第82話 変なスキルを貰った
3人が防火扉を越えて中に入ろうとした時
扉に何かが書かれている事に気が付く。
ダンジョン内に置かれた物は時間と共に消えて行くが特殊な加工をすればその限りではない
どうやらこの扉もその1つだったようだ
辻本さんが、書かれている文字を読み上げる
「゛この扉を開けるな危険゛
どういう事?開けるな?」
「確かに危険だったわ
また走らされたわ」
瀧山講師がちょっとキレている。
「一度外に出て調べません?
゛ダンジョン協会゛とも書かれているし
何故開けたらダメか、この先に何があるか知ることができるかもしれないし」
「そうね、一旦戻りましょう。」
そういうと3人は、再び出口に向かった。
…
……
………
また時間が止まったような感じがした。
何度目になるか解らない白い空間にいた。
「えっ?また何か起こるんですか?」
『察しがいいな、ダンジョンの中とはいえ時間がないので手短に済ます。
゛嗅覚コントロール゛のスキルを与える
頑張ってくれ』
「ぇ゙?」
…
……
………
「意味が解らないんですが?」
いつの間にかダンジョンの中に戻っていた。
「こっちが意味が解らないんだが?
何かあったのか?」
「もしかして、また神っぽい存在と出会ったの?」
辻本さんは察してくれた。
「はい、何故か突然゛嗅覚コントロール゛ってスキルを貰いました。」
「聞いたことがないスキルだな、辻本さんは聞いたことがあるか?」
「私もちょっと聞いたことがない」
「それと、頑張ってくれと言われました。」
「まあいい、出口についたら取り敢えず電話で防火扉の事を聞いてみる。考えるのはその後だ、まだホーンラットが出て来るから噛まれないようにな」
最後の方、若干笑いながら瀧山講師が酒を飲みながら言ってきた。
その後3人は、外に出た瀧山講師が若干偉そうに電話するみたいに言ってたが
普段受付嬢もしている辻本さんがダンジョン協会に電話した。
「どうも開けちゃダメだったみたい」
「どういう事だ?」
「ここのダンジョンは、元々ホーンラビットだったんだけど、いつの間にかホーンラットの住処になってそれからは、あの扉の向こう側から異臭がしてくるようなのよ」
「確かに臭かった、何かこう嗅いだ事が無いような種類の匂いがしてたな」
「そう、そのせいであの扉より少し進むと臭いのせいでまともに呼吸が出来なくなるらしいのよ」
「でも臭いだけなら、防毒マスクとかしたらいいんじゃないですか?」
「それがそうもいかないみたいなのよ、マスクをしても意味を成さないみたいで
対処方法が全くないみたい」
「もしかして何ですが、『頑張れ』と言われたのと『嗅覚コントロール』って1人で探索しろって事ですかね?
イヤイヤまさかそんな訳が………」
「斑鳩!諦めろ、その神っぽい存在が『頑張れ』と言ってるんだろ?
じゃあ頑張るしかないな!」
ブラック企業時代の上司の様な言い方をしてくる。
「私達も出来るだけサポートするわ
あの扉の前で魔物を寄せ付ける煙を焚いて中のモンスター達を出来るだけ外に誘き出すわ」
「これって拒否権はないんですか?」
「ないな!
時間もないし、昼からになるが一度行ける所まで言って中を調べてきてくれ」
「はぁ、、、解りました。
ちょっとこのスキルの使い方が何となく解ったんですが、昼までにちょっと練習しときます。
どうも、嗅覚のonとoff が出来るみたいです。」
そういうと3人は少し早めの昼休憩をする事になった。
昼から斑鳩は、1人でダンジョン探索を行う事になる。




