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第81話 始めてのダンジョン2日目

3人は、再びダンジョンの中に入った。

瀧山講師が、3日後から教習所に復帰するので早く踏破しないといけなくなった。


辻本さんの『神託』があったので、なんとしても踏破しないといけない。


受付のオバチャンには、今回無理でも又今度来ると言ったが、次はない

次は、ダンジョンから溢れかえった状態になる。

なんとしてでも踏破は必須である。


「そういえば、聞いた事無かったが皆ってレベルは幾つ位だ?」

瀧山講師がふと疑問に思ったので聞いてくる。


「俺は、狼型ダンジョンに落ちてる途中でレベルは10とか言われた気がする。

でも、あれから色々あったから上がっているとは思います。」


「私も最近測ってないから解らないけど、100かもしれない」

辻本さんは100くらいらしい


「そういう瀧山講師は幾つなんですか?」


「ワタシ?ワタシも解らないな

多分だけど90-100くらいかな?

昔の斑鳩君に鍛えて貰ってた時に80台になってた筈だから、何とも言えないけど

おおよそだけど、斑鳩君は10台ではないと思うよ。あの動きに何と言っても大型の狼型を倒してるから20は超えててもいいんじゃないかな?」


「取り敢えず、私と瀧山さんは100

斑鳩君は20としときましょ

大体の目安だし

一般人よりは、倍以上の動きが出来るメンバーということね」


(倍以上か……恐ろしいなこの世界

元の自分はそんなレベルであっちの世界に行ったのか、脳筋らしいけど使い方さえ上手くやれば、なんでも出来るな)


「おっ、そろそろ1個目の罠だね。

引っ掛かってるかな〜」

瀧山講師は何か嬉しそうだ。

「おぉ〜半信半疑だったけど、いるね〜」


「ちょっとキモい状態ですね」

「確かに私もこれはちょっと……」


30cmの正方形に返しがついて、長さ1m程の罠の中には、ホーンラットがざっと見ただけでも20–30匹以上は入っていた。


「サクッと外から突いてトドメを指しましょうか」


「瀧山講師は、楽しそうですね。」

斑鳩がなんとなく聞いてみる


「そりゃ〜楽に倒せるに限るよ。幾ら弱いといっても、命がけで襲い掛かってくる相手なんて嫌だからね」


「確かに、どうやって倒します?」


「教習所から借りてきたワーカーセットに折り畳み槍があるはずだから、隙間から突いて倒そっか!」


相手がこっちに殺意を持って襲ってくるとはいえ、嬲り殺しみたいになっているのは流石に堪えた。

だからといって、昨日の数を見た後では正々堂々戦うとかはヤレルイメージが湧かない。


そうこうしている内に、最初の罠の中にいたホーンラットは全て処分できた。


獲物が小さかったせいか、魔石を抜くまでもなくホーンラットの身体が消滅してそこには魔石だけが残されている。


「結構ありますね」


「だね。受付の人が言ってた通り共食いでもしてたのかもしれないね

餌も途中から無かったはずなのに、騒いでる仲間を見て次々入ったのかな?」


「そうかもね。

モンスターも生き物だから一定以上の生息密度が上がると殺し合いが始まるというけど

この罠じゃ逃げ場がないからきっと修羅場だったのかもね」


「確か、教習所で習ってたハグレが出る原因って増えすぎたダンジョンで生存競争に負けた個体が外に逃げ出してくるとか言ってましたね」


「あぁあれね。一応そう教えてるけど、斑鳩君は知らないかもしれないけど

この世界では一般人常識だけどね」


「そうだったんですか!知らなかった……

この魔石貰って帰って良いですか?

きっと禁断症状出てるハムスターが喜ぶので」


「えっ?キャシーちゃん禁断症状でるの?ちょっと見たい!集めよ集めよ。

小さいしペットボトルにでも詰めておきましょ」


そう言うと斑鳩と辻本さんとで小さい魔石をペットボトルに詰め込み始めた。


「それにしても結構倒せたもんだね

他のモンスターもこんな感じで倒せたら楽なんだけどね。」


「確かに、こんな楽ならいいんですけどね〜」


そんな話をしつつ、2個目、3個目の罠も確認しつつ魔石を回収していった。


「ついに昨日大変な事になった防火扉ね」


「うむ、斑鳩君が開けたせいで酒を飲みながら走る羽目になった、扉だね」


「ちょっと待って下さい。

俺のせいじゃないです。ちょっと開けたら扉が閉まらなくなったんですよ」


そんな話をしながら3人は、前日ホーンラットが溢れ出てきた防火扉の奥に進む事になった。




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