第一部総集編
『世界史赤点の俺。なぜか南北戦争の将軍になってしまった件』
こちらの第一部までの総集編になります
明日第2部までの総集編が投稿されますので
宜しくお願いします
空は照り付ける
ギンギラとした太陽。
その下であるラジオは収録していた
ジャック
「皆さん初めまして!
お耳の恋人ヴァルハラ通信です!」
ジャック
「本日は特別番組。
『世界史赤点ラジオ』をお送りします!」
ジャック
「司会は私、ジャックがお届けします!
そして本日一回目のゲストは……
ラジオでは大袈裟な
ドラムロールがなった
ジャック
「作者の西住さんです!!!」
そういうと作者の西住が
ラジオの収録現場に現れた
西住
「どうも作者の西住です」
巨漢な男……
体重は優に100㌔は超えていそうな体格だった
ジャック
「さて西住さん」
西住
「何だ?」
ジャック
「まず最初に聞きたいんですが」
西住
「なんでも聞いてくれ」
ジャック
「何で南北戦争だったんです?」
西住
「いきなりそこ?」
西住はちょっと困った顔になった
ジャック
「だって前作は戦国時代だったじゃないですか」
西住
「そうだよ」
ジャック
「しかも明智光秀」
西住
「そうだな」
ジャック
「それが突然アメリカ……
何と言うか繋がりが見えないんですよね」
西住
「まあ色々あってな」
ジャック
「あっ」
ジャックは思わず手を叩く
西住
「何だ?」
ジャック
「もしかして次回作のアメリ――」
西住
「おい!!」
ジャック
「痛い痛い!
関節技を決めないで!!」
ジャックは涙ながらに懇願していた
西住
「ネタバレするな!」
ジャック
「図星ですね」
西住
「違うわ……
いや違わないかもしれない」
ジャック
「皆さん聞きました?
違わないそうですよ?
つまり次回作はアメリカが舞台ですよ!!」
西住
「でもみんなが考えている
アメリカの話じゃないけどな」
西住は腕を組んでそう答えた
ジャック
「え~~。そうなんですか?
皆さん!この小説は次回作とは関係ないんですって!
それじゃあ一体何が関係するのか?
出来れば今から考えるといいかもしれませんね?」
ジャック
「さてそれでは改めて作品紹介です」
西住
「主人公は世界史が苦手な普通の学生。
と言うかこれに関しては俺が主人公だ!」
西住はマイクに向かってしゃべった
ジャック
「え?この主人公のモデルって
作者自身だったんですか?」
ジャックは驚愕を声をあげる
西住
「社会は日本史だったんだよ。
実は世界史ってさイメージがわかないんだよね」
西住は空へ顔を向けた
ジャック
「イメージがわかない?」
西住
「自分のいる世界じゃなくて、
遠くの話って感じ……
それこそ異世界のイメージなんだよ」
西住は腕を組みなおす
ジャック
「なるほど、だから『異世界転生』だと?」
西住
「まあ世界史好きな人には悪いんだけど、
世界史って作り物感がどうしてもぬぐい切れなくてね。
『ナーローッパ』って言葉もあるだろう?」
ジャック
「異世界の『なろう』系と
ヨーロッパを合体させた言葉ですよね」
西住
「まあその辺もあってね。
結果そうなったわけさね。」
ジャック
「なるほど……
それじゃあCMの後から
一部の名場面集行ってみよう!!
チャンネルは変えるなよ!!!」
そういうとラジオからは
愉快な音楽が流れていた
――――――――――
ジャック
「では一部の名場面集の紹介コーナーです」
ジャックは高らかに宣言した
西住
「で、どこから始めるんだ?」
ジャック
「う~~ん。そうですね。
それじゃあ私と主人公の出会いらへん行きましょう」
そういうと当時の資料をスタッフが持ってきた
西住
「へえ~~。よくこんなに資料集められたな」
西住は感心する
ジャック
「まあこのご時世なんでもPCに保存できますし(笑)」
西住
「まあ、否定はしないな。
それでこの話だけど何をするんだ?」
ジャックが資料をめくると
あるシーンが目に入った
ジャック
「これで行きましょう」
指さした内容はこう書かれていた
『友人ひどくない!?』と
西住
「……これ何?」
ジャック
「いや。何?じゃなくて
テーマですよ」
ジャックは西住に意見を求める
ジャック
「今まで西住さんの会話を聞きましたけど…
世界史ってイメージがわかないから、
苦手だったんですよね?」
西住
「ああそうだが?」
ジャック
「友人がそれで『イメージが出来ないなら見れくればいい。』
そんな理由で南北戦争時代のアメリカへ飛ばした……」
ジャックが資料を読み上げる
ジャック
「もっといい方法あったと思うんですけど…」
そういうと西住が立ち上がった
西住
「いや!これ以外の方法はありえない!
だって自分で体験できるんだぞ!?
それ以上にいい方法なんてないはずだ!」
西住は高らかに声を上げたが
ジャック
「でも、その結果が、
異世界で戦死したら本当の世界でも戦死。
つまり完全なリアル転生なんですよね?」
ジャックが西住をジト目で見る
西住
「まあ、そうだけどさ。
でも最高のリアルってことで良くない?
だってリアルに目で見れて肌で感じれるんだぜ!
歴史好きとしてこんな嬉しいことはないだろう?」
そういうと西住は急に饒舌になって
戦国時代の事をしゃべり始めた
西住
「いいか厳島の戦いだけどな。
俺の地元からしたら毛利は敵で……」
あまりにもしゃべり過ぎたので、
その後スタッフが急遽CMを入れて、
気が付いたら無理矢理終わっていた
――――――――――
ジャック
「じゃあ次ですけど…」
そういうとジャックは資料を手に取る
ジャック
「ああサイン・コカイン・サンシャインですね。
これいつ思いついたんです?」
西住
「ああこれか……」
そういうと西住は遠くを見た
西住
「これは俺が高校の時の友人が言ってたんだ
ジャック
「サイン・コカイン・サンシャイン……と?」
西住
「ああそうさ。俺は数学と歴史が得意。
その友人は英語と国語が得意だったんだ」
ジャック
「ふむふむ」
西住
「でな。その友人が俺をからかってきたんだよ。
『サイン・コカイン・サンシャインって知ってるか?』ってな」
ジャック
「なるほど」
西住
「流石に俺もそこまで知らない訳じゃない
だから『サイン・コサイン・タンジェントだろ!?』
って言い返したわけさ」
ジャック
「つまりその会話がそのまま
この小説には含まれていると…
そう言うことですか?」
西住
「まあ否定はしないな……
ただあえて友人の名誉のために
言わせてもらうが」
西住は声高に叫んだ
西住
「友人が歴史が苦手だったんだけど
そいつにこれを渡したんだよ」
そういうと分厚い辞書のような
物をジャックへ渡した
ジャック
「これ…随分分厚いですけど
何ですか?」
西住
「これは美少女PCゲームとだけ言っておこう!!
良い子は詳しく調べたらだめだぞ!!」
ジャック
「その時点で大体察しました
それでその後どうなりました?」
ジャックは恐る恐る聞いた
西住
「翌日凄い形相で送り返されたよ
『てめぇ!!ディスク叩き割ったろうか!』って
無茶苦茶怒ってた
ジャック
「…でしょうね」
西住
「ただその後のテストでは赤点を回避してな。
それで助かったって言ってたな」
西住はしてやったりの顔をしていた
西住
「それで気付いたんだよ!
歴史が苦手な奴なんていない。
ただ勉強の仕方が違っただけだったんだってな」
ジャックが頷いた
ジャック
「確かに今の話を聞く限りだと
友人はそのゲームをして
歴史の流れがわかった……
そう言うことですか?」
西住は手を叩く
西住
「ビンゴ!!
だから繰り返しになるけど
俺の友人への行動は間違ってなかったんだよ」
西住の目はキラキラと輝いていた
ジャック
「そう言うことにしておきましょう」
ジャックは半ばあきらめながら呟いた
――――――――――
ジャック
「それじゃあ次行きましょう
次はこれですね」
ジャックは資料を見て
ある場所に手を置いた
西住
「これは主人公の初陣の話だな」
ジャック
「ですね」
ジャックは続ける
ジャック
「ここですけど……」
ジャックが西住に目を向ける
西住
「まあこの辺りから
ここから戦争の空気が変わる」
ジャック
「勝てば終わりじゃない」
西住
「誰かが死ぬ」
ジャック
「誰かが泣く」
西住
「そういう現実が見え始めた頃だな」
――――――――――
ジャック
「そして次は第一次ブルランの戦い」
西住
「この辺りから主人公が将軍格が
出てくる感じだよな」
ジャック
「将軍格って何です?」
ジャックが聞きなおす
西住
「まあ…カリスマ的な?」
西住はなんとも言えない答えを返した
ジャック
「まあ確かにそのカリスマがあったからこそ
あの無茶苦茶な『中国大返し』が出来たわけですよね?」
ジャックは西住に聞いた
西住
「普通勝ってるのに一気に撤退
しかも強行軍だからな……
普通なら文句の一つも出そうだ」
ジャック
「しかし主人公は今までの勲功がありますからね
その勲功でみんなを引っ張っていったと……」
西住
「しかもその強行軍が
巡り巡ってリンカーン大統領に
直接謁見出来るだけの実績。
それになったんだからな」
ジャック
「そう考えると、
第一次ブルランの戦いって
ある意味ターニングポイントだったんですね」
西住
「もうかつての学生じゃない。
将軍としての覚悟
それが芽生え始めていたのかもしれないな」
――――――――――
ジャック
「じゃあ次行きましょう」
ジャックは資料をめくった
ジャック
「次はこれですね」
資料にはシャイローとだけ書かれていた
西住
「シャイローか……」
西住は怪訝な表情を見せる
ジャック
「アレ?何か問題でも?」
西住
「いや、問題じゃないんだけど
この辺からジャンルを変えようって
思ってたんだよね」
西住はジャックの目を見て言った
ジャック
「ジャンルを変える?」
西住
「もともとはよくある異世界転生の
俺TUEEEE系で考えていたんだよ」
西住は目をつぶって答えた
ジャック
「ありきたりな感じだったんですね」
西住
「けどな……。
そうなると他の作品と同じだから埋もれてしまう。
そんな危険を感じてな……」
ジャック
「確かに、最近の作品って
そのほとんどが異世界転生の
無双チート・俺TUEEE系ですよね」
ジャックは頷きながら答えた
西住
「だから一石を投じるみたいな?
そんな感じが欲しかったんだよね」
ジャック
「その結果が『人間大砲』ですか!?
ジャックは西住を問い詰めた
西住
「あれ!最高だったろ!!」
ジャック
「西住さん。すいませんけどね。
流石にあそこまで私はアホォじゃありませんよ」
西住
「でも面白くなかったか?」
そういうと西住は笑顔でジャックを見てきた
ジャック
「ハイハイ…わかりましたよ
でもシャイローでの戦いに関して
もう一つ質問がありましてね」
ジャックはそういうと
戦闘シーンの資料を指さした
ジャック
「これ!ここの『桶狭間の戦い』
あれどうやって思いついたんです?」
西住
「それは別に考えなんてないよ」
ジャック
「え?」
西住
「この作品を作るにあたって
南北戦争を調べたんだ。
さっきも言ったけどこの小説を作る前までは
南北戦争の『な』ぐらいしか知らなかったからな」
そういうと西住は目を細めた
ジャック
「ちょっと待ってくださいよ!
全然知らなかったんですか?」
ジャックは西住を問い詰める
西住
「ああ全然知らなかったな
『リー?・ジャクソン?』
初めまして状態だったよ」
ジャック
「それでよく作品作ろうと思いましたね……」
ジャックはあきれていた
西住
「まあ、だからこそありきたりな南北戦争じゃなくて
唯一無二の南北戦争が出来たと思ってる」
そんな会話をしていたら西住が
ふとあることを思い出した
西住
「あ!そうだ!リーは別の事で知ったよ」
ジャック
「そうですよね!そうじゃないと
南北戦争を題材に作品なんて
作ろうとしないですよね」
西住
「現実のアメリカでトランプ大統領と
反体制派が……」
すべてを言い切る前に
スタッフからNGが出た
ジャック
「はい!終了!!
あまりにもセンセーショナルな話題はNGです」
そういうとこの話題は
強制終了した
――――――――――
ジャック
「そして最後。
第一部最終決戦」
西住
「ゲインズミルだな」
ジャック
「いやぁ大変でしたね」
西住
「そうだな」
ジャック
「俺が死んだし」
西住
「そうだな」
ジャック
「もっと何かないんですか?
お気に入りのキャラクターなんですよね?」
ジャックは西住に食って掛かった
西住
「そうは言うけどな!!
死んでしまった以上
どう話を膨らませろと?」
西住はジャックに問いかけた
ジャック
「……確かにそれは無理かも」
西住
「だろ?」
西住はジャックへ顔を向けた
西住
「でもお前を生かしたままだと」
ジャック
「ままだと?」
西住
「戦争にならない」
ジャック
「……」
ジャックは黙り込んだ
西住
「誰も死なない戦争は描けない」
ジャック
「なるほど」
西住
「だからお前には退場してもらった」
暫くの沈黙の後
ジャックが声を上げた
ジャック
「読者の皆さん」
西住
「何だ?」
ジャック
「この人が
犯人です!」
西住
「語弊がある!!!」
――――――――――
ジャック
「さて、そろそろお時間です」
西住
「第一部はここで終了だな」
ジャック
「主人公はまだ何も知らない」
西住
「ゴップのことも」
ジャック
「ジャクソンのことも」
西住
「戦争の本当の姿もな」
ジャック
「第二部ではさらに物語が大きく動きます」
西住
「新しい出会いもある」
ジャック
「別れもある」
西住
「むしろそっちの方が多いかもしれん」
ジャック
「ちょ!それ言っちゃダメですよ!?
ネタバレになるじゃないですか?」
西住
「そうだった」
西住は高らかに笑った
西住
「それと第二部はかなりジャンルの
方向を変えた」
西住は真面目な顔をして
ジャックに言った
ジャック
「……そうでしたね。
最後の一言。
『これは本当の戦争だ』
あの一言で一気に真面目路線に
変わりましたよね
ジャックも真面目な顔になった
西住
「2部にしたのは今までの路線から
180度変わってしまったというのが理由にある」
西住は続ける
西住
「そして2部はそう言った真面目な話。
人はなぜ争うのか?なぜ戦争をするのか?
その辺がテーマになってるな」
ジャック
「ええ、そうですよね。
実際かなりのチャレンジだって
西住さん言ってましたよね」
西住
「一気に変わるからな。
もしかしたらPVが一気に下がるかもしれない
そんな恐怖を覚えて書いていたからな」
ジャック
「しかし、実際公開してみたら
そこまでの減少幅じゃなかったですよね」
ジャックは笑う
西住
「ホッとしてるよ」
そういうと西住は
一人机に突っ伏した
――――――――――
ジャック
「さて皆さん。
名残惜しいですが
そろそろお時間のようです」
西住
「お!もうそんな時間か?」
西住が時計を見ると
収録時間は2時間を超えていた
ジャック
「それでは皆さん」
西住
「第二部でお会いしましょう」
ジャック
「また次回!」
西住
「お疲れ様でした」
ジャック
「……あれ?」
西住
「どうした?」
ジャック
「俺、第二部には出られないんじゃ?」
西住
「気付くの遅いな」
ジャック
「おい」
西住
「だがなジャック
安心しろ」
西住は不敵にほほ笑む
西住
「ここでは退場だけど
ある世界線では……」
ジャック
「わぁぁぁ~~、ストップ
西住さん。ネタバレ厳禁ですよ」
西住
「ハハハ、そうだったな
それじゃあ次回はどんなゲストが来るのか
想像して待っててくれよな」
ジャック
「ちょっと!それ
俺のセリフですよ」
(第一部総集編 完)




