第67話 適当な言い訳
シャワーを浴びている間の洗濯は、佐藤がしてくれた。
「斑鳩〜もう少ししたら、洗濯機が止まるぞ代わりの服はあるのか?」
「大丈夫です。ロッカーに着替えを置いて有るので問題ないです。」
教習所の初日に、血塗れになった南條の御蔭で着替えは置くようにしていたので着替えは問題なかった。
そもそも、入学時の手引きにも着替えは必須と書いてあったがそれは読んでいなかった様だった。
「洗濯有難う御座います。辻本さんやみんなは?」
「おいおい、解ってて聞いてるのか?もちろんシャワーだよ。それとも、、、」
「違いますよ、あんな事があったので大丈夫かな?と思って」
「大丈夫だろ、辻本さんはダンジョンの受付嬢をする前はワーカーとして潜ってたみたいだし、今も時々潜ってるみたいだし俺らに比べると平気だろ」
「確かにそうかもしれません、一応お礼も言っときたかったし帰るまでに一度お礼だけでもしとこうかと」
「か〜真面目だな〜、でもさっきはお前の真面目さで助かったしな
自主練でコン棒借りるとか普通しないのに借りてたしな
俺が練習するなら、適当にその辺の棒とか使ってたわ」
暫くすると、辻本、南條、瀧山講師がやってきた。
瀧山講師は、流石に酔いは覚めていて教習所内では酒も飲んでいなかった。
隠れて教習所で飲んでいるとか言ってた気がするので、解らないだけかも知れないが……
「今日は、色々有難う御座いました。御蔭で助かりました。」
辻本と瀧山講師にお礼を言う。
「うむ、不測の事態だったのに固まらずよく動けたと思うぞ、残りの研修もその調子で頑張ってくれ」
瀧山講師が、さっきまでと違い普通の講師っぽい事を言っている。
「瀧山講師いいよな〜いつもキリッとしてて、出来る講師って感じがするよな〜」
佐藤が小声で言ってくるが、みんなの目の前でゲロまみれで醜態を晒していたのに、見てなかったみたいで褒めている。
「はい有難う御座います。」
「あの〜一応、ボス狼の素材の分配とかあるので、斑鳩君と瀧山講師
後で話とかいいですか?」
辻本さんが話に入ってくる。
そういえば忘れていた。
転生して転移してから、収入がなかったので
幾らになるか解らないがかなり助かる。
「え〜斑鳩君、ボス素材を手に入れてたの?心配してたのに一稼ぎしてたなんて〜」
「まじか!今度メシでも奢ってくれよ」
南條と佐藤が羨ましがっている。
「そういう事で、解体用の場所借りてるから先にお願いします。お金が絡むので、分配する3人だけで話し合うので、2人はちょっと待っててもらえますか?
話し合いが長くなったら悪いから、先に帰ってくれた方がいいかもしれません」
辻本が、南條と佐藤に言う。
「昼がパン1個だったし、お腹が空いたから先に帰る〜又今度どうなったか聞かせてね〜」
「確かに腹が減ってるし先にかえるわ、俺もパンだけじゃ流石にもう無理
悪いが先に帰るわ
奢ってくれる事、期待してるからな〜」
「今日は、色々心配してもらって有難う御座います。
分配のお金で今度何か奢らせてもらいます。」
佐藤と南條が帰って行く。
「よし!今後の事を話し合いましょうか、素材は取り敢えず買取カウンターにみんなで持っていくよ」
「あれ?解体する所で話し合いするんじゃなかった?」
斑鳩がさっきと違う事を言い出す辻本に聞く
「ダンジョン内での話、こんな所で話してたら誰が聞いてるか解んないし勿論別の場所で話すにきまってるじゃない」
辻本が何言ってるのこの子?みたいな顔をしている。
本日二度目の「何言ってるんだ?」だった。
「ワタシも別の場所がいい〜、真面目な講師を演じるの面倒臭いし」
「では、決まりね。斑鳩君のキャシーちゃんを見に行きましょう!さっさと素材を買取カウンターに持って行くよ」
「そういえば魔石は?取らなかったとか言ってたけど?取ってたよね?」
「勿論持ってるわよ、でもキャシーちゃんが食べるんだよね?ハムスター位のサイズの魔石をどうやって食べるか見てみたいし
あたしの『神託』スキルがハムスターにあげたほうが良いって言ってるのだから、今から食べさせに行くから!」
何時の間にか、勝手に色々決まっていた。
その後
素材は、牙、爪のみだったが、大型種だったので合計約100万になった。
特に収入源がない斑鳩にとっては、
普通でも嬉しい金額だが特に大金に感じられた。
後日それぞれに、税金を引いた額が入金される事になった。




