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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第2章 魔法同好会編
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第49話 偶然の出会い

「まさか、こんなところに衝が居るとは思わなかったよ〜!」


「くそったれ、今日はとことん運が悪いな……それもこれも今日俺をここに連れてきたお前のせいだぞ正治」


「理央もだ。俺だけに責任転嫁するのはやめてくれ」


 今、俺たちは偶然出会った衝の姉と一緒の席に座っている。ちなみに、衝の姉…美空さんに同行していたもうひとりの男性は、理央と時雨が一緒に座っている。


 断じてカップルではないらしい。


「こないだ咲ちゃんから聞いた見学の人って、正治くんたちのことだよね?」


「まあ、そうですね」


 ここまで話したところで、衝がすぐにストップを掛けた。


「なんで、姉貴はコイツのことを知ってんだよ。コイツと咲先輩にも何か関係があんのか?」


「咲先輩は魔法同好会の部長だろ。俺と時雨と理央はそこに見学に行ったから顔見知りなんだよ」


「なるほどなぁ……何で魔法同好会なんて入ろうとしたんだ?」


 まあ、そこは当然の疑問だろう。普通の人なら、魔法なんてのにはそんなに関わりたいとは思わないだろう。


「……ま、俺は約束したからな、時雨と。一度本気で勝負して、勝てたら時雨の秘密を教えてもらおうと思ってな」


「人の秘密探ろうとか……オメェは最低だな」


「うるせぇ黙れ。俺の好奇心は人一倍強いんだよ」


「好奇心は猫を殺すってことわざ知ってっか?」


 俺と衝の間で、再びピリピリした空気が流れ始める。


「ほ、ほら!ここで喧嘩しないで!アイス溶けちゃうし」


「「あっ」」




 ◇◇◇


「……で、四人で何をしていたのー?」


「いや、学校が崩れて休校になったので、せっかくなので遊び倒そうと」


 それを聞いた美空さんは、ビクンと飛び上がって、額から汗をダラダラ流し始めた。


「……おい、クソ姉貴。お前……さては犯人だな」


「ななななな何のここことだか……」


「しらばっくれても無駄だぞ」


「うぅ……確かに校舎の穴は私が原因だけど……不可抗力だったんだよー!」


 不可抗力で校舎に大穴とは、これは一体何をしたのか気になるが、とりあえず今は黙っておく。


「ま、まあ魔物倒せたんだし、大丈夫でしょ!」


「お前が戦っていたのかよ」


 美空さんは笑顔を必死に取り繕って、やっぱりまだ汗を流してキョロキョロしていた。


「ま、まあ自警団はやっているし……あのくらいなら私一人でどうとでもなるけど……」


「おい姉貴、さっきから新情報が出まくって訳わかんねぇから一回整理しろ」


「護月家って複雑なのか?」


 さっきから実の弟である衝ですら知らない話が、美空さんの口からポンポン出てくる。確かに衝は結構本気で姉を嫌っていたみたいだが、まさか姉の仕事も知らないとは思っていなかった。


「衝がいつも遊んでいるって思っているのは、私が自警団の仕事をしてるからだよ……まさか私に厳しいのってそういうこと?」


「だけじゃねぇがな!」


「え……私は心当たりない……」


「いっぱいあるだろうが。胸に手を当てて考えてみろや、あの三年くらい前の、俺への気持ち悪いポエムは一体どういう気持ちで書いたんだ」


「あれ、読んでくれたの?……嬉しい!」


 美空さんは、感極まったのかついに衝に抱きついた。衝はうめき声を上げてそれを引き剥がそうとする。


 俺は美空さんのブラコンの片鱗を見た。

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