無くなった歌
人殺しは
簡単に終えた方が良い
残忍性という
カテゴリーに入らないように
それで刑期が決まる
苦しませずに
旅立たせた方が利口だ
苦悶では無く
眠らせるように
安らかな最後を
作り上げる為の策
爪を一枚一枚剥いで
関節を一つ一つ
逆にするような
残忍性は必要が無い
どうせ捕まる
どうせ刑に服す
それを考えた上で
自分の最後を
高笑いしながら
終えるように
終えるように
世界中で一番考えて
行動するのだ
死刑を免れるなら
人一人の命など
奪った所で関係無い
出来れば
予想外の反撃をくらいたい
こちら側も
死んでしまうような
そう
生きたいという反撃ですら
利用したい
それで
刑期が短くなる場合も
あるのだから
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある倫理観を
フル活用して
奪った命に
立場を近づけていく
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある道徳心を
フル活用して
奪った命に
存在を近づけていく
仕方ないで
終わる形は
誰の掌の上だろう
第三者には描けない
人殺しの歌
人殺しは
一人までの方が良い
反撃付きで
自分自身も怪我をするような
そんな死闘の方が良い
一つ間違えば
こちらもやられていた
そんな風に
なる方が良い
社会に出た時の
優しさが違うから
出来れば
殺した側も
血塗れの方が良い
急所を攻撃しながら
急所を守れば
人間の理解度によっては
負けることは無い
馬鹿に人は殺せない
殺す側は
いつだって
相手よりも
考えてた奴だ
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある倫理観を
フル活用して
奪った命に
立場を近づけていく
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある道徳心を
フル活用して
奪った命に
存在を近づけていく
仕方ないで
終わる形は
誰の掌の上だろう
第三者には描けない
人殺しの歌
わからなくて
当然だよ
人によっては
わからなくて
構わないとすら
思ってんだ
それでも
鳴り響く
人殺しの歌は
上手い歌い手として
あなたの心を
包んでいく
それですら
掌の上かもしれないのに
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある倫理観を
フル活用して
奪った命に
立場を近づけていく
人殺しの歌に
微塵も
遠慮は無い
世界にある道徳心を
フル活用して
奪った命に
存在を近づけていく
仕方ないで
終わる形は
誰の掌の上だろう
第三者には描けない
人殺しの歌