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こいつは、ハルは、3年前に旅行へ行くと言って出掛けた後、消息不明となっており、行方不明者扱いとなっていた。
ハルが行方不明になってから、ハルを知るものは皆、多少の心配はして捜索をしていたものの、その気まぐれで行動の殆どが読めない、まるで猫のような奴であったがため、なぜか死んでないだろうという気がし、不思議と喪失感などはあまり無かった。
だが、これはまるで想定外という名の一方的な暴力というものだ。
そして今、かつての友人によって未だかつて無いほどの生命の危機に晒されていると来た。このような状況を誰が予測出来ただろうか。
「それを…おいまさか……!打つとか言わないよな!?」
次第にノアの恐怖が徐々に最高潮に達していくような、なんとも言えない感覚に襲われ始めた。
to be continued