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THE プロレス2  〜ROUND 14 空中殺法〜

 贅沢言っても仕方ないとは分かってるんですが、グラフィックは粗いです。レスラーはソフビ人形のような質感。でもまあ、ポリゴンなんだからかなり頑張ってはいるのかな?

 操作性も難有りです。動きもぎこちなく、プロレスのような躍動感はチト期待はできません。BGMも試合用は2曲だけ。あとは勝利時とかシステム曲くらい。まあ、これも贅沢は言えないんですけどね。その分をレスラーのバリエーションや技の数に振ってるってのは正解でしょう。


 ただし、シンプルな内容だけに、ある程度やると飽きが来るのもまた早し。普通の試合では長くても5分くらいで決着しますし、どのレスラー使っても技はだいたい同じな上、自由に付け替え可能なので、ぶっちゃけ、誰使っても同じなわけです。技の描写はそれなりに力入ってて、「人工衛星ヘッドシザース」というルチャ系技は視覚的にも派手で見応えはあるのですが、それも何度も見てたらさすがに見飽きてしまいます。これもシンプル1500シリーズで贅沢を言うのは酷というものでしょう。むしろよくやってる方です。プロレスゲームとしてはきちんと作られてます。ただ、真面目に作られすぎて、プロレスの持つグレーでアングラな魅力はさすがに再現されてませんが、これもシンプルシリーズに求めるものではないでしょう。


 以上のような理由から、本作を格ゲーとして遊ぶには少々ツラいものがあります。そりゃそうです。組み技や関節技は見る分には面白いけど、ゲームとしてプレイすると地味になりがちです。それなら従来の格ゲーの王道、打撃系の方が視覚的に派手で爽快感もあります。これは構造的な問題でしょう。

 筆者がプロレスゲームを積極的にプレイしなかったのもこのあたりが理由です。そもそも格闘技としてのプロレスはゲームとの親和性が低いのです。

 本当に面白いものを求めるならアングルとか、マイクパフォーマンスとか、襲撃、乱入などの演出や人間ドラマも再現する必要があるのではないでしょうか。するとそれはもうアクションゲームではなくなるような気もします。PSのシンプルシリーズにそれを求めても仕方ないでしょう。


 結論から言えば、まあ、1500円でも妥当かな? という程度のコスパと言わざるを得ません。これも概ね想定内です。安い! とも言えないし、カネ返せ! とも言えないレベル。ただ、本作の名誉のために追記すると、シンプル1500シリーズの中では良作の部類と言えます。


 とはいえ、これでは到底、元をとったことにはなりません。不本意だけど、用意されてるデスマッチモードを仕方なくプレイすることにします。……仕方なくですよ? あくまで購入費の回収ですよ? ホントは認めてないんですよ? デスマッチなんて邪道ですよ? でも、これはゲームですから。あくまでゲーム。ここ、注意しといてくださいね?

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