THE プロレス2 〜ROUND 25 帰路にて〜
さて、長きに渡ってお付き合いいただいた(そんな人がおられるかは謎ですが)本項もいよいよ今回で最終項であります。感謝申し上げると共に、本当にお疲れ様でした。
正直、このゲームはあまり語りたくはなかったのです。それはもちろん、前項のような結論もそうなのですが、プロレスゲームを語るとなると、当然ただのゲームとして語るわけにもいかなくなる、自身のプロレス観もできるなら知っておいていただきたい。その上で言い訳という名目の理由付け、動機付けを理解していただきたい、という順序を読み手の皆様に踏んでいただきたかったからなのですね。それはひとえに前項にあったように、筆者自身の虚栄心に他ありません。
できるならプロレスに理解があると思われたい。詳しいと思われたい。美しい人間と思われたい。でも実際はそんなことは全然なくて、あまり理解も深くないし、大して詳しくもないし、美しいどころか、醜い欲求をたぎらせてるような人間なのですね。これは筆者に限らず、誰しも持つ自意識のようなものではないでしょうか。程度の差はあれど。
プロレスは人生の縮図、みたいな言葉をどっかで聞いたことありますが、筆者は人の内面を映す鏡のようなものだと思ってます。
プロレスを目の当たりにした人のリアクションは千差万別で、観察すると非常に面白い。
「なんで新日のシャツ着てるんですか?」と聞いただけで仲良くしてくれる人(こういう人に悪い人はいません。筆者の経験則では)。斜に構えて「ホントに戦ってるんですか?」なんて聞く人。一般人に聞いても仕方ないだろうに。あるいは、「プロレスなんて興味もありません」と、あからさまに見下した物言いをする人。こういう人は大抵、「ワイドショーなんて低俗なものは見ません」系の人です。別にアナタが低俗ということにはならないでしょって思うのですけど。
こんなリアクションになるのも、プロレス独自のグレーで……いや、もう、くどいのでやめましょう。とにかく、人はグレーなものに強く惹かれるけど、同時に惹かれる自分を心のどこかで認めたくないものでもあるのでしょう。でも、世の中真っ白なのは本当にいい事なんでしょうか。この世からブラックもグレーも取り除いたら、あとは美しい白い世界になるのでしょうか。筆者にはよく分かりませんが、これだけは断言します。
プロレスのような、グレーなもののない世界はゴメンです、と。
あ、そうそう。本項全編を通して、なんかドキュメンタリータッチのノンフィクションっぽい演出したうえ、筆者の思想的なものも織り交ぜてますが、ほとんど脚色と創作と思い違いで構成されております。くれぐれも実話などとは思わないで下さい。じゃあ全くの嘘なのかといえば、それはグレーです、と、言っておきますね。(笑)




