【最弱ウサギ転生】王国に裏切られた最強賢者は、森で可愛いエルフにモフられながら魔物仲間と一緒に復讐することにした

　王国には残酷な刑罰があった。それは転生術と呼ばれる人間を魔物の姿に変える禁術を利用したもので、魔物に変えられた罪人は死ぬまで闘技場で戦わされることになる。
　その術の基礎を作った王国の大賢者ケイオスは、苦悩していた。自分の作った理論が、弟子によって悪用されていることが許せなかったのだ。
　その事実を知り、ケイオスは術の封印を決意したのだが、それをよく思わない王国と弟子に裏切られて適当な罪をでっち上げられて処刑されてしまう。

　―――自らの弟子が作った、禁術によって。

　魔物に変えられてしまったケイオスの姿は、最弱の魔物と名高いホーンラビットだった。
　うさぎになってしまった彼も例外なく闘技場で戦わされることになるが、魔物になっても大賢者の力が使えたことと、そこに居た他の魔物達の協力もあって、なんとかひとり逃げ出すことに成功する。
　逃げ出した先の森でケイオスは心に誓った。

　自分を嵌めた王国をぶっ潰すと。

　森に住むアルビノの可愛いエルフちゃんに拾われて、モフモフされながらケイオスは力を蓄える。
　森のオークやゴブリン、闘技場の無実の罪で魔物に変えられてしまった人外たちも仲間に引き入れて皆で鍛えて再び成り上がる！

　これは、人外となり虐げられていた人々の反撃の物語。