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第85話 コンニャクの花っぽいボスとの対峙

斑鳩イカルガは再び防火扉の奥に進んだ。

防火扉の外で魔物寄せを焚いてくれているおかげか、元々臭いのせいで減っていたモンスター達も更に減っている気がした。


道中、慣れない一輪車を押しながら

ワーカーというより、農家の人みたいな感じになっていた。

とてもこれから戦いにいく人には見えないが

斑鳩にしか倒せない敵にこれから立ち向かうことになる。


他の人達は、戦う以前に臭いのせいで近寄ることすら出来ない


向かっている最中に斑鳩はふと、危険な思考が頭を過ぎる。


(この奥地でもし、『嗅覚操作』のスキルを切るとどうなるんだろう?)


後で後悔する事になるのに、オフにしてみる。

すると、強烈な吐き気が襲ってくる。


「うぇっゲホゲホ」

体の中から空気を反射的に吐き出す。


次の瞬間、空気を大量に吸い込む

「うぇっゲホゲホゲホゲホ」

2度目の吐き気は1度目よりも吸い込みが深いので強烈だった。

遠のく意識の中、スキルで嗅覚無効をオンにする。


理屈は解らないが、臭いを感じなければムセない吐き気も起こらない

普通に呼吸もできる。


そういう現象だと思うしかなかった。


「アホな事したな…」

涙とヨダレを出し、鼻水まで少し出しながら

先に進んだ。


一輪車で進んでいるせいで、コンニャクの花みたいなボスモンスターは既にこちらを感知して警戒している気がする。


最奥の部屋から少し隠れた位置に荷物を置き

作戦を再度確認する。


1.アルコール系燃料を投げ入れ潰させる

2.使用期限が切れたイソプロピルアルコールをペットボトルに移し替えて投げ入れる

3.状況次第では、火を着ける。


ここで困った事が発覚、空のペットボトルは持たされていたので問題はない

勿論投げ入れるのも問題ない


火を付ける方法を深く考えていなかった……


「しまったな、火をどうやって着けるんだ

直接着けにいけば、下手したら火達磨どころか密室だから爆発に巻き込まれる」


……

………


「まあその時はその時だ後で考えよう」


先ずは、アルコール系燃料を容器のまま安全圏から投げ入れた。

前日と同じで、反応はするが跳ね返す事もなく地面に落ちた瞬間叩き潰された。


コンニャクの花の根元辺りがアルコールで濡れる。

取り敢えず何も考えずダンボールに入っていた燃料を無心で投げ入れ続けた。


それなりに離れてはいるが、アルコールの臭いが漂ってくる


若干液体が掛かった葉っぱ部分が白くなり始めている気がする。

やはりアルコール系燃料は効果があるみたいだった。


次は一斗缶に入ったイソプロピルアルコールを漏斗を使って移し替える。

500mlが10本程出来た段階で投げ入れる事にした。


1本目を投げ入れる。

打ち返される。

「うぉっ、危な〜」


葉っぱみたいな部位で、見事に投げ入れたペットボトルを打ち返してきた。

通路の壁にぶつかりながら飛んでくるので直撃は免れたが危うくアルコールまみれになる所だった。


「どうしよ…」


次は転がしながら投げ入れてみた。

一投目は狙い通り叩き潰してくれたが、

三投目からは、再び打ち返してきた。

本能的に危険だと感じているみたいだった。


「駄目だ、奴にアルコールをかける事が出来ない

下手に近づいたら又吹き飛ばされてしまう」


動けない相手で射程範囲外だから気にせず独り言を話してしまう。


途中から、これだけかけたら充分だろうと思ってみたがこのままではアルコールが揮発して作戦3の火を着けるが出来なくなる事に気が付く


「駄目だ時間がない先に進めなければ」


一輪車に残ったアルコールを乗せて数十メートル荷物を離す。


カバンから、伸縮式の携帯槍を取り出す。

各種武器を取り出す。

3の火を着けるが失敗した際に突撃する準備を行いはじめる。


今回は動かない植物型モンスター

瀧山講師に、来る前に言われていた。

マチェットや、ナタで根っこ部分から切り離す作戦を行う準備

売店のオバチャンには、ノコギリも実は借りて来ていた。

それらの装備を地面に並べる。


「無理そうなら帰るけどヤレルだけやる!」

自分に言い聞かせる。


途中で思いついた火を着ける方法を実践する

ボスから一直線上の場所で

おもむろに、タオルを団子結びにしてそこにイソプロピルアルコールをかけ火をつける。


体は万が一爆発した時用に通路から隠れた状態で先程組み立てた伸縮式槍の石突部分でゴルフの様に燃えているタオルを打ち出す。


すると密室空間で揮発が進んでいたアルコールに引火

「ボッ」

という凄まじい音が一瞬した。


1分後、取り出していたナタ、マチェット、をホルスターにさし、ノコギリを構えて恐る恐る中の様子を見る。


閉所空間での延焼なので酸欠が怖かったが、

先程の伸縮式槍の先端にタオルを燃やしながら前に構えて中に入り

火が変な感じになったら引き返そうと思いながら恐る恐る中に進む


入るとまだコンニャクの花モンスターは燃えていた。


酸欠の問題は大丈夫そうだった。


見た感じはモンスターは炭化している感じがした。

この時点で炭化している事に疑問を感じていたら良かったのだが………


「余裕だったな!」

と言いつつ、炭化している葉っぱみたいな部分をバシバシ叩いてしまう。


すると、死んでると思っていたモンスターが動き出し凄まじい力で吹き飛ばされる。


前日は運良く通路側に吹き飛ばされたので助かったが今回は部屋の壁に吹き飛ばされる。

2度目だったせいか、意識は飛ばなかった。


壁にぶつかり地面に落ちると、上から葉の部分で直ぐ近くを打ち付けられる。

そのまま転がりながら逃げる。


不幸中の幸いだったのが、表面で感じる音で敵の判別をしているモンスターの、表面が満遍なく炭化している御蔭で居場所が正確には解っていなかったようだった。


それでも危険な事には変わらなかった。


(くそっ油断した。今日は失敗ばかりだ。)


今自分がいる場所を音を出さないように確認すると、ボスモンスターの根元にいた。


動いてはいるが葉は炭化している。

茎の部分と比べると薄いから逃げ場がないこの状況一か八かで、マチェットを振り抜く


1振りで巨大な葉を半分程切ることが出来た。

反撃しようとモンスターは葉を動かすがそのまま葉が千切れる。


(よし!いける!)

斑鳩は心の中で声を上げる


そのまま、近くにある他の巨大な葉もマチェットで斬りつけると同じ様な感じで斬られた事に反応してそのまま自滅して葉が落ちる。

葉を全て切り落とすと真ん中の花部分だけになった。


すると本体から「プシュー」っという音と共にガスが噴き出してくる。

ヤバイと思い口を塞ぐ

だが特に何も身体には異変は起きていない。

恐らく臭いで撃退しようとしている。

臭いは感じないが、涙が出て来る。


そこからはマチェットからナタに持ち替え木を切るように何度も根元に刃を叩きつける。


暫くすると切り倒す事が出来た。


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