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BLOOD BONE  作者: ハニカムハムスター


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1

姉が死んだ。

俺、セトスの姉セレナは、まさに聖人という言葉が似合う人だった。

分け隔てなく、誰にも愛を持って接し。

間違った事、悪を許さないようなそんな人。

村の皆も姉を尊敬し愛していた、だが

その姉が、不治の病で死んだのだ。

「……姉さん…」

生まれて初めて人が死ぬ所を見た。

昨日までは元気だったのに、今日目が覚めたら身体は冷たくなっていて、名前を呼んでも

目を覚ます素振りすらなくて。

頭が回らなくて、呼吸の仕方も忘れてただ姉さんの名前をずっと叫んでいた。

往診の医者が来た時俺は気絶してたらしい。

そして、姉が死んだという情報は一瞬で

村に広まっていった。

村の皆泣いていた、あんなに良い子がなぜ死ななければならない。

神は無慈悲だ、世界は不平等だと。

皆が口をついて恨み嫉みを吐いていた。

そして今日は姉さんの死体を火葬する日。

棺の中の姉さんは生きてる時と同じくらい

綺麗になっていて。

「姉さん……。」

いつもみたいに呼び掛けても、姉さんの

あの声は聞こえてこない。

姉さん……姉さん。

まだこの人が死んでしまったんだと、どうしても頭ではわかっていても、心がそれを受け付けようとしない。

「姉…さん」

握ってるはずの拳に力が入らない、泣かないと決めてたのに、勝手に涙が出てくる。

「姉さん、さ…俺がまだガキの頃に父さんと母さんが事故が死んでさ……ツラいのは俺だけじゃないはずなのに…一人で俺をここまで育ててくれて……」

「覚えてる?俺が姉さんの好きなリンゴを木から取ろうとして木から落ちた時、凄い心配してくれてたよな……。」

「俺、寝たら起きれなくてさ、毎回姉さんに起こしてもらって、迷惑ばっか掛けてたよな。」

「セトス……」

「俺……ちゃんと今笑えてるかな……?姉さん……何とか言ってくれよ……。」

「姉……さ…ん」

「う゛……ぅ゛あ゛……」

涙が溢れて止まらない、くそ、止まれよ……

「セトス。」

「村長……」

「俺、泣かないって決めてたのに。最後くらい、笑って…見届けようって……なのに俺……弱いな……」

「セトス、泣くから弱いんじゃないぞ。」

「え……」

「村長、それってどういう……」

「それはお前がもっと大人になって、強くなったらわかる事だ。」

「ただ、今は思い切り泣けばいい、お前はまだ子供なのだから。」

村長のその言葉が今の俺には救いだった。

「もうよいのか?」

「うん、ありがとう、村長。」

「焼かれたら、二度とセレナの顔が見れなくなるんだぞ、後少し見てたって、バチは当たらんし、皆怒りゃせん。」

「大丈夫だよ、村長。」

姉さんを見たら、また泣いてしまうかもしれないから、最後は、笑顔で見届けたいから。

「これから何年、何十年の時が経って皆が姉さんを忘れても、俺だけは姉さんを覚えてるから。」

「ほっほ……そうか……それは頼もしいな。」

「だからもう大丈夫だよ、ありがとう皆。」

そして姉さんは焼かれた。

焼かれている時間、炉から聞こえる肉の焼ける音が、耳から離れなかった。

「これが……姉さんか……。」

俺は初めて人の骨を見た。

人の骨の形ってこんなだったんだと。

そして、俺は姉さんを壺の中に詰めた。

「暖かいな……」

壺は、焼いたばかりの骨のせいか少し熱を帯びていた、まるで、まだそこに姉がいるかのように。

「姉さん……。」

「セトス、寂しくなったらウチに来なさい、また一緒にご飯を食べよう。」

「ありがとう村長、今度お邪魔するよ。」

「それじゃまた、おばさんも、今度ご飯食べに行くね。」

そうして俺は家へと足を向けた。


「壺……冷たくなってる。」

さっきまで暖かくて、まるでまだそこに姉さんがいるようだったのに、今はそれが希薄に感じる。

「まだ……側にいてよ、姉さん。」

俺は壺を机の上に置いてそのまま就寝した。

ご飯は……食べる気にはなれなかった。

「……トス!おい!セトス!起きろ!」

…なんだ……外が騒々しい。

「……は?なんで……」

なんで村が燃えてる?

どうして?

「いいから!セトス!逃げるぞ!」

「待ってくれ!姉さんを!」

姉さんを……。

姉…さん……を。

姉……さ…ん

「無い。」

壺が、姉さんが、無い。

「何で……俺はちゃんと置いて……」

「セトス!行くぞ!」

「っ!」

「おいセトス!どこへ行く!」

何で、なんでなんでなんで。

どこに?誰が?いつ?どうやって?。

誰だ、俺から姉さんを奪ったのは。

許せない、絶対に後悔させてやる。

泣いて謝っても、頭を地面に擦りつけようとも、絶対に許さない。

「はぁ……はぁ……はっ……はぁ……」

走り回って感じた、異質な空気。

「姉さん……?」

「…………」

だがそこにいたのは、黒い外套を身にまとった男だった、顔は暗くてよく見えない。

「姉さん!!」

「お前!!!!!!良くも俺から姉さんを奪ったな!!!!村も!お前の仕業か!」

生まれて初めてこんなに大きな声を出した。

そして男が、小さく口を開いた。

「�����」

聞いた事のない言語、こいつは一体何者なんだ?しかしそれよりも---。

「なんっ……!」

「体が……動かない……」

腸が煮えくり返りそうな激情が、すべて嘘のように力が入らない。

「すまない、これは俺が貰っていく。」

「ふざけるな!!!!俺から家族も!帰る場所すらも奪うのか!」

「これは福音だ、���が蘇る為の。」

「お前の事情なんて聞いてねぇんだよ!!姉さんを返せ!!!」

「……これ以上何も言うことはない。」

「�����」

視界が揺れる、ダメだ、行かないでくれ。

俺を1人にしないでくれ。

「姉さん!姉さん……!姉さ、ん……」


…………

……

「…………」

俺は、姉さんはどうなったんだ。

体が思うように動かない。

ただ湖が、空に1つ悲しげに輝く月を反射している。

「ーーー!ー!」

村長の声が聞こえる。

俺の事探し回ってくれてたんだ。

急にどっか行ってごめん。

「セトス!大丈夫か!」

「そん……ちょ……う」

「ゆっくりでいい!何があった!」

「姉さんが……持っていかれた……!」

「俺……何も出来なかった……!」

「俺……俺……!」

「……分かった、セトス、今はゆっくり休め。」

そうして俺は意識を手放した。


…………

……

「……」

「……?」

身体中が痛い……ここは……どこだ?

「お!セトス、起きたのか!」

「ここは近くのバザールの休憩所だ、事情を説明したら受け入れて貰えた、まぁ、皆各々ここで働く事にはなったがな。」

「そうか、皆無事なのか……良かった……」

「っそういえば!姉さんが!」

俺はそれから村長に話した。

昨日の夜にあった出来事、姉さんが奪われた事

男が聞いた事のない言語を使っていた事。

俺の感情が入り交じったぐちゃぐちゃな言葉でも村長はゆっくりと頷きながら聞いてくれた。

「そうか…そんなことが……」

村長はゆっくりと考えながら俺の方を向いた。

それは、いつもの村長の優しい顔とは違った。

「セトス、お前はどうしたい?」

「どうって……!そんなの決まってる!」

「俺は姉さんを取り戻す!」

俺の言葉を聞いた村長は何かを決心したように

俺の方を向いた。

「そうか……セトス、なら冒険者になれ。」

冒険者、それはこの世に存在する職業の1つ。

それは文字通り、世界各国を巡り様々なモンスターを討伐したり未開のダンジョンを踏破する者。

「でも……冒険者って…」

俺の村は田舎だから冒険者についてよく知らない、どうやったらなるのか、なる為には何が必要なのか。昔うちの村から飛び出して冒険者になった人がいたらしいけど……

「セトス、今のお前は弱い。」

弱い…か、確かにそうだ、姉さんが奪われた時も、俺は何一つ出来なかった、思い返すだけで、自分に苛立ちを覚える。

「だから冒険者になって強くなれ。」

「強くなって、世界中を巡れ。そうすれば、セレナの情報も、奪った奴らの情報もいずれ掴めるだろう。」

「でも、どうやって冒険者になれば……」

「そうか、では今度少し離れたところにあるエアリス王国に行くぞ。」

「エアリス王国って……」

「セトス、まず冒険者になるには、ギルドに行かんといけん、そしてそこで適性があるかの検査を受けて、初めて冒険者になれる。」

そうか…冒険者になれば……姉さんの手がかりを掴めるかもしれない。

「分かった……俺、冒険者になる…!」

「ならば、明日早速行くぞ。」

「分かった!」

その日は、ソワソワして眠れなかった。


…………

……

「ここが……エアリス王国…」

最初門番の人達に止められた時はどうしようかと思ったが、村長が話すとすんなり通して貰えた。

そして俺が田舎の村から初めて出て最初に思った事は、゛デカい゛だった。

辺り1面を見渡してもウチの村の建物よりも

圧倒的にでかい建物たち。

「ただ大きい建物」なのにワクワクが止まらなかった。

「ここだ。」

そうこうしてるウチに、気付けば冒険者ギルドまで着いていたらしい。

もっと見たかったな。

中に入ると、いかにも強そうな人達が沢山いた。

筋骨隆々なマッチョマン達、見れば俺より年下そうに見える女の子。

「(女の子も冒険者になれるんだな……。)」

「いらっしゃいませ!本日はどのようなご要件でしょうか!」

カウンターのお姉さんと目が合う。

村でも見た事がないような綺麗な人だった。

「あぁ、コイツが冒険者になりたいらしくてな、適性検査を受けに来た。」

「なるほど!では演習場へとご案内いたします!」

そうしてお姉さんに連れられて、少し歩いた所にある演習場まで案内された。

演習場には、人型の人形と少し離れた所に丸い的があった。

「それでは、まず魔法と剣、どちらの適性から調べられますか?」

「魔法は……よく分からないので、まずは剣から」

「かしこまりました!それでは指南役の方を読んでくるので、少しお待ち下さい!」

そうして少し待っていると、金髪の大柄の男と、白髪の小柄の女の子が歩いてきた。

「こちらの大きい方から。」

「この方は、【剣士】を職業とされる、Bランク冒険者のガレット・バーチェアさんです。」

でかい…と思いながら見てると、こっちにずんずんと寄ってきた、怖い。

「君!剣と魔法で剣を先に選ぶとは!見る目があるなぁ!!」

はははと笑いながら肩をがっしりと掴まれた、痛い。

「えーと、魔法はよく分からなくて……」

俺のそんな言葉を聞いた瞬間、小柄な女の子が

飛び出してきた。

「そんなこと、ない。」

「魔法はすごい。」

すごい剣幕で詰めてきた女の子に俺は少し

気圧されてしまった。

「えー……と…?」

「こちらの方「私は【魔法使い】のモス、モス・レイラン、よろしくね」

「君、゛剣なんか゛よりも、魔法の方がいいよ」

「モス君!その言葉聞き捨てならないね、この際ハッキリと言わせてもらおう!魔法よりも、圧倒的に剣の方が優れている!」

「魔法の方が出来る範囲が広い。剣士はただ剣を振ってるだけ、野蛮。」

「何!剣を振るう動作一つ一つに、技術が必要とされるんだ!それをわかっていないとは!」

「君!」「君!」

「君はどっちがいいと思う!?」

怖い、両方目がキマってる。

「えと、正直、どちらも分からないので、今回適性検査を受けてから考えようかな……と。」

「うん、それはそうだね、でも、どっちが良いか何て答えは決まってるようなもの。」

「そうだな!剣の方が良いに決まってる!」

また喧嘩し始めた……

「それでは先に剣の方から始めましょうか。」

ありがとう、お姉さん。


…………

……

「まずは自分の思うように剣を構えて見てくれ!」

「構えるったって……」

剣士と言えば、どっしりと構えて、先頭に立って、みんなの道を切り開く為の剣。

「こう……かな。」

腰を落として剣を正面に構える。

正直、これだけで腕がプルプルする。

「うん、悪くないね!でも、少し力み過ぎかな!」

そこから少し構え方を修正してもらった。

それのお陰か、さっきよりも剣を持つのが楽になった気がする。

「それじゃ、次はあの的を切って見ようか!」

指さされた先にあったのは俺と同じくらいの大きさの人型の人形。

「好きなようにやってみて!」

「分かりました……」

確かこう…切る時は力を抜いて、しっかりと……振り抜く!

「っふん!」

自分的には一刀両断したつもりだったのに、

半分の所で止まってしまった。

「最初にしては上出来!」

ガレットさんはそう言って髪をわしゃわしゃと撫でてくれた、少しこそばゆい。

「力を抜く意識はしっかりと出来てるね!でも、もう少し早く振り抜いた方がいいのと、剣の軌道が少しぶれて止まってしまったね!でも、最初でこれなら十分いい方だよ!」

「やっぱり君は!魔法より剣の方がいい!」

そう言ってモスさんの方を見るガレットさん、モスさん、絶対不機嫌になってる。

「よし!君は剣士になった方がいい!君ならいい剣士に「それじゃ、次は魔法の適性検査、だよ。」

モスさんが割り込んでグイグイと腕を引っ張ってくる。


…………

……


「まずは、魔法について、だね。」

「君、魔法は何かわかる?」

「えと、魔法とは、各自が保有する魔力を消費し、精霊から力を借りて、火を起こしたり水を出したりする物の事……ですか?」

「うん、大体はあってる。」

「この世には、ふたつのタイプの魔法使いがいる。」

「1つ目は、精霊と契約して魔法を使う魔法使い、さっき君が言ったやつ。もう1つは、生まれながら自分の体に刻まれた魔法を使う魔法使い。」

「それは、どう違うんですか?」

「簡単に言うと精霊と契約する魔法使いは、効果は確かだけど燃費が悪くて、刻まれた魔法を使う魔法使いは、威力は自分の成長しだいで、燃費が良いって感じ。」

なるほど、そんな違いがあるのか。

「でも、体に魔法が刻まれている魔法使いは滅多に見ない、レア。」

そういうとモスさんは杖を構え始めた。

「私は後者の魔法使い、そして、私の持つ魔法は【看破】」

「今から君に素質があるかどうか、私が見てあげる。」

「お手柔らかにお願いします……」

「…………」

「ん、分かった。」

早いな、本当に今のでわかったのか?

「端的に言うと君に魔法の才能はある。」

「本当ですか?」

「うん…君、レアだよ。」

レアってことは……俺にも刻まれてる魔法が

あるって事か……?

「俺にはどういう魔法が……?」

「君に刻まれてる魔法は【成長】だよ。」

成長……?それって……どういう魔法だ…?

「まぁ、使って見ないと分からないか。」

「君、魔法の使い方はわかる?」

「あの……分かんないです。」

「そこからか。」

何か少し残念そうな顔をしている、やめてくれ、傷つく。

「魔法を使えるようには条件がある。」

「ひとつは、魔力が存在している場所で生活して、自然と魔力を感知すること。」

「そしてもうひとつが……」

モスさんが俺の体に手を当てた、その瞬間。

「がっ……!?」

身体中が燃えるように熱い、なんだこれなんだこれ。

「後もうひとつが、無理やり魔力を注入すること、でも、それには痛みが伴うから、おすすめは出来ない。」

「強くなりたいなら耐えて。」

そうだ、俺は姉さんを取り戻す為にここに来たんだ……こんな痛み…!

「ぐっ…ぅ゛う゛う゛……!!!」

「さすが、男の子だね。」

「どう?今は世界がどう見える?」

「なんか、人とか物とか……膜?に覆われてます。」

「そう、今は全身に魔力が巡ってるからそう見えてるけど、落ち着いたら元の見え方に戻るよ。」

「何で…今だけ見え方が違うんですか。」

「全身に魔力が巡っているから、特に、目に魔力を巡らせると普段は見えない物まで見えるようになる。今は、全身に魔力が行き渡っているから自動で目もその見え方になってる、納得?」

「はい……。」

なんだ、この今まで味わったことの無い高揚感は、今はなんでもできそうな、そんな気がする。

「それじゃ、この杖持って。」

「え、はい。」

「それじゃ、最初のレクチャーね、本当は精霊と契約する所から始めようかと思ったけど、もう日も遅いし、私が媒介になって私の契約している精霊の力を貸してあげる。」

それじゃ、契約せずとも他の契約してる人を

媒介にすればいいんじゃないか?

「ちなみに、これは媒介となる人の魔力を沢山食うからオススメできない、それに私の刻まれている魔法は攻撃用じゃないから、精霊とも契約している、ちなみに水の精霊ね。」

「はい、それじゃ、目を閉じて。」

「イメージして、魔法はイメージが無いと始まらない。」

「それじゃ今回は水の玉をイメージしてみて。」

水の玉……水の玉。

空間に水の塊が浮いてるって事か?

大きさはどのくらいだ?

拳よりも少し大きいくらいだろうか。

水……だから冷たいよな。

「イメージできた?」

「はい…なんとなく。」

「それじゃ次、今の君は、お風呂のお湯に使ってるような感覚だと思う、それを、手先にだけ集中させて。」

指先に集中させる……指先に……

「うん……いい感じ。」

「ほら、目開けて。」

「目を開けるって、うわ……!」

「これが下級魔法゛ウォーターボール゛」

俺、魔法を使ったんだ。

そう考えると、少し感慨深いな。

「はい、それじゃこれをあの的に向かって投げて。」

「投げるって、どうすればいいんですか?」

「普通に、ボールを投げるみたいな感覚で杖を振って、後できるか分からないけど、魔力で発射させる事もできる。」

魔力で魔法を飛ばす……

「っよ!」

「杖を降らずに飛ばした……!」

ヘロヘロ……ぺシャッ

「まぁ、最初はこうなる、よね。」

「でも最初で杖を振らずに飛ばせたのは凄い、君才能あるよ。」

「剣よりも魔法を覚えるべき。」

そういうとガレットさんが近付いてきた。

「君!適性検査が終わったが、どっちを選ぶんだい!」

「当然、魔法に決まってる。」

「いや!剣だね!」

「魔法!」

「剣!」

どうしよう、どう収集をつければ……

「あの、どちらも適性があるのなら、どちらも学べば良いのじゃないでしょうか?」

ありがとう、お姉さん。

「そうか……【魔剣士】……!」

「まぁそれなら、良い。」

「あの……魔剣士って…?」

「読んで字のごとく魔法を使う剣士だよ。」

「あぁ、だが魔法と剣両方の才能を持つ物は少なくてな。」

「うん、君は冒険者になる為に生まれてきたような人。」

凄い、世辞が、美辞麗句が凄い。

「それでは、セトスさんの職業は【魔剣士】でよろしいですか?」

「はい!」

「それでは、これから貴方には2つの選択肢が与えられます。」

「2つの選択肢……?」

「まずひとつは、1ヶ月訓練を受けて冒険者になるか。」

「もうひとつは、今すぐ冒険者になるか。」

そんなの、今すぐに決まってる。

「私のおすすめは断然訓練を受けて冒険者になる方ですね。」

「その心は……?」

「簡単に言うと、生存率が上がるからです。」

「まず最初に、皆初めはEランクです、ですが、どんなランクでも、1つ上、すなわち、EランクならDランク、DランクならCランクのクエストが受けられるということです。」

「Eランクの方々がDランククエストに挑んで死亡することはよくある事です。」

なるほど……だからお姉さんは訓練を受ける方をおすすめしてくれたのか。

「分かりました。」

俺は、強くならなくちゃいけない。

姉さんを取り戻すために。

「1ヶ月、よろしくお願いします!」

こうして、俺の冒険者になるための修行が始まった。


1話 完

ご覧頂きありがとうございます。

初めて小説を書いてみましたが、難しいですね。

先人の小説家の方達には頭があがりません。

自分の拙い、綺麗でも美しくもない文を見て少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

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