天誅 忍百選 〜取れそで取れない奇命草〜
以上のように、いい思い出ばかりを語ってきた感のある本作ですが、ネガな部分もないではないのです。
それはやはりと言おうか、操作性は難有りです。特に方向転換のスピードが遅く、敵と戦ってる際は致命的です。しゃがんで転身すれば180度方向転換は割と早くできますが、操作に慣れないと転換する方向を間違い、敵に背を見せることがしばしばありました。
また、しゃがみからの転身はリスクが高く、近くに奈落の穴がある場合、成すすべもなく穴に落ち込み一発死、なんてこともよくあります。
奈落で一発死といえば、忍殺を決めた時も要注意です。敵を殺した後にキャラが無駄にポーズを決めるため、そのポーズのために転落死、なんてことさえあるのです。これは少し容認しかねる事態でした。
それを防ぐため、奈落付近で忍殺を決める際にはダッシュからの突き攻撃で倒したいところです。が、進入角度がずれていると敵の脇をすり抜け、そのまま発見されてしまうこともあります。これも操作性の部分だけに、納得しかねるミスではありました。
他にも、壁に張り付いて敵をやり過ごしたのに、なぜか反対側の壁に張り付きにいったり(これは完全に操作ミスです)、ぶら下がってる時に降りる気もないのに降りたり、鈎爪でよじ登ろうにも高さが足りずに落っこちたり。どれもプレイヤーのヘボい腕のために起きる凡ミスではありますが、操作性がもう少し良ければ……と、思わなくもありませんでした。
発見されて逃げる際にも連鎖的に発見され、なかなか隠れ直せない事態も起きます。ステージによっては隠れ場所さえなかったり。ぜひダンボールが欲しいところです。
また、後半ステージは難易度が高いため、一度クリアできたとしても再チャレンジしようとはなかなか思えず、結局、序盤のステージを繰り返し遊ぶ、なんてことになりました。ここらへんも何か、救済措置的な要素がほしかったところです。