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第66話 ダンジョン脱出の言い訳

ダンジョン入り口があった付近に辿り着いてから瀧山講師がみんなを目の前にして吐き出したインパクトは強かった。


その後、そこに居たメンバー達によって狼型は倒された。


シールド(小)の御蔭で脱落した狼型もいたおかげで、追いかけてきたのは狼型達30匹程で10匹程倒した途端撤退を始め、最終的に20匹程退治して討伐は終了した。


佐藤、南條

 「「斑鳩!」」


「あの後どうしてたのよ、てっきり私は…」


「俺もてっきり、あのまま…あの高さだったし穴は閉じてしまうし

もう入り口から助けに行くしかないと郷山講師とさっきまで突入してた…

それなのに突然ダンジョンが崩壊してもうどうしていいか……何がなんだか……」


「とにかく本当、良かった私もどうしていいか解らなかったわよ

それにしても、どうやって助かったのよ?」


佐藤と南條が口々に言ってくる。

やはり、どうやって助かったのかがポイントになりそうだ。


「それが、たまたま落ちた先が池?沼?よく解らない水が溜まっている場所に落ちてなんとか助かった感じです。本当に不幸中の幸いとはこの事、生きた心地がしなかった。二度と落下とかしたくない」


これで、いけるか?

地上に上がってから考えていた。

取り繕った様な適当な言い訳を披露する。


「何かさっきから臭うと思ってたらそのせいか、汗かいて臭いとかだったら言えないから言わなかったけど、斑鳩がちょっと臭いのは、池か何かに落ちたせいか!

さっさとシャワーでも浴びようぜ」

佐藤が感動の再開をした筈なのに、鼻を摘みながら臭いとか言ってくる。


南條も追い打ちをかけてくる

「確かに私もさっきから、なんだか嘔吐物みたいな匂いがちょっと気になってたけどそのせいね」


(瀧山講師!ナイス!不本意だけどゲロをかけられたかいがあった!)


ゲロをかけられて、感謝している斑鳩がそこにはいた……


「そうそう、最悪だった。落ちるし、なんとか助かったけど、汚い所に落ちて臭いから匂いはするしシャワーは浴びれる訳はないし

鼻が利きそうな狼型がいるダンジョン!

生きて出れたのは奇跡だ」


そこにやってきた郷山講師が追い打ちをかけてくる。

「助かってよかったな、今まで何人かダンジョンで犠牲になった奴等は見たが、巻き込まれてソロで生還は珍しい。斑鳩、確かに臭いな、さっさと戻ってシャワーだな確か貯水タンクは無事だった筈だ電力が生きてたら浴びれるはずだ。

それとダンジョンボスは、誰が倒したか知ってるか?今、誰が倒したか調べてる最中なんたが」


まだ話合ってない、誰が倒したかを聞いてきた。


「さっきまで、3人で逃げて来たんですが瀧山講師と辻本さんなら何か知ってるかもしれません」


瀧山講師が、吐きながら『私?』みたいな顔でこっちを見てくる。


「瀧山講師、ダンジョンボスは誰が倒したか知ってるか?お前達3人しか深部には居なかったはずだが、まさか3人で倒したのか?」


郷山講師に問い詰められて瀧山講師がアタフタしている。


そこに辻本が割ってはいる。

「私から説明します。」


「ダンジョン受付か、そういえば他のダンジョンで受付をしている者が何故2人と一緒にいたんだ?」


「私はたまたまこちらの教習所に来た時に巻き込まれました。

私が気が付いた時には瓦礫に上半身が埋もれた5m程の狼型の背中の上にいました。

なので、恐らくですがダンジョン発生の余波に巻き込まれたダンジョンボスが勝手に倒れたと推測されます。」


「なんだそれは?そんな間抜けなダンジョンボスがいるのか?」


「ええ、たまたま近くには其処で酔い潰れている瀧山講師とずぶ濡れになっている斑鳩君と遭遇した感じです。

証拠にその時倒れていたダンジョンボスの素材を持っています。」


「なんとも、別の意味で大変な現場だったんだな

それと魔石はどうした?」


「手近にあの巨体を解体出来る獲物がなかったので、残念ながら魔石は回収出来ませんでした。後は斑鳩君にダンジョンコアを破壊してもらい脱出した次第です。」


「そうか、確かにそのサイズだとそれなりの刃物類が必要になるな

解った、報告書の方はこっちで作っておく

出来たら後で目を通してくれ」


「解りました。後、私もシャワーを浴びたいのでシャワー室お借りします。」


「解った。悪いがついでにそこで酔い潰れている瀧山講師の面倒も見てくれ

流石にシャワー室に俺が連れていく訳にはいかないからな」


その後、手隙のメンバーは教習所に戻って行くことになった。


道中、佐藤と南條にはダンジョンボスの事や色々聞かれたが既に瓦礫の下敷きになっていたとしか言えなかった。




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