第74話 やっぱり買い出しに
明日、装備品等を見に行く事になっていたが
瀧山講師が心変わりして、暫くしたらもどって来て今日装備品を買いに行く事になるのだが……
2人が帰った後
「キャシー!これはデートかもしれない!
定年まで生きてやり直しも2度目だけど、学生時代も含めてデートは始めてだ!」
仕事ばかりの人生で、ずっと独身
趣味すら禄にない22歳男
1人で舞い上がっている
『面倒臭いわね。単なる買い出しでしょ?』
「そんな事は解っている!それでも2人っきり
もしかしてこれは!」
ちょっとキモくなりつつあった……
『そうね。我に魔石を献上すれば、助言をしてあげてもいいわ』
「本当か!武器は返してしまったけど、今ならその辺の棒でもなんとかなるだろう!
佐藤さんも軍手だけで相手してたとか言ってたし
ちょっとその辺でハグレでも探してくる」
『あんまり町の結界から離れないようにね〜
危なくなったら直ぐに結界内に逃げ込むんだよ〜』
「解った。行ってきま〜す」
意気揚々と外に出た所で瀧山講師と、デート相手?の辻本さんが目の前にいた。
斑鳩は、手に軍手をハメてハグレ退治に向かった。
向かった筈だった。
「あれ?何処かにいくの?」
そこには、先程帰ったはずの辻本さんと瀧山講師がいた。
「だ、、、大丈夫、何か忘れ物でも?」
あからさまに挙動不審になる。
「ワタシは帰って飲もうとしてたんだけどね〜
やっぱり今日、斑鳩君の装備とか見に行こうってなったのよ」
「そ、そうなんですか…3人で?」
「ええ勿論そうよ、やっぱり一人の意見より2人の意見を聞いたほうがいいし
といっても、そんなに種類が有るわけじゃないし迷う事なんてないけどね」
「ワタシは、大体何が起こったか解ったわ
なんかゴメンね〜」
瀧山講師が察してくれた。
でも3人で行く事になった……
ワーカーの装備品が売っている
ちょっと大きい駅直結型のホームセンターにやってきた。
「おぉ〜、こんな店があったんだ!なんかスゲー」
「結構有名なんだけど、こっちに来て1ヶ月位じゃ知らなくても無理ないか
受付嬢する前は結構頻繁に私も来てた店よ
今はたまにダンジョンに行ってる位だから
月1くらいしか来てないかな」
「武器も重要だけど、教習所で借りれる備品だとね。身に付ける防具とかも出来れば自前で用意しといた方がいいから
それとなんと言っても、食器系ね
ワタシはこう見えて、誰が使ったか解らない食器とかは飲食店以外では無理だから」
瀧山講師は、やや潔癖症らしい
「あ〜確かに、食器は大丈夫だけど
水筒に関しては嫌かもしれない
前回は緊急時だったから気にならなかったけど、改めて思い返すと水筒はね……」
そうこう話していると、武器コーナーにやってきた。
「やっぱり武器はこん棒がいいんですか?」
斑鳩は何故刃物類はダメなのか聞いてみる
「悪くはないわよ勿論、刃物類の方が攻撃力に関しては申し分ないけど長期戦になると理由が解るわ、それとこん棒の方がコスパがいい!
先ず、刃物類使い続けると刃が欠ける
慣れない人間が森の中で使うと木に食い込む
今回行こうとしているホーンラビットとかだと、地面に向けて攻撃するみたいになるから当たらなかったら地面を叩く事になるから刃物類だとちょっとね
それでも熟練者なら刃物類の方がいいんだけど
ちょっと鍛えた位だと鈍器がいいわよ
もちろん近距離用には、ナタとかマチェットの方が楽だけどね
今回は敵が小さいし叩きやすいように先端部分が太くなっている感じのこん棒を探すわよ」
瀧山講師が色々説明してくれる。
「一応貸出もあるのよね?予備の装備もあった方がいいわ」
「勿論貸出もあるわよ、一通りの装備は借りて、今日買う装備も追加する感じでいいと思うわよ」
「私も借りれるのかな?」
「ワタシがいるから、多分借りれると思うわよ」
「良かった。武器関連の数があんまり無いのよね。
最近あんまり深くまで潜ってなかったから」
いつの間にか斑鳩は蚊帳の外状態になっていた。
買う装備も、いつの間にか決められていて
先端が太くなっていて、小型のモンスターを倒しやすそうになっているコン棒と近距離用にナタそれと
キャンプ用食器類、水筒等を購入した。
自分の装備だけどセールスの人に勧められたのを全て買わされた感じがした。




