太閤立志伝Ⅴ 〜木下、武将やめるってよ〜
ちなみに初回プレイの場合、順調に行けば史実通りに本能寺の変が起き、山崎、賤ヶ岳、小牧・長久手の戦いが発生して秀吉に天下餅が転がり込んできます。そのためにもイベントはきっちりこなしておく必要があるのです。あんまり自由気ままにやってると史実のイベントが起きず、織田家臣のままでエンディングを迎えることになります。まあ、主君に忠節を尽くす人生ももちろんありなのですが。
これが秀吉以外の武将だと史実通りのイベントを発生させるのはとても困難。本能寺の変も起きず、自力で天下を目指すことになります。織田家なら天下布武を掲げているので積極的に版図を広げていけるのですが、これが北条、毛利、上杉だったりしたらもう大変。主君がどこにも攻めこもうとしないので、いたずらに時間ばかりが過ぎる膠着状態になります。もうそうなったら謀反でも起こして自分が天下を獲るくらいしかエンディングにいく方法がありません。
でも、他にも方法はあります。それは武士なんか辞めちゃう。そう、トラバーユすればいいのです。(古い言葉……)
膠着状態になったら主君に暇を出してもらって、まあ、ぶっちゃけ退職願を出すのですが、そうなれば自由気ままな牢人生活のスタートです。もう今までのように評定に欠かさず出席し、あくせく働く必要もないのです。住まいは武家屋敷から町に異動するので引っ越しだって自由にできます。時間はいくらでもあるので修行に励むもよし、交易で稼いでもよし、野盗退治に精を出してもよし、なんなら自宅で毎日寝ていたっていいわけです。それで奥さんに三行半を突き付けられるようなイベントも起こりはしないので安心して無職やれます。(一部の人は奥さんからも離れて自由になりたいとか思うかもしれませんが)
ところが! 自由気ままな生活ってのは、実はなかなか苦痛なのです。人に使われても、2ヶ月に一度の評定がうるさくっても、メリハリのある規則正しい生活の方が実は張り合いがあるのです。嗚呼、仕事をやめてから仕事のありがたみが分かるなんて!
じゃあまたどこかの家に仕官する? 実績もあるし修行も積んできてるので結構な待遇で雇ってくれます。だいたい前職の身分より一つ下くらいから。でも武士をやめてまた武士になってたら芸がありません。心機一転、他の職業を目指すのもありです。
手っ取り早いのが剣客。日本全国の剣客に弟子入りしてあらゆる剣技を会得すればエンディング。あるいは大道場の主になって流派を作るか、年に一度開催される武術大会で優勝するのも手です。でも天下には上泉信綱、塚原卜伝、吉岡憲法、伊藤一刀斎、柳生宗矩、師岡一羽などの剣豪がゴロゴロいるので勝ち上がっていくのは結構大変。時代が進むと宮本武蔵や佐々木小次郎も出てきます。優秀な武器も装備しなければならないのでお金も結構要ります。
そこで刀鍛冶はいかが? 天下の名品を完成させればそれだけでエンディングに行けます。まあ、それも簡単ではないのですが。