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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第4章 死霊術師(ネクロマンサー)編
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第101話 クレイジーガール




これは、星姫と正治の事件があったその裏であった、もう一つの事件である。


◇◇◇




私こと、陽山時雨は特に宛もなく街の中をうろついていた。


正治くんが東京に旅行に行くと聞いて、私は本当にやることがなくなってしまった。


私も電車で適当なところに遊びに行っても良いが、それも別に行きたいところなんてない。


(美空さんに聞いて仕事の打診でもしてもらおうかな……こないだの魔物は手応えがあまりなかったし、ドラゴンは速攻で倒されちゃったし……せっかく名目上自警団やっているんだから、活用していかないと)


私は最近聞いた美空さんの番号に電話をかける。




『プルルル』


「…………」


『お掛けになった電話をお呼びしましたが、お出になりません』


「何でよりによって……」


私は終了ボタンを押して、通話を一旦終了する。


これは困った。このままじゃやることがなくて野垂れ死んでしまう。


魔法の腕が鈍ってくると、これからのことに関してもかなり問題が出てくるから、定期的に低級(ロークラス)でもいいから爆散させるぐらいしたほうがいいだろう。


「はあ……つまんないなぁ……そうだ、高宮先輩に話をつけに行けば良いのか」


私は来た道を後戻りして、寮の方に戻っていく。




◇◇◇


私は高宮先輩の寮のインターフォンを鳴らす。


中からドタバタ音がして、すぐにドアが開いた。


「あ、時雨さん!どうしたんですか?」


3年生のハズなのに、私よりも圧倒的に身長が低い高宮先輩が中から出てきた。


「暇だから、自警団の仕事を斡旋して」


「え……私に言われても……はぁ……わかりました、亜紀さんに聞いてみます。仕事を持ってくるのは大体あの人ですし」


亜紀……それって一体誰だろうか?


高宮先輩は電話をその人に掛けた。すぐに出てきたらしく、高宮先輩は、スピーカをオンにして、私と一緒に話を聞いた。


『どうしたの?私は美空から押し付けられた仕事で忙しいんだけど』


「あ、それはすみません。今時雨ちゃんと一緒にいるんですけど、暇すぎてやることがないから仕事が欲しいとのことで……手を付けられていない案件があれば……」


「私、暇すぎて死にそう」


『なかなかクレイジーだね。一応1つあるよ。まあ、これは私のとこの自警団が請け負っている案件じゃないし、人手が足りないから援軍を寄越せって話なんだよね』


そう言うと、スピーカ越しにガサガサと音がして、お待たせ、と聞こえてきてからまた話し始めた。


『あったあった。私の伝手がある自警団いくつかから、今起こっているゾンビ事件の調査の人手が足りないから、誰かを貸してくれってあるの。私たちが調査している連続殺人事件よりも、被害規模が大きいらしいから大変なんだと』


「条件とかってあるんですか?」


『炎が使えたらいいなぁ、って話だよ』


「私炎使えるよ。ドンピシャじゃん」


『そう?じゃあ今日反戸の方まで来てくれる?一応その人達と一緒に話をつけたいから』


亜紀さんがそう言うから、私はスマホを使って反戸という場所を調べた。


「よかったですね。時雨さん」


『せっかくだから咲も来てよ、暇なんでしょ?』


「えっ」


高宮先輩は流れるように巻き込まれた。私がこんなこと話したばっかりに、


ごめんなさい。思ってないけど。

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