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第78話 謎の防火扉

今手元にあるMAPの最深部まで3人は進んだ。


不人気で長年放置されていた割には、モンスターは特に多くなく普通だった。


暫くふるとMAP最深部に到着する。

そこにはダンジョンには似つかわしくない

防火扉が存在していた。


「この防火扉ってダンジョン内に普通にあるんですか?」

斑鳩イカルガは、2人に聞く


「う〜ん、防火扉なんて初めて見るかもしれんな。

他のダンジョンで扉とかある所はあったが、木の扉位しか見たことがない

こんな如何にも何かがある様な扉は……

辻本さんは何か解らないか?」

瀧山講師は初めて見たようだった。


「私も近代的な扉は初めてかもしれない

ただ、何かあるんでしょうね……

嫌な事が起きる気がする。」


「じゃあここは、感に任せてスルーしましょう」


すると、辻本さんに『神託』スキルが発動した。

辻本さんが内容を教えてくれた。


『防火扉をスルーする→ダンジョンから外に向けてモンスターが溢れかえる』


『防火扉を開ける→扉から大量のモンスターが出て来るが、ダンジョン内だけの問題』


「ぇ゙…どっちも最悪だ……

でも扉を開けないと、ダンジョン外にモンスターが出て来るのはちょっと不味いですね。」


「ワタシは、開けずに地元に帰るでもいいけどね〜」

瀧山講師は酒を飲みながら、講師とは思えない様な発言をする。


「はぁぁぁ、これは開けるしかないよね

外に溢れかえるのは流石に、周りに人家がないと言ってもそれなりにあるし

被害を、考えると……」


「俺が開けます。実は俺にはスキル『脚力アップ(小)』が有ります。

だから、2人は入り口に向かって先に行って下さい

特に瀧山講師は、お酒を飲んでるし又吐いたら大変だし」


「解ったわ

じゃあお願いしようかな」

「なかなか言うね。任せた!

飲んでる状態で全力疾走は、辛すぎるからね」


(ちょっとは、止めてくれると思っていたのにどうしよう……話が進んでいく)

斑鳩は、いつの間にか引くに引けない状況になっていた。


「あっ

ちょっと待って、私はロープを持ってるんだった。前回ダンジョンに降りる際に使ってたのと同じ位の長さがあるからそれを取っ手に括り付けて、離れた所から引っ張り開ければ多少は逃げる余裕が出来るかも?」

そう言うと、辻本さんがカバンからロープを取り出す。


「取り敢えず。扉が引っ張って開けるタイプか確認するので、ちょっとだけ引っ張ります。2人は離れてて下さい。

特に瀧山講師は、先に出口に向かっていて下さい」


「え〜なんかワタシに冷たくない?

でも、お言葉に甘えて先に戻り始める〜」

そう言うと瀧山講師は、先に戻り始めた。


辻本さんは、10m程離れた位置で様子を伺って貰うことにした。


斑鳩は、防火扉の取っ手に手をかけ少し引っ張る。

予想通り少し動いた。

この扉は少し引っ張ると動く感じのタイプだった。

すると、少し動かしたので戻そうとしても戻らなかった。それどころかジワジワと開いてくる。

さっきまでは聞こえてなかった。

数十匹とは思えない様な、ガサガサする音とホーンラットの鳴き声の様な声が聞こえ始めてくる。


斑鳩はヤバイと思い大声で

「逃げろ〜〜〜〜」

と叫んだ。


辻本さんは、一瞬出遅れたが斑鳩が必死の形相で走ってくるのを見て出口に向かって走りだした。


暫くすると、斑鳩は辻本さんに追いつく

すると辻本さんは

「どうして?何故扉開けたの?」


「違います。少し引っ張って扉を戻そうとしたけど、俺の力では戻せなくてそのままジワジワ扉が開いてきたんです。」


「あ〜そんなタイプの扉もあったわね」


「………」

(先に教えて欲しかった。)


2人は全力疾走で出口に向かう。

すると少し前に出口に向かい始めた瀧山講師がそこにはいた。

まだ距離があったので異変には気がついていずノンビリと歩いていた。


「走って〜」

辻本さんが大声で瀧山講師に言う。


「ぇ゙?

うわぁぁぁぁぁ

その数は無理ぃぃぃぃ」

瀧山講師が叫ぶ


そのまま3人は、ダンジョンの出口に到着する。

出口より100m辺りに差し掛かった頃にはホーンラットの大軍は追いかけて来ていなかったのが幸いだった。




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