第77話 初めてのダンジョン探索
3人は受付近くにあるダンジョン入り口に入った。
狼型の時は、探索というより落ちて入ったのでイレギュラーな探索で
斑鳩にとって、入り口からの普通の探索は今回が初めてだ。
前回は、道幅10m位あるトンネル内部みたいな感じだった。
階段まであった。
今回のダンジョン、ゴツゴツした岩が剥き出し
氷柱のような鍾乳石みたいなのがあちこちにある。
普通の鍾乳洞に比べると道幅が広い、前回と同じで10mぐらいある。
「前回と違い鍾乳洞っぽいですね」
斑鳩は見たままの洞窟内部のことを言う。
「そうね。ダンジョンは、元々あった周りの影響を受けやすいからね
この場所は、鍾乳洞が多い場所だからそれに影響されたんでしょうね。
瀧山さん、流石に今回のお酒は不味いんじゃないですか?床が滑りそうですよ」
辻本さんはそういうと、瀧山講師の方を見る。
「ぐびっ」
瀧山講師は既に飲み始めていた。
「大丈夫、大丈夫!
変なスキル貰ったし、何時ものペースなら全く酔わないわよ」
「そうですか、取り敢えず転倒した時の為にヘルメットだけは忘れないで下さいよ」
「解った解った。」
そんな下らないやりとりをしていると、突然敵はやってきた。
「っつ、痛っ!
何か刺さった。」
斑鳩の足に突然何かが刺さった感じがする。
足を見てみると、防具の上からホーンラットが噛み付いていた。
「うおっ、ホーンラット!」
斑鳩は、足に齧りついているホーンラットを手掴みで無理矢理引き剥がし、地面に投げつける. その後持っていたコン棒で叩き潰す。
サイズ的には拳サイズのホーンラットは叩き潰した際に魔石も潰したようでそのまま霧の様に消滅する。残ったのは、足に突き刺さったままの歯のみだった。
「ハハハ、大丈夫か?齧られるなんて美味しそうに見えたのかな?」
瀧山講師は、酔っ払っているので、余計な一言が多く少しイラッとする。
「大丈夫です。防具の上からなのでちょっと刺さった位です。」
「ホーンラットは、病気を持っているから気分が悪くなったりしたら早目に教えてね切り上げるから」
辻本さんは心配してくれている。やっぱり瀧山講師とは違う。
というか、これが普通なんだろう。
その後も何か恨みが有るかのように最初に襲われるのは斑鳩だった。
「いたっ、まただ」
憎しみを込めホーンラットを鷲掴みにして、地面に叩きつける。
もう何度目になるか解らない位齧られている。
「そんなに噛まれ続けてたら、もっと足が血まみれになってて歩けなくても不思議じゃないのに、丈夫よね〜」
と言いつつ、相変わらず酒を飲みながら歩いている瀧山講師がそこにはいた。
斑鳩には、強固(小)と自己治癒(中)があるので防具の上からホーンラットに噛まれた位だと直ぐに治る。
「そんな事はどうでもいいです。なんで俺だけ最初に噛まれるんですか?」
「そりゃまあ、ワタシは躱してるわよ。ワタシも襲われてるけど、噛まれるまで気が付かないとか、そんな間抜けじゃないわ」
瀧山講師は、避けていたらしい
「私も何回か噛まれそうにはなってるけど、躱して潰してるわよ」
辻本さんも一応襲われていたらしい
そんな姿一切気が付かなかった。
これが実力差なのか……
「まあ、実力の差かな?ホーンラットに噛まれるなんてそんな間抜けだったら講師なんてなれないわよ〜」
瀧山講師は、ダメ押しまでしてくれる。
「この鍾乳洞みたいな地形は厄介ね。今はまだ大丈夫だけど隠れる所が一杯あるから
いつの間にか大量にホーンラットがいるとかになったら逃げ場がないわ気をつけないとね」
そのまま3人は、取り敢えず探索済みの場所まではMAPがあるのでそこまで進む事にした。




