第75話 教習所で装備を借りる
今度こそ、2人と別れて帰ってきた斑鳩
キャシーに蚊帳の外状態で買い物をしてきた事を伝える。
『デートよかったね。それで、魔石は?我の魔石は?』
「………」
何故か疲れたので、斑鳩はそのまま無視して寝てしまう。
『ねえ魔石は?』
………
……
…
次の朝
「キャシーおはよう!」
『……、魔石は?』
「今日も無理かもしれないけど、ダンジョン攻略したら持って帰ってくるよ」
『本当に?ねえ、本当に?ねえ!』
「禁断症状か?」
『そうなの……我慢出来ないの……
あのツルンっと口中から身体に溶け込む感覚が忘れられないの…』
妙に色っぽくハムスターがモジモジしながら迫ってくる。
でも、ケージに入ったハムスターである。
「………
今日、帰りにハグレを、狩れたら持って帰ってくるよ。
大人しくしといてくれよ」
ちょっと可哀想な気持ちになってきて約束をしてしまう。
「じゃあ、朝ご飯食べたら教習所に行ってくるよ」
『待ってるからね〜』
(我の色気もいけるもんだな)
ハムスターは、可哀想と思われてるとは知らず喜んでいた。
それから、斑鳩は教習所の休憩室で辻本さんと瀧山講師を待っていた。
暫くすると瀧山講師がやってきた。
「おはよ〜」
「おはよう御座います。」
「それじゃあ貸出所に借りに行こうか」
「あれ?辻本さんは?」
「あ〜なんか来れないってさ、借りるだけだし良いだろう」
用事があって来ないらしい……
「そ、そうですか…」
「まあ……頑張れ
借りるのは前回借りたのと同じのを借りるから
携帯食はここの売店である程度買っていくぞ
一応、ダンジョン前でも売ってるが品揃えが悪いからな」
「解りました……」
その後瀧山講師と食器や水筒以外の装備を借り
携帯食を購入
ダンジョン内部で寝泊まりする可能性があったので野営セットを借り瀧山講師の車に積み込んだ。
途中、郷山講師に出会い何するんだ?と聞かれたので正直に
瀧山講師とワーカーの人とで、ダンジョン体験をする事を伝えた。
攻略目的だというのは黙って置いた。
郷山講師に頑張れよと言われ別れた。
「そういえば、瀧山講師
要らない魔石とか、持ってません?」
「ん?またあのハムスターにあげるのか?」
「そうなんですよ。毎日食べないと耐えられないとか言っていて、以前までいた自分が置いていた魔石を上げたんですがもう無くなってしまって、朝からオネダリが凄くて」
「は〜面倒臭いな、ちょっとまってろ
倉庫に小さいのだったら転がってたはずだからそれでも持って帰ってやれ」
「有難うございます。」
その後、瀧山講師が1cm未満の魔石を500mlのペットボトル1杯に入れて持ってきてくれた。
「え?こんなにも?大丈夫なんですか?」
「ああ問題ない、実習で倒してたハグレ達の魔石だ
まだまだあるし使うのは、武器防具製作講習時に使うくらいだから」
「武器防具に使う?」
「そうか知らなかったか、ワーカー装備には魔物の素材が使われているんだが、布や金属に魔石で練り込むみたいにしてるんだが、その時に魔石を使っている。
野営の時とかも、緊急用の簡易結界にも使ったりする時がある。
前回ダンジョン発生した時は、簡易結界がある倉庫が潰れてて使えなかったがな
ハハハ」
笑い事じゃない、気がするけど……
「取り敢えず有難う御座います。これで、ハムスターには当分黙らせる事が出来ると思います。」
「でわっ、又明日な駅で集合だ。」
「はい、わかりました。明日よろしくお願いします。」
その後、帰宅してからハムスターのキャシーに魔石をあげたら喜んでくれた。
魔石の気配を察知するようだから、下駄箱にあげる分以外は隠しておいた。




