっ「ヴァああああー!!!」


「っ!!?今度は何だようっせぇなぁ!?」


俺は反射でそう叫んでしまった。そして振り返ってみれば、そこには大勢のゾンビが佇んでいた。


周囲は大絶叫の嵐となり、もう既に被害者が出ていた。


(クソ……いつからこの街はバイオハザード時空に飛んだんだよ!?こないだはファンタジーな感じだったし……)


噛まれてもゾンビになるわけでは無いらしい。それなら対策のしようはいくらでもある。


とりあえず小石を脳天にぶち込んで無力化させようとする。




「『ポイントフレイム』」


魔法を準備して構えた途端、ゾンビがいきなり爆発するように燃え上がった。この感覚には見覚えがあった。


「……時雨!?」


「あ、正治くん。正治くんも美空さんのお見舞い?」


「今行って帰ってきたばっかりだが……」


「あ、そう……じゃあ私行ってくるね」


……時雨はそのまま走って病院まで行ってしまった。時雨のおかげで助かったが、何だか妙に手慣れているような感じがした。


あのゾンビ……あれも何かの事件なのだろうか?最近全くテレビを見ていないせいで良くわからない。


とりあえず焦げ臭い臭いの漂うこの空間から、俺はさっさと離れた。後処理くらいはしてほしかった。

ゾンビ事件は、この章が終わったあとに時雨視点でお送りいたします!

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