表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生の4分の1  作者: 青井蒼空
3/3

私が産まれたのは二十世紀最後の年。


小さい頃の記憶はそんなにないが、

母曰く小さい頃の私はピンクが良く似合う可愛らしい女の子だったらしい。


活発で明るく友達も多い人見知りするけどすぐ仲良くなれるし、

運動神経もまあそこそこ出来た。

勉強は小学生の時まではまだ出来たほうかもしれない。

女の子特有のグループには属さず色々なグループのこと仲が良かった。


ここまで見ると多分普通の子だと思う。


問題はここからで私は虚言癖で周りの人全員に噓をつき続けてきた。

家族、友達、親友、先輩後輩、先生、彼氏、夫。

皆に嘘をついて生きてきた。

嘘だけじゃないゴミみたいな人間だ。


例えば、幼稚園年長の時友達の体操服裾をはさみで切った。

それを私が気付いたフリをして先生に言った。


中学生の時テストの点が悪くて親に携帯を取り上げられた挙句、大好きな部活に行かせてもらえなかった時、何故か嘘をついた。

今思えば別に正直に言えばよかったと思うが、可哀そうに思われたかったのか

病気だからと同情を買った。そして同情してくれた先輩を泣かせた。

結果的に親にバレ、全員の前で謝罪させられた。

当たり前だが殆どの人たちは私から離れていった。

親は手のひらを返すように部活に行っていいと言った。

部活には行ったが顧問は私が嫌いになったんだろう。

全く試合に出させてもらえなくなった。

顧問も人間だ、仕方ないと今では思うが、当時の私はそう思うことができなかった。

嫌がらせのようにペアを毎回変えられ、試合では私が組んでいた子達を出していた。

私より下手な子ばかり、その子達には失礼だが当てつけのようだった。


この時点で嘘は周りの人だけでなく自分自身も傷付けるという事を学んでいたはずだ。

なのに、私は本当におかしかったんだろう。


懲りることなく嘘つき続けていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ