第73話 話し合い2日目
「よし!何処のダンジョンから潰して周ろうか?今日からでもok!この3人ならやれる!」
無駄にやる気がある瀧山講師がそこにはいた。
「どうしたんです?急にやる気なんか出して、やる気があるのはいい事ですけど、なんか怖いんですが?」
辻本さんが遠慮なく突っ込む
「いや〜昨日はあれからさ、ちょっと飲みにいったら思いのほか酔えなくて、何時もの倍は飲まないと酔わない事が解ってしまってさ〜このままじゃ〜ちょっとお財布の中身がね〜」
状態異常耐性(小)のせいで、酔いにくくなってしまったらしい
本人にとっては笑えない状況らしい
「でも、昨日は酒なんて飲みたくない!味も解らない!とか言ってませんでした?」
一応思い出したので、斑鳩は言ってみる。
「あ〜そんな事言ってた?かもしれない?
きっといってない!
でも、二日酔いには全くならないのは最高だね」
「アル中はほっといて本題に入るわ
『宣託』持ちにこのままじゃ世界中にモンスターが溢れるとメッセージが発信されて、今組織内が大混乱中になってるみたいなの、上級ワーカー達は大規模ダンジョンにかかりきりだし、その他が手薄だから
少しでも戦力が欲しいらしくて、私もダンジョン探索に積極的に参加して欲しいと連絡があったわ
斑鳩君は何か知ってる?」
「昨晩丁度その話を聞きましたよ。溢れかえる時期は解らないけど、このままでは時間の問題みたいに言われました。」
「やっぱり……」
「えっ?ワタシは教習所で何も聞いて無かったけど?」
「教習所にもその内連絡行くと思うけど、昨日の今日じゃ教習所機能してないでしょ」
「あ〜……確かに、建物に結構被害出てたしそれもそうか」
「それで、前回踏破した『狼型』より少し簡単な『ホーンラビット型』のダンジョンの踏破をしたいと思います。
途中のモンスターとかは何とかなったとしても、最深部に昨日みたいに大型がいたら私達だけじゃどうしょうもないし
それでここからだと、車で3-4時間程の距離にある山奥にあるダンジョンを狙いたいと思います。
敵は弱いけど旨味がない上、遠いから殆ど放置されてる所、規模的には小型ダンジョンに分類されてるわ
手始めとしてはもってこいの場所
この3人でもギリギリなんとかなるはず」
「俺も出来ればその簡単なやつでお願いしたいです。
なんとかなるはずって所はちょっと引っかかるけど、それより簡単なのがないなら
そこしかないかも…」
「あ〜ワタシもそれがいいかな〜、この辺りにあるダンジョン中型だし
しかも敵の種類は混在型だし
シンプルにホーンラビットだけなのが楽ちんでいいかも〜
仕事で受講生達にけしかけてるのもホーンラビットだから慣れてるし」
「じゃあ決まりね。今日から準備して2日後に移動して3日後の朝から突入しましょう!
そろそろこの前の入金がされてるはずだし、支度金はあるはずだから、明日は買い出しにいくわよ」
「教習所は被害受けてても、貸出位はやってるだろうし
真面目な生徒が、ダンジョンに潜りたいとか言ってるからと言って色々借りてくるわ
野営セットとか〜その辺りは慣れてるからまかせて
辻本さんは、斑鳩君の装備購入とか教えてあげといて」
「おぉ〜頼もしい!講師っぽいですね」
「一応現役講師だから、その辺の酔っ払いじゃあないから安心して任せて!」
『我に魔石を献上せよ!』
ハムスターのキャシーが突然話に割って入ってくる。
「今日も可愛いでちゅね〜
自宅にあった魔石を持ってきたから、今日もあげまちゅね〜
昨日と違って小さいけどゴメンね〜」
「辻本さんって、ハムスターと話す時性格変わりますね」
「うん、流石のワタシも突然過ぎて引いたわよ」
斑鳩と瀧山講師がコソコソ話す。
「ワタシも、持ってきたわよ。小さいのばっかりだけど家の中で転がってたから」
『うむ、良い心がけじゃ』
キャシーは、相変わらず偉そうにしている。
「ちょっとそれ〜本当に転がってたみたいね〜なんか汚いわよ。」
辻本さんが文句を言いながら魔石を瀧山講師から奪いフキフキしだした。
辻本さんが、ハムスターをケージの中から取り出し魔石を口に持って行くと次々に口の中に入っていく。
全て口の中に入った後に再びハムスターのキャシーが語りだす。
『みなの献上物の御蔭で、再びスキルを付与する事が出来るようになった。感謝するが良いぞ』
「待ってました!今度は状態異常耐性とか絶対にやめてね!
ワタシが喜ぶもの頂戴!」
今更遅いが、瀧山講師が盛り上がっている。
『あなたは、゛病気耐性(小)゛ね。病気になりにくくなる!』
「ぇ゙………微妙なんですけど…
そりゃ〜不健康かもしれないけど、゛病気耐性(小)゛って何?」
『勿論、病気に掛かりにくくなるにきまってるじゃない』
「そんな事聞いてるんじゃないんだけどね〜もっとこう、活躍出来る何かなかったの?」
『ありません、というか今回は3人共に゛病気耐性(小)゛だから』
「俺もかよ!もっとこう戦闘向けの何かなかった?いつもいつも、微妙過ぎる…」
斑鳩も、嘆いているが辻本さんが何かを考えている。
「もしかしたら、今度行こうとしているダンジョン
病気になりやすいの?」
『正解!長い間籠もっていると病気になります。なのでこれがいいだろうと、主がお勧めしてくれました。っというかこれまでのも、主が決めています。』
「そうならそう言ってよね。病気になんかなったら、お酒が美味しく飲めないし
チョイスは良かったと認めてあげるわ」
「酒基準かよ」
小声で斑鳩が言う。
次の日は、辻本さんと関西の駅直結型の大型ワーカー用ショップに行き教習所で瀧山講師と集合する事になった。




