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ペストマスクと修道女  作者: こじかつ
1/8

プロローグ

ダークファンタジーを書いてみたかったので書いてみました

ペストマスクが好きです

気に入っていただけると幸いです

本来ならば誰も居ないはずの教会

血で真っ赤に染められた石材の床を絹よりも白くピアノ線よりも強い繊維で雁字搦めにされ、抵抗出来ぬままに脳を咀嚼された人だったモノが複数転がっている


濃い闇の中心にスポットライトのようにステンドガラスから月光が差している


6本もの腕を持つ「彼」はその光に照らされながら獲物以外は存在しないはずの構内に1人の人物を見つける


その人物は闇に溶け込むほどに濃い黒のジャケットを羽織り、奇術師のようなシルクハットを被り、その手には肉屋のような樹脂製の手袋をし、顔にはペストマスクを着けていた


「……お前、いつからそこに居た?」


目立つ格好をしている人物の侵入に多数の複眼を持ってしても気がつけなかった「彼」は自慢の6本腕を大きく広げた


「…フム、キミでも流石にここまで近づけば気づけるようだな」


「ニンゲン風情が…この俺様が誰だかわかってここに居るのか?たかがニンゲンの狩人が上級魔物のオレ様に勝てるとでも?」


「彼」は血の滴る口から濃い瘴気を吐き出しながら真紅の複眼で狩人を睨みつける


「その仮面…キサマ、知ってるぞ…ガブリエルとかいう腕の立つ狩人だな?

ふふふ…ここでキサマを殺せば俺様の名も轟くという訳だ…」


口から粘着質な繊維をペストマスクに向かって吐き出す「彼」


ガブリエルと呼ばれたペストマスクは懐から外科手術用の肉切りナイフを取り出し距離を詰める


「悪いところを取り除けば治る」というのが元々外科医療の考え方であった

外傷や腫瘍のある部位を麻酔なしの鋸で一気に切り落とし、焼きごてで血を止める

わずか150年前までの外科手術である


医者は患者の悪いところを取り除いてお金を得る、それと同様に狩人は人に害を成す魔物を取り除いてお金を得ているのだ


6本の腕に2本の脚を持つ赤い複眼の「彼」もまたペストマスクの人物にとっては小さな腫瘍に過ぎなかった


口から粘着質の繊維を吐き出すも気休めにしかならず、ペストマスクの人物は容赦なく「彼」の首を切除した


「…あがっ…ががっ」


「あいにく、ただのニンゲンではないのでね…

それに、本物の上級魔物なら頭を落としたくらいでは死なない、キミは所詮そこらの低級魔物だ」


血の噴水を浴びながらペストマスクは生命維持の出来なくなった魔物を見下ろす


「ガブリエルせんせーい!!」


そこに突如正面入り口から現れた彼女はペストマスクの人物を心配そうに見つめる


「カレン、もう仕事は終わった。帰るぞ」


パススリーブのついた修道女姿の彼女は、はち切れんばかりの乳房がコルセットと両腕に圧迫され行き場を失い強調され、ミニスカートからはすらりと長い脚にブーツ、太ももにはハイソックスが食い込みガーターベルトが伸びている


「だ、大丈夫だったんですか!?あんな高いところから落ちて…」


カレンが上を指差すと天井には穴が開いていた…


「も、もしかして…屋根が脆くなっていたのも計算のうちで魔物に接近するためにわざと落ちたんですか!!!」


もちろんそんな訳はない、遠くから飛び道具で簡単に処理するつもりが屋根が脆くなっていたせいで近接戦闘をせざるを得なかっただけなのだが……


「!?……そ、そうだとも!私の計画通りだよカレンくん」


見栄っ張りな私には彼女の期待を裏切ることはできない


「さすがガブリエル先生です!!あー…アタシも早く先生みたいな凄腕の狩人になりたいなぁ!!」


私は完璧な存在でなければならないのだ…そうならなければいけないのだ……


再び静まり返った教会を2人は後にした

小説家になろう初投稿です

右も左もわからないまま、うまく書けたかわかりませんが誰かの好きに刺さればいいなと思ってます

定期的に続きを書いていきたいですね

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